国見町西方寺に住むI永さんから「近くの山中で崖に穴が開いたすばらしいビューポイントを見つけた!」と教えてくれた。
早速、半島中心部の山々に詳しいH島さんと2人で探検に出かけた。I永さんから聞いた情報を頼りに山へ入ったが・・それらしき場所を探し出せなかった。(5月27日のこと)
その後、I永さんより画像やマップで聞き取りをして場所をほぼ確定したのでH島さんと一緒に再度探検に入った。
西方寺の京来下(きょうらげ)バス停に車を停めてスタート。
この地区の小野さん、山口さんの御先祖は京から下ってきたという言い伝えもあり、今でも一族で先祖供養をしているようだ。
バス停の東には(ロングトレイルK1コースの)大不動岩屋にあった不動明王を祀る中谷不動堂もある。
(5月27日の画像)
2週続きで上西方寺集落を通って山へ向かう。
最後の人家を過ぎて昔の峠道をゆるやかに登ると左に手入れがされたクヌギ林が広がる。
左に椎茸榾木の伏せ場があるところの右手に古い道標がある。
「左えびすみち、右やまのかみみち」と彫られているようだ。江戸時代のものだろうか?
やまのかみ(山の神=香々地見目の最奥の集落)方向へ入る。
すぐの右に炭焼釜跡あり。この先左手にも2か所ほどある。
杉林を通る。谷に沿って道らしき雰囲気もあるが・・倒木などで荒れている。
クヌギ林となる。
シュロの木が1本あるところから再び杉林となる。
右手に(前回行ってみた)倒木で露出した崖が見える。
少し急な登りを上がると尾根(峠)にあがる。(京来下から)歩き始めて23分ほど。
尾根から前方(山の神方向?)はクヌギ林で緩やかに下っている。
右の盛り上がった方へ進む。ここまでは前回と同じコース。
一旦小ピークに上がったら左へ下りて行く。(前回は真っすぐ尾根を進んだ)
前に大きなヌタ場(猪の風呂)が見えてきた。
そのヌタ場から右を見ると・・・
「わぁー・・あったぁぁ~~~」
これが地元の人が
「窓の迫」というところかぁ~
これはすごい!
ブリッジの長さは15m、幅は5mほどか・・真下からブリッジまでの高さは20mほどありそうだ。
樹木で見えないが窓の先(東)は鷲巣岳方向だろう。
窓の向こう側の両脇は岩屋となっている。
ブリッジ下から入って来た(ヌタ場のある)方向を見る。
下からブリッジを見上げる。
ブリッジになっているところは、前回、下にこんな窓があるとは気が付かないで歩いている。そのとき(5月27日)の画像。
崖沿いを進んで見る。
回り込むと(前回も上がってみた)倒木で露出した崖へ出た。予想通り・・・
先の「やまのかみみち」へ戻って往路を下る。
田の神様か? 田植えの真っ最中・・
京来下バス停に戻るとこの地区のYさんがおられたので・・道標のことを聞くと、やはり「右やまのかみみち」と彫られているようだ。
少年の気分になって2週続きでドキドキ楽しい探検でした。
突然前に現れた絶景の窓岩を見つけ出して感動した。
来年春のミツマタが咲くころにはトレッキングツアーのコースに組み入れたら面白そうだ。
国東半島中心部は、100万年以上前の両子山噴火により生成した溶結凝灰岩~凝灰角礫岩が浸食された岩峰群が聳え立っている。
まだまだ知らない絶景ゾーンがありそうだ。
(GPSマップ)
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