国東半島六郷満山仏教は、宇佐宮弥勒寺の僧達が修験道を極めるべく半島に聳え立つ岩峰に分け入って修行をしたのが始まりとされている。
山中には岩屋と言われる岩穴(岩窟)が多くあり、修行の場に相応しい場所であったのだろう。修行の場となった岩屋が満山寺院の起こりとなったことは想像に難くない。
4月21日には、満山会僧侶らにより「豊後豊前六郷山百八十三カ所霊場記」をもとにした半島内183の寺社や岩屋を巡る峯入り修行も、奈多八幡ですべてを終えたようだ。(開山1300年祭前年事業)

国東市国見町の千燈寺も平安末期には満山寺院中山本寺として一大修行霊場だったようだ。
江戸中期に禅僧により書かれた「豊鐘善鳴録」(豊前豊後の伝記)などの古文書にも一帯の岩屋が書き記されている。
東不動、西不動といわれるあたりには修行の場となった岩屋が多い。
これまでガイド学習会などで半島各地の岩屋を訪ねてきたが、東西不動には未訪の岩屋もある。

皆さんに岩屋探訪会の案内をしたところ6名が参加した。
(太郎天岩屋上からの展望)
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千燈寺を出発。
今日の先達(案内人)はこのあたりの岩屋を知り尽くしたH島さん。
H島さんはユースホステルマネージャー時代にマニアック?な(失礼)半島トレッキングを定期開催してきた。

妙見岩屋はあのあたり・・・
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杉林を登っていくと瓦屋根のお堂がある妙見岩屋が見えてきた。
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左の石燈籠は弘化2年(1845年)千灯寺法印豪昌が奉納している。
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木造の祠。
古代北極星信仰の北辰妙見菩薩が祀られているのか?
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岩に溝を彫って水場がつくられている・・最上級の岩屋か?
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厳しい登り。
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妙見岩屋の上からの展望。左に五辻岩屋、右は千灯岳。
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鷲巣岳へ向かって登っていく。
二つ目の林道へ上がる。櫛海からKI大不動岩屋へ続く舗装道。
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大岩の急登が続く。
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石垣が見えてきた・・その上にあるのが天疫神(てんやくじん)岩屋。
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天井の低い岩屋だ。
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祠の後にある石柱には「天疫神 流行神安鎮 疫鬼守護」の文字。
素戔嗚を祭神とする疫病避けの神様のようだ。
燈籠には「萬延元年」(1860年)と彫られている。
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疫病避けに・・岩屋前で記念のショット。
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ガレ場の急勾配を登る。
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鷲巣岳直下に着いて一休み。
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以前(2011年3月)に登ったところから鷲巣岳の尾根に上がる。
山頂にある祠。右から役行者、蔵王権現、不動明王。修験の神様たち。
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先端の見晴らし場で昼食。黒木山や西不動一帯が新緑の絶景だ。

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祠近くに戻って西方寺谷へと激下り。
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トラバースして鷲巣岳麓から阿弥陀越へ・・
途中の展望岩に上がって見る高岩~一望岩の稜線。
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阿弥陀越から太郎天岩屋へ向かう。
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右の岩壁下あたりが太郎天岩屋。
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太郎天岩屋の上に登ると素晴らしい展望が広がる。
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アップで見る大不動岩屋。観音菩薩の左目に見える?
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黒木山へと縦走できるようだ。
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太郎天岩屋へ到着。6年ぶりか?
現在千燈寺に安置されている太郎天が祀られていたところ。
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その太郎天像。不動明王の変身した御姿で修験者の守護神・・
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道なき道を激下って谷へ下りる。
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これが小不動岩屋か?
10mほどの高さにある横長岩屋だ。どうして登るのか?
15年ほど前に来たときには木梯子があったような?・・ほとんど記憶にない。

