2016年 08月 01日
北海道山旅④ 雨の最終日 2016.7.27(水)
もうすぐ7時。
今回の北海道登山旅ではクロネコ往復宅急便を利用した。登山靴、ストック、衣類などザック以外のものを段ボールに詰め込んだので移動はほぼ空っぽのザックだけ。往復で4,768円。これは便利で楽ちんでした。
今日は新千歳15時発(大阪行)までどこかに観光と思っていたが天気予報はよろしくない。
曇り空のもと、ナビをセットして支笏湖へ向かう。
道東道の千歳が近づくと雨が降り出した。日本海から低気圧が近づいて道南道央ではかなりの雨となる予報だ。
前日まで2日間とも晴天に恵まれて山歩きを楽しめたことを幸せに思う。
富良野を発って2時間半ほどで支笏湖に着いた頃は大降りとなっていた。
湖畔の景色の良い駐車場を探したが、そんなところはないようだ。

湖畔から樽前山や恵庭岳が見たかったが・・この天気なら仕方ない。
支笏湖温泉より。

樽前山登山口まで遠くはなさそうなので行ってみることにした。
道道?141から分かれて登山口へ向かう。途中からダート道となり、雨の中、時にスリップしながら進む。

7合目登山口へ着いた。標高≒660m。(樽前山外輪山標高は1022m)

樽前山ヒュッテ。

この山に登ることがあるだろうか・・・? tarumae-yamaさんはいつもここから登っているのだろうな・・・などと思いながらUターンする。
少し時間が早かったが小雨になった千歳に戻ってレンタカーを返却し空港へ。
広い空港をうろうろしていたら搭乗時間も近づいた。
雨の新千歳を離陸して予定時間より早く晴天の大阪伊丹空港へ着く。
乗り換えはデ・ハビランド・カナダ DHC-8のプロペラ機。

瀬戸内海の島々を俯瞰しながら無事に大分空港へ着陸。
自宅に戻ると4日ぶりのフリルが元気に待っていてくれた。
4度目の北海道だったが、観光バスツアーではない手作りのこの山旅が一番思い出に残るだろう!
今回、北海道山旅を楽しめたのは往復航空券をプレゼントしてくれた長男夫婦と、フリルのエサやりを引き受けてくれたM子ちゃんのおかげ。 感謝・・・
以上で北海道山旅レポはおしまい!
2016年 07月 30日
北海道山旅③ 花の百名山富良野岳を登る 2016.7.26(火)
ナビをセットして十勝岳温泉へ向かう。
北海道はあちこちに直線道路が多い。

今日は富良野岳を登る。田中澄江の「花の百名山」では富良野岳を代表する高山植物としてエゾノハクサンイチゲを紹介している。
富良野岳(1912m) ~花の百名山
6時過ぎに十勝岳温泉最上部の駐車場へ到着。70台ほど停められるようだが、まだまだ余裕がある。富良野盆地には雲海も・・

出発は6時21分。ここの標高≒1290m。登山届けに記帳。ここは十勝岳(日本百名山)登山口でもある。

大きなフキの葉が並ぶ登山路を進む。

野鳥のウソが歩いている。4月にくじゅう花牟礼山でも出会った。

40分ほど歩いて安政火口分岐の枯れ沢を渡る。富良野岳まで4km。

D尾根と言われる山腹を緩やかに登る。

沢の向こうに先ほど歩いてきた登山道が見える。

尾根のピークを過ぎると前方に富良野岳が現れる。まだまだ遠い!

大岩の転がるガレ沢を進むと上ホロカメットク(さらに十勝岳へ)分岐。

登山路はこの先前方の三峰山山腹を緩やかに高度を上げながら続いている。まだまだ遠い・・

先行する団体をアップで見る。安政火口分岐手前で私たちを追い越していった若いペアはさらに遥か向こうを歩いている。

次々に登場するお花に目を奪われながらも・・富良野岳は少しずつ近づいてくる。


振り返ると円錐形のシャープな山容をした十勝岳が顔を見せている。

階段を登ると尾根も近い。

良く鳴く野鳥が撮れた。調べると・・夏季に北海道に繁殖のために飛来するノゴマ(オス)のようだ。

やっと縦走路(富良野岳肩)に出会う。
団体さんはここにザックをデポして山頂へ向かっている。
大船の段原のような感じのところ・・

三峰山、上富良野岳、上ホロカメットク方向。

一休みしたら・・山頂へ向かう。標高差は170mほど。
ママも空荷です^^

下山してきた若いペアから励ましのお言葉を聞いたあと、振り返って見ると・・登山口の湯元凌雲閣も見えている。

斜面のお花畑に感動していると・・下山のオジサンが「上はもっとすごいよ!」


あのてっぺんが山頂。

直下の登山路にあった! クマさんの? いつ登ってきたの?

頑張って山頂に到着!

