GWはどこに遠征しようか・・・ とあれこれ思案する。
大崩や鹿納あたりのアケボノツツジも見事だろう、白鳥~時雨のヤマシャクヤクも見てみたい。
なんだかクルクル寿司の注文のよう。
結局、最新の「のぼろ」で見たカタクリで有名な山口県の寂地山を、翌日に伯耆大山を”登ろ”
九州を脱出して初めての中国地方の登山です。
寂地山(じゃくちやま・1337m) 中国百名山~山口県最高峰前日の夕方に出発。中国道・六日市インターを出て狭い夜道を抜けR434を通って岩国市錦町の寂地峡駐車場には23時を過ぎて到着する。先着の3台に加わって車中泊。
(マップ~キャンプ場駐車場)
翌朝、案内所前から川向うの登山者駐車場へ車を移動。準備をして歩き始める。
6時25分。ここの標高≒470m。 今日は日中晴天の予報だ。
案内所とトイレの間から入ってキャンプ場炊事棟とテント横を歩く。ちょうど朝食の準備中でした。
寂地川に架かる橋を渡って「延齢の水」を頂く。いままで出合った延命長寿の水は必ず飲んできた^^
下から「竜尾」「竜門」「白竜」「登竜」そして「竜頭」へと次々と続く「五竜の滝」を横目に石段の手摺りにつかまって登って行く。
全体を登り龍に見立てており日本の滝百選の名瀑となっている。
最初の竜尾の滝。
最上部の竜頭の滝。(中間は省略しました)
滝見最後の急坂を登り上がった分岐の左は何と!宇佐八幡宮へ続く。(寂地峡入口にある宇佐八幡宮は平安時代に豊前の宇佐八幡から勧請されたようだ)
山頂へは右に。高さ1.6mほどの小さな素掘りの木馬トンネルへ入る。かつて木材の運搬に使われたようだ。
屈みながら通り抜けると寂地峡へ出る。
ここからは渓流の左岸、右岸と緩やかに登って行く。
新緑の下を気持ちよく歩く。季節の草花が次々とごあいさつ。
シロバナニシキゴロモ(白花錦衣)
ナツトウダイ(夏燈台)
エイザンスミレ(叡山菫)
タチカメバソウ(立亀葉草) 群生している。九州ではあまり見られない?
ボタンネコノメソウ(牡丹猫目草)
ヤマエンゴサク(山延胡索)
エンレイソウ(延齢草)花後? 先ほどは延齢の水も頂いた。
左の谷へ入るとブナやシオジ林の急登となってきた。
急坂を登りきるとミノコシ峠という尾根稜線へ上がる。8時53分。
左は右谷山、右へ寂地山。
右谷山方向に初めてのカタクリ群落を発見。全体的にピークを過ぎた感じ。
右谷山はパスして寂地山へ向かう。ここから「寂地山まで80分」の標識有り。
お日様を浴びてミヤマシキミ(深山樒)の花
縦走路の両側にはおびただしい数のカタクリが開花している。
カタクリは3年前、五家荘の京丈山で初めて出会い感動したのだが…こんな群生を見たのは初めてです。
群生は次々と続き、寂地山に近づくほど?花の容姿がしっかりしてくる。
その数…無数。出会いを楽しみながらゆっくり、ゆっくり進む。
フラットないい雰囲気の縦走路です。
これまで数人の登山者と出会ったが…右手林道コースから登山者が次々と登ってきて賑やかになってきた。こちらは我々の下山コースだ。
2人組の男性登山者によると、近年クマザサが刈り取られてこの辺りまでカタクリが群生してきたそうだ。
シロバナカタクリは見つけられなかったが・・・右谷山方向やコースをすこし入ったところにあるらしい。
ベンチで一休み。
林道コースから登って来た男性と一緒になり、緩やかに登り上がると団体さんなど多くの登山者が昼食中の山頂に到着。10時45分。
登山はベテランの福岡市の春田さんでした。1週間前から山陰の山や歴史、温泉を訪ねて一人旅をされているようです。一緒に山頂写真に入ってもらいました。
春田さん、中国、山陰の旅の楽しみ方をいろいろとお教えていただきありがとうございました。
山頂にある国体採火記念碑のそばでのんびりと昼食。
小一時間ほど休憩をして下山開始。11時28分。
下山は林道コースへ。杉林の急坂を下る。
ミヤコカタバミ
林道へ出る。12時21分。
犬戻の滝。
若い?夫婦の方から紫色のヒゴイカリソウを教えてもらう。貴重品?
林道経由でここまで車で入られるようだ。13時13分。
さらに林道を延々と歩いて…案内所前駐車場に無事下山。13時53分。
草花を楽しみながらのゆっくり登山でした。
(本日のGPSマップ)
周辺の景色より滝や渓谷そして花々がうれしい寂地山でした。
潮原温泉「松かわ」の展望風呂で体をほぐしたら、吉和インターから伯耆大山の米子へ向かう。
明日の天気予報はあまりよろしくなさそうだが・・・