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祀られていた不動明王は現在千灯寺に安置されている。
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前にケルンもどきがあってこれが小不動岩屋の目印か?
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沢を上るようにしてK1コースの大不動岩屋の下へ出た。
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観音様の御目に近づく・・
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大不動岩屋の岩場にタツナミソウが咲いていた。
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尻付岩屋へ下りると、今回の百八十三箇所霊場峯入りの新しい「峯入修札」が奉納されていた。
来る30日には両子寺で結願護摩が焚かれる。
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一旦、千燈寺へ戻って車で旧千燈寺へ移動。駐車場から仁王のある護摩堂跡へむかう・・
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これまでのコースをたどるH島さん。
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仁王像「ん形」。この春に市文化財課よりひび割れたところを修復してくれた。
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護摩堂跡の後ろから山へ入る。左前方に普賢岩屋が見えてきた。
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こちらも15年?ぶりに訪れた。
かつて山王権現社祭典で練られた神輿。痛んではいるが意外としっかりしていた。
傍に板碑や五輪塔もある。
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普賢岩屋の上の岩場に上がる。新緑の千灯岳が聳える。
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H島さんの後に続いて本日最後の薬師岩屋に到着。
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龕(がん)に祀られていたご本尊は不明のようだ。日光月光菩薩や十二神将も祀られていたのだろう。
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妙見岩屋にあったような水場も作られていた。
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下から見た薬師岩屋。
西行戻しの上から左へ荒れた擬木階段を登ると右手に見える。
(下山時に振り返って見た)
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以上で本日の探検は終了!
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千燈寺不動霊場にある岩屋を訪ねるトレッキングは感動の連続だった。
奈良時代から始まり江戸後期まで続いた国東半島仏の里の信仰がしのばれた。

来年は六郷満山開基1300年を迎える。
千灯寺奥の院の御開帳とあわせて、岩屋探訪トレッキングツアーを開催できれば・・参加者の皆さんにはきっと満足してくれることだろう。


千灯寺9:03→9:25妙見岩屋→10:32天疫神岩屋→11:37鷲巣岳祠(展望所で昼食)12:10→13:09阿弥陀越→13:48太郎天岩屋→14:04小不動岩屋→14:25大不動岩屋→14:51尻付き岩屋→15:06千灯寺・・・(車)・・・旧千灯寺駐車場15:19→15:27仁王像(護摩堂跡)→15:36普賢岩屋→15:56薬師岩屋→16:18駐車場へ戻る
 
(GPSマップ)
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by jinashi | 2017-04-26 21:16 | 国東半島あれこれ | Comments(4)

以前より「うさぎとかめの山楽校」のKさんから申し付けられていた両子山登山の案内をした。
皆さんが未踏の「郡境尾根コース」(現在は市境尾根コース)を歩く。
同行のSさんは大分百山83座目となる。

 両子山(720.5m)  ~郡境(市境)尾根コース  

前日はSさん百山稼ぎで華岳と屋山を登ったそうだ。夜の部には呼んでいただき・・最高級シシ肉鍋&秘蔵酒をたっぷりとごちそうになった。

翌朝9時に両子寺で待ち合わせて・・出発。ここの標高≒330m。
車道を歩いて走水観音へ着く。清水を一杯いただいた。
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杉林を抜けると林道へ上がる。ここはロングトレイルK6コース。
しばらく歩いて山へ取りつく。
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この辺りから郡境尾根となる。かつての東国東郡と西国東郡の境界尾根。
今はさしずめ市境尾根。
郡境のことを話していたらSさんから「大分県十二郡」の覚え方を教えてもらった。(70歳ぐらいから上の大分県人は知っているようです)
 東西南北宇佐下毛、速見て通るは大分郡、大野直入玖珠日田
※東西南北は東国東、西国東、南海部、北海部のこと。
読み方は「とうざいなんぼくうさしもげ、はやみてとおるはおおいたぐん、おおのなおいりくすひった」・・・くすひたの人にかなり失礼な覚え方のようです。
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厳しい登りを頑張る。
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右手に山頂部が見えてきた。
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これを登ればトンガリ山。
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車道に下りたら山頂は近い。
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とうちゃこ。
前日はトレイルクラブ主催の山開き登山会がおこなわれている。150人ほどが参加されたようだ。
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360度が絶景!
文殊~千灯岳 沖に姫島
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尻付~ハジカミ~伊美山
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由布~鶴見
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1等三角点と特製山名標識の前で山頂写真
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弁当を食べたら・・下山は舗装路急坂激下り。
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鬼の背割石。
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針の耳。
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奥の院に参拝。
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両子寺境内にはシャクナゲが咲き始めている・・
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座れば・・牡丹
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牡丹桜?八重桜?
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 暑くも寒くもない・・気持ち良い両子山周回でした。


両子寺下駐車場9:00→9:24走水観音→10:04山へ入る→11:40トンガリ山
→11:56両子山12:33→13:28奥の院→13:58駐車場へ下山
 
 登山口標高≒330m
 沿面距離≒7km 
 累積標高(+)≒640m
 累積標高(-)≒600m 
 所要時間 ≒5時間(休憩含む) 
(GPSマップ)
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by jinashi | 2017-04-24 17:42 | 国東半島・宇佐の山歩き | Comments(2)

