2014年 12月 24日
官兵衛最終回の日に城井ノ上城址を訪ねる 2014.12.21(日)
今年1月5日の放送初日には豊前みやこ町の馬ケ岳へ登ったが、今日は最終回を記念して?築上町にある宇都宮鎮房(しげふさ)の城井ノ上城(きいのこじょう)を訪ねてみよう。
宇佐の大蔵山を下山後、食事などですこし遅くなった。
椎田から広域農道へ入り、築上町深野から県237を寒田へ向かう。昨年8月に訪れた蔵内邸や大楠、宇都宮氏菩提寺の天徳寺を過ぎて英彦山方面へと谷を入る。
寒田(さわだ)へ入りさらに奥へと進んで城井ノ上城址入口へ着く。
天正15年(1587)、宇都宮(城井)鎮房と嫡男朝房は豊臣秀吉の九州統一(島津氏攻め)に協力した。しかし九州国分けでは鎌倉時代より豊前の国を治めた宇都宮一族の領地の豊前六郡が黒田官兵衛孝高の所領となり、鎮房は転封を命ぜられた。これを不服とした鎮房と下毛郡の野仲鎮兼を筆頭とした宇都宮氏一族は各地で黒田氏に蜂起したが、次々と鎮圧されていった。鎮房は寒田の大平城(ここから北東3Kmの山頂)を拠点とし、ここ城井ノ上城を籠城所として最後まで抵抗したが、ついに和睦した。しかし天正16年4月20日、黒田長政が鎮房を中津城で謀殺し、朝房も肥後で殺され、豊前宇都宮氏400年の歴史は幕を閉じた。(説明板より)

400mほど行くと前方に岩峰がそそり立つ。「三丁弓の岩」といわれるところだ。
城井ノ上城は周囲を岩壁に囲まれた地形で、自然の岩の表門と裏門があり、隠れ城と呼ばれる。貝原益軒の「豊国紀行」には「このかう屋敷は城井氏が敵をのがれてたてこもるところなり」と書かれる。三丁弓の岩は、ここを防ぐに三丁の弓だけで足りたことに因んで呼ばれる。(説明板より)

「射手3名おれば敵一兵も通さず」というところから名づけられたという。

さらに進むと水子地蔵の先が「登り口」となっている。

登り口にはドラマで宇都宮鎮房を演じた俳優・村田雄浩さんによる記念植樹がされている。
今日植えられたばかりのようだ。
前日(12月20日)には築上町文化会館で村田雄浩さんのトークショーが行われている。

自然の大岩が開口した表門を入る。

その先にも大岩の門が。

この辺り一帯が城井ノ上城跡のようだ。

表門から歩くこと20分ほどで裏門を見上げるところへ着く。

裏門下にある番人の穴。

裏門へと崖を登って行く。

鎖を掴まえて這い上がる感じ。

登り上がった所にある「根上の榊」。

榊を背に登って来た向うを見る。 16時を過ぎたのでここまでとし、Uターンする。

登り口へ戻る。右の記念植樹を見ている。

まさに自然の要塞という感じの宇都宮氏籠城でした。
大阪ナンバーの男性一人もわざわざ見学に来られていました。
今夜の官兵衛を楽しみに帰路につく。
明日22日は冬至。ことしの冬至は19年に1回巡ってくる「朔旦冬至(さくたんとうじ)」。陰暦11月1日は月の復活と太陽の復活が重なる瑞祥吉日として宮中で祝宴が行われたという。
(本日のGPSマップ)


2014年 12月 22日
大蔵山の狼煙台探訪 2014.12.21(日)
山頂には江戸末期の狼煙台があり、昨年9月28日には東九州自動車道開通を契機に福岡県京築地域と大分県北地域の県境を越えた町づくりに取り組む「とよのくに連携会議」主催による「広域連携のろしリレー」が実施されている。
大蔵山(おおぞうさん・543.3m) 「おおぞさん」とも ~ 大分かくれ名山
宇佐からR387で 院内町へ入り、石橋の貴婦人といわれる5連アーチの鳥居橋を渡ってすぐに左折し北山集落へ向かう。
北山集落から見る大蔵山。

