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じなしの山歩記と国東半島ミュージアム

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八幡神が降臨したという宇佐の稲積山に登る 2011.10.16

 稲積山(いなづみやま・406m) 大分かくれ名山~初登山
 宇佐市木の内登山口

金、土とツアーイベントのサポーターで疲れも出た。今日の朝はゆっくりして近くのかくれ名山に登ろう。
法鏡寺から山本のいいちこ本社工場前を通って、末の交差点を左折し県道44号を耶馬渓方向へ向かうと前方に形の良い三角形の稲積山が見えてくる。別名宇佐富士ともいわれる。
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末から1kmほどの「木の内バス停」が登山口。すこし先の広くなったところに駐車。準備をして「稲積山妙楽寺」の石柱から舗装路を山へ向かう。
10時16分。ここの標高≒50m。
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宇佐八幡弥勒寺建立縁起によると
 ~「7世紀には豊前秦王国の辛嶋氏が宇佐に達し、宇佐川左岸(西岸)に住んで「辛国」とした。「宇佐郡辛国宇豆高島」の島とは陸の島すなわち山であって、辛国では稲積山にあたる。ここに御大神が降臨した」とあり、これが原始的なヤハタの神であったとされている。
つまり、この稲積山に古代、八幡神が天から下りてきたのだ。
手書きの案内板にはこの妙楽寺も八幡神と辛島氏にかかわる古い由来があるようだ。
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オレンジ案内板を見て舗装路から分岐を直進する。
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害獣対策の電柵が通行止めをしているが「昼間は通電していないので山に登る方は跨いで行ってください」と書かれている。
その先に標柱があって右へと山へ入る。
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荒れた感じの竹林を緩やかに進む。
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植林帯となる。まもなく急坂となり尾根に登り上がる。
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あと30分の指導標があって大岩の横を行く。きつい登りとなってくる。
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自然林の急坂を登ると右が開けて宇佐市四日市方面が見える。
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さらに岩場やロープ場の急坂が続く。
しばらくして勾配が緩やかになって樹木の上が明るくなってきたのだが…なかなか山頂までは遠い。
あと30分の標識どおりの時間で山頂へ着いた。11時40分。
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山頂にある石柱。古い木簡も出土しているらしく由緒のあるものだろう。
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山頂から南に鬼落山(左・おにおてやま・576m)、石井山(真ん中)そして高山(右)が。左の樹間から石山が。
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そして山頂先端の真下はなんと…絶壁で石切り場だ!この山の後(?)半分は削られているのだ。(秦氏の八幡神降臨の香春岳一ノ岳も削られているのは・・・なしか?)
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(鬼落山登山口から見た削られた後ろの画像がありました。~2006年12月)
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山頂写真 (上の画像のてっぺんに居る)
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八幡神が降臨した磐座でおやつを頂いて一休み。
稲積山は宇佐山遊協会・山塾のプレートによると宇佐百山の10座目のようだ。
来た道を戻って下山。グングン下って40分ほどで里に下りた。(いつも下りは速い)
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里道に咲いていた(金平糖のような)ミゾソバ。
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帰路に立ち寄った宇佐市山本(和田酒店となり)の虚空蔵寺跡の塔跡。この寺も秦氏系の辛島氏が創建したといわれる。
虚空蔵寺跡は、白鳳時代(700年頃)創建の寺院跡である。堂塔の配置が法隆寺と同じ形式(法隆寺式伽藍配置)で虚空蔵寺のものを1.2倍すると法隆寺と重なること、軒先瓦の文様が同じことなど畿内との密接な関わりを示している。(宇佐両院観光連絡協議会HPより)
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寺跡の公園に咲く酔芙蓉。
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ここにも行ってみました。
宇佐市宮熊の沖合 約1.3Kmにあるこのコンクリート製の標的。太平洋戦争当時、宇佐航空隊の飛行機が上空から急降下しながら、爆弾をうまくこの的に落とせるように練習したところだ。
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by jinashi | 2011-10-19 22:02 | 宇佐百山 | Comments(0)