白髪岳登山
白髪岳(しらがだけ・1417m) 9月12日(日) 九州百名山・58座目
熊本県あさぎり町にある九州山地南部の山
2週前に佐賀の黒髪山に登った。そして今日白髪岳に登るのは何かの縁? 益々白髪が増えてきそうで・・・もしかして順番が違ったのではないかと少し心配になる。
出来たての弁当と茹でたての栗を頂いて水上村の農家民宿「茶乃実」を8時に出発。あさぎり町で林道入口探しに右往左往する。榎田集落で案内板を見つけて榎田林道へはいり小雨の中、連続するカーブをぐんぐんと高度を上げていく。猪ノ子伏林道はダート道となり登り詰めるとやっと登山口に着く。ここは標高1075m。
雨は止んでいるが雨具を着て入山。9時40分。
自然林をすすむとまもなく平頂丘の猪ノ子伏(1233m)につく。 また雨が落ちてくる。
ツガやモミの木の目立つ登山路には樹木にネームプレートが付いている。足元にはミヤマシキミやバイケイソウが群生している。
イヌザクラの木。木の名前にイヌがつくのは「役に立たない(有益ではない)」ということらしい。 犬に失礼なような気がする。
山稜一帯は環境省の自然観察保護地域となっていて未だ樹木は伐採されたことがないという。
ここが南限といわれる美しいブナの原生林が続く。「水の守り神ブナ」のプレートも。
小雨が周期的に落ちてくる中を小さなアップダウンを繰り返しながら開けた稜線に出る。広がっているはずの景色は霧で何も見えない。一坪ほどの立派な銅ぶき屋根の三池神社に着いてお参り。雨乞いの神様のようだ。茶乃実のおかあさんから頂いた栗を食べながら一休み。ここから山頂までは720m。
アップダウンのあと高度を上げてきて最後の登り坂をFさんについてゆくと平らな広い山頂に着く。11時35分。1等三角点にタッチ。南方には韓国岳から高千穂峰の連山が望めるはずだが残念。雨と風が出てきた。
「黒髪山・白髪岳姉妹山調印記念1992年4月5日」の有田焼プレートがある。有田焼プレートは佐賀県の黒髪山天童岩にもあった。
風が出て雨脚が強くなってきた。山頂写真もそこそこにして往路を戻る。
下りで2組の夫婦と久留米のおば(あ)さん団体19人とスライドする。こんな天気でも結構登山者が居る。
おとぎばなしに出てくるようなブナの木。
無事下山。13時15分。
車で林道を下って行くと陽も射してきた。
2日間の二山とも展望に恵まれずまたアクシデントもあったが・・・それもまた想い出に残る山旅となる。