集落を過ぎて狭い林道を進み、砂防ダム工事の現場事務所のあるところに駐車する。
出発は10時29分。ここの標高≒160m。
前に穴井さんオレンジ標識もある。

「火の用心」標識の数字が山頂までの距離(m)のようだ。

砂防ダム建設工事現場から山へ入る。今日は日曜日で休業のようだ。

沢沿いの荒れた登山路をテープを見つけながら進む。

昨夜の雨でぬかるんで滑りやすい。

犬の鳴き声が近づき、首輪にアンテナが取り付けられた小型の猟犬が現われた。
鉄砲玉が飛んできたらこりゃ大変だ! 大声で「おおおぉ~い」と何度も叫ぶ。しばらくして人声がして「わかったヨ」みたいな返答があり一安心。 ふぅ~・・。
冬の里山はこれが一番恐ろしいのです。

沢を上りつめて峠が近づくと安心院町熊への昔の山越え道の標識があらわれる。そばに石垣が崩れたらしい跡もある。

「火の用心500m」標識がある峠に着く。11時17分。

ここから山頂から南に張り出した尾根筋を登って行く。標高差は≒220m、けっこうな急坂です。

テープもわかりやすく、迷うことはなさそうだ。

山頂手前にある山神社元宮(祠)。雨乞いと豊作の神様。

祠から先はフラットになる。山頂まで100m。

前方に丸く盛り上がった山頂が見える。

山頂へ到着。11時59分。猟犬事件やママのスローペースで1時間30分ほどかかってしまった。
中は石積み井戸状の四角錐構造物で、間口一辺は4~5m、深さは5~7mで下部ほど狭くなっている。周縁に「大蔵山烽火台跡」や「番屋跡」の標識が立つ。

文化2年(1805年)9月に築かれている。
江戸時代末期になると外国船の日本近海侵入が脅威となり、長崎方面から関門海峡に向かって来る船があると、発見と同時に狼煙を炊いて江戸まで知らせるための設備を全国に配置したという。

ロープが下がっていて底まで降りられるようだが…ロープもやや不安、深さもあって下りるのは止めた。


南側の下部には焚口が開いている。
煙を多く出すためにはいろいろと焚きつけ方に工夫がなされたのだろう。雨の日や霧のときにはどうしたのだろう。


ネットで見た山頂はずいぶん荒れた感じだったが、昨年の「広域連携のろしリレー」で狼煙台や周囲は清掃されたようだ。
のろしリレーについては→とよのくに連携会議事務局HP
狼煙台縁の3等三角点で山頂写真。SHC別府と安武さんの標識がある。

枯木立の向う(北)に宇佐市中心部と周防灘がうっすらと見えている。

下山時にキクラゲを分けて頂きました。(大きいのだけ・・)

この山もオニシバリが多い。今年の春には近くの妙見山でたくさん花を見た。

正面にその妙見山や鬼落山を望みながら無事(ほんとに撃たれんでよかった・・)に下山。12時59分。50分ほどで下山。…速い。

北山集落の石橋「一の橋」と山神社。山頂の祠はここの元宮。長洲の浜で汲んだ海水を報じて雨乞いと豊作を祈願したようだ。

※狼煙台については宇佐市観光協会HPを参照しました。
(本日のGPSマップ)


2014年 12月 16日
厳寒のくじゅう御池をピストン 2014.12.14(日)
山友のみなさんのネット情報で見た雪のくじゅうを歩きに行こう。
この冬初めての雪山です。
前夜は飲み会で遅くなったので朝はゆっくりめの出発となる。水分峠からやまなみハイウエイは雪道チェーン規制となっており、大曲の坂を慎重に上がって牧ノ戸へ到着。満車の駐車場にちょうど空いた場所を見つけて停める。
アイゼンを装着して…出発は10時15分。