十勝岳方向。

前富良野岳方向

こちらも足元に1等三角点あり。山頂写真。

神々の遊ぶ大原野を見下ろしながら昼食をとっていたら・・山頂写真を撮ってくれた若い女性から「後姿を撮りましょう」と言ってくれた(感激)
名古屋出身で富良野が気に入って移住されて3年?ほどになるそうだ。
記念の宝物となったその画像・・・

その若い女性の後姿を撮らせてもらって(失礼)・・下山開始。

上富良野~上ホロ周回も下調べしたが・・大きな三峰山に圧倒されて往路を下山することにした。(下山後の観光も楽しみたかった・・)
前方に十勝岳を望みながら下山。

3匹の猫ちゃん岩?をズームで ・・化物岩というらしい。

さすが花の百名山と言われるほど・・・次々と登場するお花を十分に楽しんで無事に下山。

2日間すばらしい晴天に恵まれた。
北海道の長く厳しい冬を乗り越えて僅かな期間に咲く花々は可愛くも強さを感じさせた。
大きな北海道の大自然をぞんぶんに体感することができた。
十勝岳温泉登山口駐車場スタート6:22→6:58安政火口分岐→7:33上ホロ分岐
→9:18縦走路(富良野岳肩)へ(休憩)→10:09富良野岳山頂(昼食)10:36→11:00富良野肩→12:19上ホロ分岐→12:41安政火口分岐→13:10下山
(GPSマップ)


エゾノハクサンイチゲ

ゴゼンタチバナ

シギンカラマツ

シナノキンバイ

ウコンウツギ

エゾルリソウ

ミヤマアズマギク

エゾノヒメクワガタ

ハクサンチドリ

ナナカマド

富良野・美瑛観光へ ~
十勝岳温泉カミホロ荘・総木造りの湯(600円)で心身をほぐしたら・・夕方までの観光へ出かけた。
まずは中富良野の富田ファームへ。近隣諸国の皆さんが大勢来られていた・・・

サクサクコロッケにラベンダーラムネを飲みながら展望台から先ほど登った富良野岳を望む。

まだまだ時間もあるので・・美瑛町に向かう。
北西の丘展望台へ。


ケンとメリーの木。
昭和47年、日産スカイラインのコマーシャルに使われたポプラの木。


マイルドセブンの丘。
マイルドセブンのコマーシャルポスターに使われたところ。麦畑にカラマツ。


2016年 07月 29日
北海道山旅② 大雪山旭岳を周回 2016.7.25(月)
まだ深夜のふらりんをそっと出発する。
R237上富良野から見る大雪山連峰。足元にラベンダー畑。北海道は夜明けが早い。

途中の忠別ダム湖から見る旭岳。

旭岳(2291m) ~日本百名山
ロープウエイ山麓駅下の公営駐車場(無料)に着いたのは4時50分。
車中で一休みして・・6時の始発便へ乗ろうと山麓駅へ向かう。この先は有料駐車場。

駐車場横からの登山道もあるようだが、ほとんどの登山者はロープウエイを利用するようだ。往復券2900円。
NHK日本百名山「トムラウシ」でガイドの男性が待っていたところ。NHK放映の際には「ロ」の字の上線は修復されていた・・

定刻に出発したロープウエイは朝日に向かって標高差500mほどを10分足らずで登る。けっこう速い。

今朝の姿見駅の天気は「晴れ」、気温は14℃、風速3m/s東。
歩き始めは6時15分。標高は1600mでここは旭岳5合目だ。

さっそくお花畑が迎える。

右手向こうに十勝岳連山が。明日登る富良野岳は?

愛の鐘や石室のある姿見ノ池まで来た。

地獄谷からはゴーという音とともに火口より噴煙が立ち上がる。一帯に硫黄臭も。

6合目を過ぎて急登のガレ場となればいつものゆっくりママ。
ひたすら我慢の登り・・・

8合目あたり。山頂部に金庫岩も見える。

稜線の向こうに頭を出すトムラウシ山(右)、左は忠別岳。
大雪山は「神々が遊ぶ庭」と言われる。

9合目を過ぎて前方のニセ金庫岩。向こうの噴煙は雌阿寒岳かな?

大きく蛇行した先の登山路横に(本物の^^)金庫岩。

山頂まであと少し。

ひろい山頂へ到着!風が冷たくて気持ち良いが、紫外線は強そう・・

ゆっくりママが上がってくる間に途中で出会った埼玉の女性と山話をする。あと10座ほどの百名山完登を目指していて、明日はトムラウシを登るそうだ。
むこうにそのトムラウシと右に美瑛岳?

登ってきた稜線や姿見ノ池を見下ろす。

ママも到着して・・快晴の山頂写真。足元に1等三角点。日本百名山旭岳は北海道最高峰。

一休みしたら・・間宮岳へ向かう。
「デジカメもって野に山に」のtarumae-yamaさんおすすめコースを歩いてみよう。
大雪山国立公園は日本最大の山岳国立公園で北海道の屋根ともいわれる。左の高い山は大雪山系2番目に高い北鎮岳(2125m)か?

