愛子岳(あいこだけ・1235m) 九州百名山(地図帳) ~91座目 前(新版)九州百名山 ~92座目翌朝、貨客フェリー「はいびすかす」は宮之浦港へ入っていく。
前方に島が近づくと天辺が鋸のような奥岳の連なりを望むことが出来る。
(※屋久島では麓から見える山を前岳、麓から見えない山を奥岳という)
左に際立って見える三角峰の山がこれから登る愛子岳だ。平成13年の内親王愛子さまご誕生以来人気の山となったようだ。
7時に宮之浦港へ上陸。県道77を空港方向へ走り、小瀬田地区にある登山口標識を見て右折、小瀬田林道へ入る。山頂部に岩峰聳える愛子岳が見えてくる。
三叉路となったところが登山口で手前に6~7台ほどの駐車場がある。
本日一番乗りのようだ。
登山口標高は175m。山頂までの標高差は1000m以上あり、靴ひもをしっかり結ぶ。
立派な登山口案内板を見て8時ちょうどに出発。(帽子は忘れ物?)
これから4日間屋久島の山歩きを続けるために焦らず無理をせずゆっくり登ろう。
100mおきに高度標識があり、200m毎に植生を知らせる看板が立っている。
最初は特に急坂の所もなく淡々と登っていく。
足元にピンクの花びらを見つける。見上げる高木に屋久島固有のサクラツツジが咲いている。初めて見る花だ。
緩急繰り返しながら木漏れ日の登山路を気持ちよく登る。
500mを通過。8時54分。800m通過は9時40分。まあいいペースかな。
傾斜が緩むと1000m手前で「しるべの木」と書かれた大木の切り株に着く。ひと休み。
「水場分岐」を過ぎるとフラットな道となる。
「とまりの木」の先でドキリ!…前方に白い岩峰の山頂部が聳えている。
その先右の基部へ廻ると山頂部へと急登が続いている。ここでギアチェンジ。
ロープ場も現れる。これを登ると樹林帯を抜けて絶景が待っている。
大きな岩山がかぶさるように立つ。これからが勝負!
黒く太いロープ場が続く。
この岩場を慎重に登る。
山頂が見えてきた。
快晴の山頂へ到着。11時10分。
ここまで誰にも合わない~このすばらしい景色を独占!
ぐるりと高度感ある絶景が広がる。
まずは奥岳方向。明日の宮之浦岳・永田岳へのコースを望む。
太忠岳の天柱石も見えている。
足元に太古の森が広がる。
フェリーが着いた宮之浦港。
屋久島空港。鹿児島空港より一日6往復就航している。滑走路は1500m。
山頂写真。 おにぎりを頂いて一休み。風もなく気持ち良い気温だ。
12時少し前に下山をはじめる。ロープ場、岩場を慎重に下りて行く。
下山は14時ちょうど。登って下って6時間(休憩もあり)。
GWの九州百名山なのに貸切でした。
GPSマップ
愛子岳山頂に咲くヤクシマヤマツツジ
下山後、モッチョム岳登山口の確認へ行く。県77を南下し、安房(あんぼう)の町を過ぎてトローキの滝の先から鋭角に右折し千尋滝(せんぴろのたき)へ向かう。県道から5~6分ほどで千尋滝Pに着く。
売店前から石畳の遊歩道を歩く。すぐの左にモッチョム岳登山口を確認。
さらに前方に進むと千尋滝展望所だ。
落差約80mの巨大なV字花崗岩に落ちる滝を遠望する。滝の左手に見える壁は200m×400mの大スラブ(花崗岩一枚岩)だ。
Tさんご推薦の尾の間温泉はピークタイム? 多くの車で駐車場にも入れず。
近くのJRホテル屋久島の温泉へ。ぬるぬるとした泉質で海が見え清潔でいい温泉でした。入浴料1000円はすこし高い?
安房へ戻り、県592で淀川登山口へ。
途中の荒川分れ。ここから荒川登山口へは車両進入禁止となっており、麓の「屋久杉自然館」からバスが往復している。
ヤクスギランドを過ぎてさらに狭くなった道を進む。途中にある紀元杉。
樹齢3000年。高さ19.5m、胸高周囲8.1m。 来て見らんとわからん…この大きさ!
屋久杉の大木を縫って進む。猿たちもお迎え。
淀川登山口へ着く。今夜はここで車中泊。明日は雨の予報だが…。