さっそく樹氷がお迎え。

沓掛樹氷トンネル。手前の寒暖計は氷点下7℃。

ブロッコリーの丘で一休み。寒い。

その先で国東のH田さんとバッタリ。なぜか…くじゅう出会い確率60%?。
今日も朝駆けご苦労様。

樹氷は自然の造形美。扇ヶ鼻分岐あたりからガスに包まれる。

表土も凍てつく星生崎手前。とにかく寒い。

天狗ヶ城下を御池へ向かう。

限界まで成長した「えびの尻尾」。

氷結した御池へ。

こりゃあ寒い!氷点下何度だろう・・・。

割れたガラスのような氷結湖面をアイゼンがチャラチャラと音を立てる。

岩も凍てつく。

池の小屋に撤収。12時33分。カップめんの昼ごはんで温まる。

小屋から外に出るとたまらん寒さだ。ピーク登頂はやめて下山開始。
御池でガスが晴れて中岳が顔を出す。

久住分かれでアイゼンを引っかけて転倒。右手をカイロのポケットに入れていたのだ。何とかセーフ、ふぅ~・・反省。
玖珠富士といわれる涌蓋山に陽が射してきた・・

樹氷と青空。

沓掛山から振り返る久住山。(ズーム)

無事に下山。15時4分。

ちょうど名古屋の娘から℡があり、牧ノ戸ライブカメラ前でテレビ電話(^^
とても寒いくじゅう御池でした。みなさん十分な防寒対策をしていきましょう! 特に手袋は2重にした方が良いでしょう。
(本日のGPSマップ)


2014年 12月 10日
同級生と道東の旅 2014.12.7~9
福岡空港では新千歳空港除雪作業のためしばし待機。現地の状況次第では羽田へJターン?もあり…という条件で1時間ほど遅れて満席のANAボーイング777-200は離陸する。新千歳上空での待機も短い時間ですみ、雪の滑走路へ無事に着陸。
その夜のニュースではこの日は100便以上が欠航したらしい。ラッキー!
除雪車が活躍中の新千歳空港。

道の駅「あしょろ銀河ホール21」へトイレ休憩。(国鉄)池北線当時の足寄駅舎を模した建物も。
足寄の有名人は松山千春と鈴木宗男。

結局、予定時間より2時間遅れて阿寒湖温泉のホテルに到着。
すぐに夕食。カンパ~イは夜も更けた21時15分。
ホテル前のメインストリート?

翌朝、阿寒湖湖畔をひとり散策。意外にも道東は雪が少ないという。
7時15分の気温は氷点下10℃。むこうのお山は雄阿寒岳。

今日はピーカンの快晴!
霧のない摩周湖へ。
小島はカムイッシュ、アイヌ語で「神のような老婆」。右のお山はカムイヌプリ(摩周岳・857m)、「神の山」と言う意味のようだ。カムイヌブリの左奥の雪山は日本百名山の斜里岳か?

はなたれ小僧も今は前期高齢者。

バスの中でも周りのお山につい目が行ってしまう(^^;
向うに見えるのは右に(今朝見た)雄阿寒岳。左の雪山が日本百名山の雌阿寒岳か?

屈斜路湖は白鳥の湖。湖畔を掘ると砂湯が出るらしい。

バスの運転手がキタキツネを発見して(やさしく?)急停車。
日向ぼっこの背伸ばしを見せてくれる。

網走海鮮市場で毛がにつき昼食に満足。

2月には流氷が接岸するというオホーツク海。右のむこうは斜里岳か?

網走番外地で有名な現在の網走刑務所。バスの中より。

そのテーマパーク「網走監獄」へ。
移築された登録有形文化財の「五翼放射状平屋舎房」。5棟が放射状に広がる舎房で、木造行刑建築物としては世界最古で最大の規模という。

