全国に4万社あまりある八幡社の総本宮宇佐神宮で、ご神体を本殿へ移す「遷宮祭」が行われたので参拝見学に出かけた。 実に74年ぶりだという。
2012年から始まった宇佐神宮本殿修復工事もこの3月に完工し、遷宮祭に先だって4月には国宝本殿が特別一般公開された。
2年半にわたる「平成大修理」では檜皮葺屋根の葺き替え、漆喰壁の塗り替え、柱の彩色、飾り金具の修復などが行われ、市文化財担当者や神職による説明があった。
※特別公開があった4月29日の本殿脇受付テント。
遷宮祭は夜の闇の中で行われるようで、74年前には午前3時に始まっている。
今回は午後7時から神事が始まるので、18時20分ごろに駐車場へ着く。
西参道へ廻って呉橋(くれはし)へ・・・
※昭和初期までは西参道が表参道だったようだ。
10年に一度の勅使祭の際だけに使用される呉橋も今日明日2日間のみ一般参拝者も渡れる。
藻寄川に架かる呉橋。創建不詳。鎌倉時代以前にあったとも・・呉の人が架け替えたとも伝えられる。昭和26年に大改修されている。
屋根は向唐破風造で桧皮葺(棟は銅瓦葺)。日本百名橋。県指定文化財。(wikipediaより)
手水舎前で通行止め。絵馬殿前にも多くの一般参拝者が。
係員の人が「祓所前でも見学参拝できる」というのでそちらに移動。
ベストポジション確保。
篝火が点火される。
しばらくして「遷座の儀」が始まる。
穴井宮司を先頭に神職一行が祓所へ入る。18時46分。
ご来賓は祓所前に整列。
静寂の中、祓所で神事。
下宮へ向かう。玉砂利を踏む足音だけが木霊する。
続いて勅使一行が祓所へ。
祓所で神事。
下宮へ。19時14分。
この後、カメラが不調に・・。
40分ほど経ち、夜の帳もおりて、下宮での神事を終えた一行が下りて来た。
小松明の明かりに誘導されて雅楽とともに神職の「おお~」と低く長く警蹕(けいひつ)が聞こえてくる。
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ご神体をのせた神輿も順に下りてくる。参拝見学者より4拍手の参拝が連鎖する。
300人ほどの行列もいよいよ最後の神輿が上宮へ上がっていく。
一般参拝者はここまで・・
20時10分、帰路につく。
一生一度しか見られない1時間20分ほどの遷宮祭でした。
明日(28日)は勅使が天皇からのお言葉を八幡神に伝える「奉幣の儀」が行われる。