ザレ場の急坂を滑りこけないように下りて、広~い雪渓にはいる。

スリップしないよう・・踵から一歩一歩踏み下りる。右上が旭岳。

お花畑に癒されながら・・標高差100mほどを一歩ずつ登り返す。

左に旭岳、右に熊ケ岳山腹の雪渓。

ここはトムラウシへの縦走路。

北海岳への分岐を左へ向かうと間もなく間宮岳。
19日からこの日まで(7日間)旭岳滞在中?の男性に撮ってもらった。

広ーい(直径2kmほど)噴火口跡の御鉢平。NHK百名山トムラウシでは熊がいた所。

左からガスが湧いてくる。

ここを左へと裾合平へ下りていく。外人さんも多い。

途中で昼食をとって・・下って行く。

中岳温泉へ下りつく。足湯につかる登山者たち。


裾合平までは雪渓とお花畑が続く。



裾合平分岐を過ぎると緩やかな登りとなる。疲れた足に堪える。

ロープウエイ姿見駅が見えてきた。

夫婦池を通って姿見駅へ戻る。

ロープウエイで山麓駅へ下りる。

ガレ場の急登や雪渓、アップダウンを繰り返す長いコースだったが、短い夏のショータイムを見せるお花畑に癒されて周回することが出来た。
旭岳ロープウエイ山麓駅6:00→(ロープウエイ)→6:10姿見駅6:15→8:44旭岳9:15→(雪渓)→10:34白雲岳分岐→10:40間宮岳→11:11中岳分岐→12:01中岳温泉→12:48裾合平→14:13姿見駅14:30→(ロープウエイ)→14:40下山
歩行時間≒8時間 累積標高差≒1130m
(GPSマップ)


大雪山の花たち
チングルマ

イワブクロ(タルマエソウ)

コマクサ

エゾノツガザクラ

アオノツガザクラ

キバナシャクナゲ

エゾコザクラ

エゾイワツメクサ

メアカンキンバイ

ウスユキトウヒレン

ヨツバシオガマ?

・・・もうこのくらいで・・・
旭岳温泉・湯元湧駒荘「神々の湯」(700円)で疲れた体を癒す。
2014年ソチオリンピックスノーボードパラレル大回転で銀メダルの竹内智香さんの両親が経営するホテルのようだ。
帰路に美瑛町の「ぜるぶの丘」や

かんのファームへ立ち寄ってミニ観光・・

2016年 07月 28日
北海道山旅① 夕張~富良野観光 2016.7.24(日)
心配した天気も良さそうだ。
大分空港7時35分発ANA羽田行で出発。

羽田乗り換えで11時35分に新千歳空港に到着。
まずは腹ごしらえ^^ 空港3Fにある北海道ラーメン道場へ・・・

4日間の移動はレンタカー。レンタル料は¥18400也。

時間も早いので、まずは夕張観光へ。
道東道夕張インターからR452→県38で夕張の中心部にある「黄色いハンカチロケ地」へ。
1977年(昭和52年)に公開された映画。監督は山田洋二。出演~高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり、渥美清ら・・・
みんなが涙を流した・・クライマックスシーン。

今でも夕張のシンボル?

あちこちに夕張メロン販売所があるが・・お客さんはいまいち?
かつて炭鉱の町として栄えたが、2007年には財政破綻した。ピーク時に11万7千人あった人口も今は1万人を切っている。元東京都職員の鈴木直道市長(35歳)が市の再生に取り組む。
石勝線(夕張支線)の夕張駅舎(兼観光案内センター)。

道東道へ戻り占冠インターで下りて富良野町麓郷(ろくごう)へ。
「グラスフォレストin富良野」で室温40℃?のガラス工房を見学。

麓郷展望台から見る富良野の里。向こうは夕張山地の山々。

翌々日に登る富良野岳。

3連泊した「たびのやどふらりん」。
1年前に信ちゃん&俊ちゃん、tetu-1さん&ミラさん両ご夫妻が利用されていたのでここに決めた。
近くにはテレビドラマ「北の国から」のロケ地もあるようだ。

夕食は地元の食材を使用した手作り料理のバイキング。
食後にはメロンサービスもあり。

明日は出発が早いので、夕食をすませたらお早い消灯。
夜は涼しい・・・
そして・・
出かける前に膨らんできたサギソウの蕾ですが・・
今日(28日)の午後になって・・開きはじめました!

さらに次の日(29日)にはシラサギになりました。

2016年 07月 23日
北海道の山へ
北海道の山旅は初めてです。
旭岳、富良野岳を登ってこようと思っています。
天気もまずまずのようです

帰ってきたら咲いているでしょうか・・・花大好きさんから頂いたサギソウが膨らんできました。

27日帰着の予定です。