この日は早めの夕刻に層雲峡のホテルへ到着。カニ食べ放題のバイキングディナーに鼓腹。
翌朝も極寒…

近くの「銀河の滝」と「流星の滝」へ。
うぉ~寒っ…すぐにバスへ撤退。

層雲峡から旭川へ、バスは雪のR39を行く。

3Dアニメ「アナと雪の女王」でこちらも最近人気という「雪の博物館」へ。
いろんな形の雪の結晶を見学。

最終日の行程も終え、予定時刻より少し早目に新千歳空港に到着。
帰路のJAL便は2時間30分ほどのフライトで宝満山もお迎えする福岡空港へ着陸態勢。

全員無事にあったか我が家へ帰着。
大きい北海道、寒~い北海道、おいしい北海道のトラピックス「新いくばい!北海道3日間」の楽しい忘年旅行でした。
2014年 12月 01日
山友と国東半島峯道ロングトレイルT4コースへ 2014.11.30(日)
豊津の信ちゃん&俊ちゃん組も急遽合流、総勢10名が夷耶馬農村公園駐車場に集合する。ちょうど、大分ナンバーの団体さん15人ほどが中山仙境周回に向けて出発していった。今日は駐車場はほぼ満車。
2台をデポして真玉の常盤登山口へ移動する。(本来のT4コーススタートは真玉温泉)
常盤登山口に着いて準備をしていたら猪群山登山常盤コースを作ってくれた山主?(でロングトレイルクラブの仲間)の山田さん夫婦も駆けつけてくれた。
登山届に記入して出発。9時12分。ここの標高≒100m。
いい晴天の山日和だ。

落葉を敷き詰めた登山路を歩き始める。

ほぼ最後回となったもみじの紅葉。

10m近い高さのメンヒル(立石)へ到着。9時49分。
洪水で困った村人を助けようと、鬼がこの大石を山の上からここまで運んできたのだが、牽引するサルナシの蔓が切れたのでここに置かれたままになっているという。

ジグザグの急登を進むといっぷく望といわれる展望所へ上がる。
ミニストーンサークルとも呼ばれており、場所により磁場が乱れてコンパスの針が回るらしい。

正面に西叡山や華岳が。その奥にうっすらと由布鶴見も。

風が強くなってきて天気が下りそうなので先を急ぐ。
緩やかに登ると猪群山山頂に着く。10時33分。
西側斜面の樹木が切られて周防灘の展望が良い。
猪群山(458.2m)2等三角点で山頂写真。

尾根伝いにストーンサークル(猪群山頂環状列石)へ。
入口となる陰陽石。
古来より女人禁制となっていて、地元神社の祭ではいまでも祭り当場の女人の立ち入りを禁じている。また、山頂部では近年まで雨乞いのため千把焚(せんばたき)の神事が行われたという。

東に国東半島の山々が絶景です。

国東半島先端部方向。

中央部にそびえる巨石は御神体石。上部にある窪みにたまった水は干満があり、金魚が住みついているが、これを覗き見ると盲目になるという。

かつて、松本清張が青年団に担がれて登ったという北側谷筋の登山道を下る。
舗装道に降りたら銀杏の黄落明かりの飯牟礼神社へ。11時42分。

ここは牛馬の守り神で、戦後間もなくまで多くの参拝者で賑わったようだ。
ここで昼食。

昼食を終えて出発の準備をしているとポツリと落ちてきた。
神殿前の木の穴越しに何とかして顔写真を撮ろうとしているうさぎ&かめの首脳陣。

参道脇に何ともいいお顔の仁王さん。

横山集落を歩く。シンボル石登場。

真玉臼野谷最奥に住むワンちゃん。
「近頃人間がよく通るようになったが・・・」

雨粒が大きくなって雨具を着ける。車道から尾群山の麓へ入る。

山道を歩くこと1時間ほどで西夷の道園(どうぞの)へ出る。
雨が続くのでT4コースを離脱する。
ここ道園地区のボス?(でロングトレイルクラブの仲間)の板井さんが「公民館を開けるけん、よこうていかんかえ」と声をかけてくれました。

中山仙境前田登山口を過ぎる。

車道を周回し朝の駐車場へ戻る。

予想外の早い天気の崩れで、中山仙境越えコースを断念。
それでも前半では最後の紅葉や絶景も楽しめてまずまずの登山会でした。
みなさん、お疲れ様でした。
(本日のGPSマップ)

