大陸からの高気圧が張り出してこの連休は晴天が続きそうだ。
熊本県五家荘に10座ある九州百名山(地図帳)だが…この連休に遠征して残った上福根山、積岩山、山犬切の3座を登ってみよう。
早春の使者福寿草の探訪が目的なのは言うまでもない。
上福根山(かみふくねやま・1645.3m) 九州百名山地図帳~87座目
(前)新版九州百名山~89座目 岩宇土山(いわうどやま・1347m)(マップ 赤~久連子登山口)
前夜遅く道の駅五木に到着して車中泊。早朝、キーを閉じ込めた宮崎ナンバーの男性をママが JAFへアシストする。
暗いうちに出発してR445を八代市泉町(五家荘の)久連子へ向かう。正月に登った保口岳入口の下鶴を過ぎて椎原から県247の狭い道を6㎞ほど走り民宿久連子荘先の登山口へ着くと夜も明けてきた。本日一番乗りのようだ。
氷点下の中、凍える手で靴を履いてスパッツを着ける。
スタートは7時7分。ここの標高≒680m。
いきなりのジグザグ急登から傾斜地を進み民宿上をターンして尾根筋に上がる。
石灰岩の急坂を登る。
緩急くりかえす勾配を登っていく。フラットになった尾根道に朝日が射してきた。
山の神と出会う。日本人離れした風貌でした。西南の役で薩摩軍が敗退したところとも。
急斜面をトラバースするように進む。
あっ!…今年初めての福寿草だ。この時季の福寿草は5年前の仰烏帽子山(のけぼしやま)以来で感激。
樹液がツララとなっている?
鍾乳洞が現われる。
天井からの水滴で出来たかわいい逆さツララが並ぶ。高さ10㎝ほど。氷筍(ひょうじゅん)というらしい…。
奥行20mほどの鍾乳洞を探検。
登山路を分かれて鍾乳洞上部のカルスト岩峰へ登る。
快晴の下、絶景が楽しめる。明日登る予定の積岩山方向。
五葉松越しに岩宇土山頂方向。大展望に一休み。
ザレ場の急坂を登る。
ザレ場上部から明日歩く予定の石楠山(右)から山犬切(左)へ続く稜線。
ここで山口のご夫婦と出会う。
鹿よけネット沿いに進む。
痩せ尾根の先に山頂が見えてきた。
岩宇土山山頂。9時42分。
植林帯を下った鞍部は左にオコバ谷への分岐だ。上福根山へと直進する。
ススダケ帯へ入る。
林道へ上がる。ここも景色が良い。
今は荒れた林道で一休みしたら、崖を登りさらに上を目指す。
うるさいスズタケをかき分け、そして潜る。向こうのピークは白髪岳か?
向こうにうっすらと見えているのは霧島連山だろう。
山頂が近づくとシャクナゲ大群生地へ入る。花の季節は見事だろう。
しゃくなげ群生地をくねくね登る(すこし迷いやすい)と山頂が見えてきた。
山頂は樹木に囲まれて展望はイマイチだ。11時25分。ゆっくりタイムでした。
少し遅れて登り着いたママと山頂写真。
先に着いて昼食をとられていた山口の方に撮っていただきました。
気圧で膨らんだカップめんを開けてお湯を注ぐ。
昼食をとって一休みしたら下山開始。12時12分。
登ってくる数組とスライドして下っていく。分岐をオコバ谷へと下りて行く。13時7分。
『オコバ谷ルートは、台風の影響で大きく崩壊しており、危険箇所や迷いやすい箇所があるので、このルートの通行を控えてください。』と書かれた看板がある。
急坂の植林帯を下っていくと大崩壊地に出合う。
再び植林帯急坂を抜けると虎ロープに誘導されて福寿草お花畑へ入っていく。
このあたりを白崩平というようだ。
今が見ごろの福寿草が一面に咲き誇っている。1月中旬ごろから咲きはじめるようだ。
岩宇土山への途中に説明板があり、福寿草には「ミチノクフクジュソウ」「フクジュソウ」「キタミフクジュソウ」「シコクフクジュソウ」の4種があり、この一帯は「ミチノクフクジュソウ」だと書かれていた。
激写中の山ウーマンたち。
福寿草の山として有名な仰烏帽子山は現在登山口までの道路崩壊のため通行不能となっており、こちらへの登山者が多いのかもしれない。
土石流あとを下り、山口ご夫婦に続いて川の対岸(右岸)に渡ろうと思っていたら、左岸からも下山できるというので地元?の女性について行く。
砂防ダムから右岸に取り付く。
完成した崩壊地治山工事現場を振り返る。
オコバ谷登山口から作業道に出合い下っていく。
15分ほどで県道に出る。民宿久連子荘先の登山口&駐車場所へと無事に周回する。ちょうど15時。
累積標高差≒1070m、8時間ほど(休憩多々あり)の厳しいお山でした。
いっしょに下山した山口のご夫婦はHP
のんびり夫婦の山歩きのYさんご夫婦でした。
何と、2011年9月11日にくじゅう中岳ですばらしいブロッケンを一緒に楽しんだblog
「やっぱりお山はいいもんだ!!」のshino3さんのお友達でした。
2ペアで記念のワンショット。
(GPSマップ~拡大します)