烏帽子岳(えぼしだけ・1692.2m)
九州百名山(地図帳)~70座目 旧九州百名山~76座目
国見岳(くにみだけ・1738.8m)
九州百名山(地図帳)~71座目 旧九州百名山~77座目
五勇山(ごゆうざん・1662m) 熊本百名山
(八代市泉町樅木 峰越(新椎葉越)登山口)
当初は樅木林道五勇谷橋ゲート→(国見岳新道)→国見岳→五勇山→烏帽子岳→ゲートへの周回を計画していたのだが…直前のネット情報で、烏帽子岳から樅木林道の間は大型重機による伐採作業により登山道が4か所で分断され、進路が不明となっていることを知る。
前夜、山女魚荘ご主人にコースを相談すると峰越から車を五勇谷橋ゲートまで回送していただけることとなった。(感謝) これで安心して縦走を楽しむことが出来る。
さらに…朝出発の際には登山靴を忘れてきたFさんにご主人の登山靴を貸していただいた。(サイズもぴったし!)ありがとうございました!
山女魚荘ご主人の運転で昨日の峰越(新椎葉越)へ着く。(回送をしていただくご主人にお礼を言ってお別れする)
今日も無風快晴の素晴らしい登山日和となる。前日よりすこし温かい。
昨日と反対の北側にある烏帽子岳登山口から県境稜線に入る。7時48分。
昨日と反対で右宮崎、左熊本の県境尾根を歩く。
25分ほど歩いて泉村登山口分岐へ着く。ここは旧椎葉越というところ。takakoさんは以前烏帽子岳からこのコースへと周回下山したそうだ。
ブナの大木が枝を広げる登山路は何度もアップダウンを繰り返していく。左右に展望の良いところも現われて五家荘越しには遠く雲仙普賢岳も見えている。
倒木や大岩を越え、前方尾根筋に向かって歩く。
向かう先の北側は連山がクリアに見えているが南の山々は薄雲がかかりすこし霞んできたようだ。(南方向~右の稜線は時雨山)
スズタケの多くなった登山路脇にザラ雪が残っているところもある。数日前の寒波が置いていったのだろう。
烏帽子岳分岐へたどり着いた。(標識にあるような時間では着きませんでした)
左へとシャクナゲの稜線を行く。山頂と思ったピークからもひとつ先が烏帽子岳山頂だった。10時13分。
狭い山頂部からは南側の展望がすばらしい。昨日登った白鳥山の平らな山頂からここまで続く稜線を目で辿ってみる。よく歩いてきたなあと実感する。
山頂写真。
まだまだ先は長い。五勇谷橋ゲート(樅木林道)と本谷へ下山するコースを確認したら五勇山へ向かう。分岐へ戻ると登山路はそのま(ん)ま東向きとなってくる。烏帽子山頂からこのあたりにかけての登山路はシャクナゲの群生地となっている。花の季節は見事だろう。
ピークを一つ越えると展望岩「ここからの眺めも最高ばい」と書かれた標識が現われる。後で後悔しないようにと右手へ上がると露岩からすばらしい展望が得られる。
これから向かう五勇山方向。
北の稜線の向うには祖母山も鋭い山頂を見せている。
「ここからの眺めも最高ばい」を大分弁では何と言うか?
「こっから見ちみいちゃすげえでえ」かな?…などと話しながらさらにスズタケの道のアップダウンを繰り返して歩けば、左へ90度折れる国見岳分岐へ着く。まっすぐ10mほど行くと左の足元に小さく「五勇山」の標識があった。(二人が立っているところ)上の木から安武標識もぶら下がっている。11時30分。
山頂らしくない山頂。ここで昼食タイムとする。
分岐でおよその距離と時間を確認して国見岳へと歩きはじめる。
ブナの倒木が目につく。
小国見岳(こぐにみだけ)山腹の右を巻く登山路の分岐を左上の山頂に向かう。
先ほど登った烏帽子岳が良く見える山頂です。小国見岳は1709m。
小国見岳の尾根をまっすぐ北へ向かう。枯木立を通して稜線を見せる国見岳。山頂の祠も見えている。
鞍部を登り返す。山頂まであと少し。
九州中央山地最高峰の山頂に着いた! 1等三角点にタッチ。13時25分。
歩いてきた稜線を振り返る。左手前が小国見岳(こくるみだけ)、右手向こうが烏帽子岳。
向うの稜線が今年4月に縦走往復した霧立越。
左から小川岳、黒峰、向坂山、白岩山、水呑み頭と続き、…右手に扇山。
天主山方向先に阿蘇山がうっすらと。
立派な祠の前で山頂写真。
20分ほど360度の絶景を楽しんだら下山を始める。
樅木方向へ下山する。すこし下ると茨城県の男性が登ってきた。日本三百名山を登っているという。
分岐を新登山口方向へ下りる。ここからは連続する尾根の急斜面を下る。
山頂から標高差750mを一気に下れば1時間30分ほどで樅木林道へ降りつく。
林道を歩いて五勇谷橋を渡り、ゲートを抜けて回送してもらった車へ戻る。
みなさんお疲れ様でした。
ここから長い帰路に就きます。フーム…
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