花切山(はなきりやま・669.2m) 九州百名山(地図帳)~84座目
遠征三日目の最後は宮崎市の南に連なる鵜戸山地の花切山を登る。
早朝の都城盆地は深い霧に包まれている。ナビをセットして出発。都城インターから宮崎道を走り清武JCTから東九州道へ入り清武インターで下りる。そのまま県道336から県道27(飫肥街道)へと入るとここはちょうど2年前のこの日に登った双石山(ぼろいしやま)へのコースだった。双石山小谷登山口や九平登山口を横目に進み、椿山森林公園入口から狭い道を下っていく。椿山キャンプ場の看板を左折、狭い舗装路をしばらく進むと行き止まりの駐車場へ着く。一番乗りのようだ。川の向こうにキャンプ場のケビンを見る。
花切山は昨春刊行された九州百名山(地図帳)に新たに選出された山で、低山だが急峻な渓谷と照葉樹の深い森に包まれているようだ。
コースは何か所かあるようだが、今日はその最短コースを登る。
準備をして歩き始める。8時16分。ここの標高≒200m。晴れのいい日となりそうだ。
加江田渓谷の川沿を流れに順って歩く。この道はトロッコ軌道の跡らしい。
川が吐合うと今度はその川の上流に向かって歩くようになる。崩壊地を過ぎる。
歩き始めて20分ほどで尾根コースと滝コースの分岐へ着く。
尾根コースへとまっすぐ進む。復路は右の滝コースから下りてくるはずだ。
少し下って川を渉る。
いよいよ自然林の尾根コースへ取り付く。
急登が続きアルミハシゴを上がる。
さらに急勾配を立ち木や根っこに掴りながら登っていくとやっとピークへ上がる。ふうっと一休み。
ここから尾根道のアップダウンを何度も繰り返しながらも高度を上げていく。
あかご淵コース分岐へ着く。9時34分。
連続する照葉樹林の森は木の根の上を歩く。
滝コースと合流する。復路はこちらへ下りる。
前方樹間に山頂部らしきが見えてくる。
北に宮崎市方向が見える。
花切展望所入口を過ぎる。ここは帰りに立ち寄ろう。
前方が開けて山頂が見えてきた。
東側が開けた狭い山頂に着く。
壊れた山名標識を前に置いて山頂写真。10時40分。前には3等三角点。
往路を戻り、急坂をひと登りで花切展望所へ上がる。
北に宮崎市方向が見晴らせる。おやつタイムの一休み。
分岐を滝コースへと下山する。
このコースには山頂への指導標が連続して設置されていてわかりやすい。
壊れたはしごを下ったら、沢を渉る。
急斜面のロープ場をトラバースしアルミのハシゴ場から手摺りの急坂を降りると左に「鏡州万葉の滝」が現れる。高さは20mほどか。大きくはないが趣のある滝だ。
右下が崖となるトロッコ軌道跡を歩く。よくもこんなところまで敷設したものだ。
あれっという感じで朝の尾根コース分岐へと合流、周回する。
無事に駐車場へと戻る。12時41分。4時間30分ほどの山旅でした。
誰にも会わない九州百名山でしたが、下山の駐車場に福岡ナンバーが一台ありました。
尾根コースは急登に始まり木の根が張る尾根のアップダウンが続く厳しいコースでした。滝コースの方が優しいコースと感じました。
(本日のGPS 拡大します)
4~5日前からこの南九州遠征山歩きをいろいろと調べて計画する時から旅は始まりました。
ほぼ予定通りの行程で6座に登頂することができました。思い出に残る満足のいく3日間の山旅でした。
帰路は清武インターから東九州道へ入り高鍋インターで下りる。(都農まではこの12月22日に開業予定)日向路のR10をゆっくり北上する。
美々津の町並みや神武天皇東征出発地など散策、お船出の湯でリフレッシュして無事に帰還する。
3日間の走行距離は1010kmでした。