元越山には10年ほど前に佐伯市木立コースからの登山会に参加している。
その後、米水津色利浦(よのうずいろりうら)コースでも登山会が行われていることは聞いていた。
今日はその登山会に参加して「空の公園」から縦走コースを歩いてみよう。

 元越山(581.7m)色利浦コース  九州百名山~3回目
   石槌山(486.3m) 色利山(552.4m)

佐伯インターを下りて、30代にせっせと通った「釣ロード」で米水津に入る。米水津湾岸道路で色利浦集落へ着いた。
途中にたくさんあった「登山会」の幟旗。
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会場駐車場には1時間以上前に着いた。
8時30分より開会式。
会場で大分のT森さんと遭遇。今年2月、くにみ粋群主催の千灯トレッキングに参加していただいた。
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今回で20回目の登山会という。諸注意などを聞いたあと・・マイクロバスで「空の公園」へ移動する。
逆コース(下山後の帰路)でも送迎してもらえるようだが・・累積標高+の少ない方を選んだ。

色利浦から豊後くろしおラインを登っていくと何度か訪れたことがある「空の公園」へ着く。蒲江との境界あたり・・そのまま向こうは尾浦集落。
最後尾を出発。ちょうど9時。ここの標高≒220m。
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林道を緩やかに登っていく。
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20分ほど歩くと林道も終点。シダの山道へ入る。
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フジツツジ(初めて知った)が咲いた展望の良い岩場へ上がる。
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フジツツジ。玄海ツツジにも似ている? 
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フデリンドウも・・
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50分ほどで石槌山へ到着。祠はあるがロープが張られて・・立ち入り禁止?
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尾根筋歩きの左に尾浦集落を見下ろす。
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自然林を歩く。米水津には炭焼用のウバメガシが多いというが・・・
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林道に出る。
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展望所から色利浦や宮之浦の米水津湾。沖の島は横島。
このあたりが元越山まで縦走路の中間点。
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ここまで歩いてきた・・先ほど越えてきた石槌山。
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TV東蒲江中継放送所を通過して再度林道へ。
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ひと登りで色利山の山頂。前を歩くグループが昼食中でした。
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前方に元越山が近づいてきた。あと2kmほどだがかなり遠い・・
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ツルシキミ?
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林道歩き・・
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山頂まであと30歩・・
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九州百名山の元越山へ3度目の登頂。
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低山だが360度ビューを楽しめる。
国木田独歩が愛した山頂からは太平洋が丸く見えるというが・・今日は霞んでいる。
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歩いてきたこのコースはアップダウンが続いて・・かなり鍛われました。
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コースで一緒になった日出町の(鉢巻おじさん)O畠さんと山頂写真。
由布岳登山道をボランティアで整備されているO畠さんとは去年の「山の日制定記念くじゅう登山会」で一緒になった。
東北や熊本へはベテランボランティアとして被災地にいち早く駆けつけている。
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気温も上がって初夏の様相となって来た。
昼食がすんだら日影のない山頂から撤退・・ 下山開始。
すぐの浦代コース分岐を色利浦方向へ下って行く。

狼煙台跡や展望所を過ぎると林道へ出る。
すっぱくて甘い?みかんのお接待をいただいた。
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ぐんぐん下っていくとヤマツツジが明るい。
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「おたねの泣き石」を過ぎて第1展望所からは里も近い。
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色利浦登山口へ無事下山。
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会場&駐車場へ戻る。
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何と、ママが登山くじの抽選に当たっていた! 
景品は「元越炭」5Kg

干物、みかん、炭の当選者は21人。
300人ほどが参加したので抽選くじの当選確率は10分の1以下、ラッキー!
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元越山登山会は、佐伯の木立コースもそうだったが・・この色利浦コースでも地元の皆さんの熱烈歓迎が伝わってくる。
「継続は力」・・・
 テントで宮之浦地区の人たちが売っていたアジの干物を仕入れて会場を後にした・・・


色利浦登山会会場→(マイクロバス)→空の公園登山口9:00→9:50石鎚山→11:45色利山
→13:02元越山13:24→14:44色利浦登山口へ下山
 
 登山口標高≒220m
 沿面距離≒10.5km 
 累積標高(+)≒800m
 累積標高(-)≒1000m 
 所要時間 ≒5時間50分 
(GPSマップ)
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by jinashi | 2017-04-19 11:41 | 大分県の山歩き~その他の山 | Comments(6)

仁聞菩薩(八幡大菩薩)が開基したという国東半島六郷満山寺院はいよいよ来年、1300年祭を迎える。
そのプレイベントとして・・・国東半島峯道トレイルクラブでは国東半島の標高ベスト3の両子山(721m)、文殊山(616m)、千灯岳(606m)の国東三山山開き登山会を行うことになった。国東市では三山の山頂から眺望を楽しめるように山頂部の樹木を伐採してくれることになった。
(文殊山の伐採は今回の山開きに間に合わなかった)


晴天に恵まれて第1弾の「千灯岳登山会」がおこなわれ、100名ほどのみなさんが参加してくれた。
参加賞の手ぬぐいと左下はパッチンのような絵紙の「散華(さんげ)」。
散華とは~
寺院で法要を巌修する時に、仏を供養するため花や葉を撒き散らす。法要に散華を行うのは、華の芳香によって悪い鬼神などを退却させ、道場を清めて仏を迎えるためとされる。(wikipedia)
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不動茶屋前で千灯寺今熊住職による安全登山祈願がおこなわれた。
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市長さん、市議会議長さんよりご挨拶をいただいてセレモニーを終え、登山口に集合。
ストレッチのあと、山頂で撒いてもらう「散華」をもらって出発!
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不動茶屋では下山後のお接待作りが始まった。トレイルクラブ事務局のSさんが孤軍奮闘して、豚汁&おにぎり作りで男料理の腕を振るった。
皆さんが下山してくる前においしく頂きました^^

  22日(土)には両子山登山会がおこなわれる。




この日は午後から大阪朝日旅行社トレッキングツアー「国東半島峯道ロングトレイルを歩く」のガイドを担当した。
今回が1泊2日のツアーシリーズの6回目となり、K2コースの来浦の大聖寺から葛原集落跡までを歩く。
ほとんどの参加者は3月25日に夷の妙見社から千灯尻付岩屋をじなしと一緒に歩いた第5回目のみなさんでした。

13時少し前にバスが大聖寺に到着。参加者は25名ほど。寺に参拝して出発。
長慶寺に着くとちょうど寺に居られた猪俣住職さんより寺の歴史や「ゆうれいの掛け軸」などの話を聞く。
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ガイデ橋近く・・
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山口池あたりから雨が落ちてきたので三十仏でしばし待機。雷鳴も聞こえたがその後は降ったり止んだり・・
ゴロタ平展望所から文殊耶馬や姫島の絶景を楽しむ。
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雨も上がって・・最後の探訪所、葛原集落跡の山神様を出発。
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予定通りの17時前に県道544水谷峠へ到着。バスに乗り込んだ皆さんとお別れした。

このところトレイルトレッキングツアーも増えてきて、国東半島の山や峯入り道を歩く人も多くなってきたようだ。
ちょうど今、「豊後豊前六郷山百八十三カ所霊場記」をもとに満山会では半島内の183の寺社や岩屋を1か月で巡る峯入り修行の最中だ。
4月30日には結願法要と採燈護摩供が両子寺で行われる。

(GPSマップ)
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by jinashi | 2017-04-17 14:46 | 国東半島あれこれ | Comments(8)

吉野山から1時間ほどのバス移動で高野山へ着く。
現地ガイドと奥の院へ向かう。
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皇室、公家、大名、有名人、個人、企業の墓地が続く。韓国人墓もある。
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最大は2代将軍徳川秀忠の正室、(3代家光の母)お江の墓(五輪塔)。
高さ6.6m。大杉のいちばん奥。
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一段高く、広い地所にある豊臣家墓所。
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加賀前田家墓所。
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芭蕉句碑。「ちゝはゝの しきりにこひし 雉の声」
1687年10月江戸を出発し、花の 吉野を経て高野山へ立ち寄った際に詠んだ句。
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御廟橋からは脱帽と撮影禁止。
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835年3月21日62歳で「入定」された弘法大師の御廟へ向かう。
灯篭堂と御廟は世界遺産に登録される。
灯篭堂には2万基ほどの灯篭が灯されているという。1基は50万円~?
灯篭堂地下の御廟に一番近いところで念珠と五鈷杵を触れ、肖像を見ながら参拝する。
 南無大師遍照金剛・・・
今でも御廟に空海は「禅定を続けて」生きているといわれ、一日2回、食事が届けられている。
厳かで不思議な空間でした。

英霊殿へ参拝。第二次世界大戦の戦死者供養のために建立された。
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高野山にある霊木の高野槙(まき)。花の代用として仏に供えられる。
宮崎県地蔵岳に登ったときに見た。
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真田家菩提寺の蓮華定院へ・・・。
真田昌幸と真田幸村が最初に高野山に幽閉された際に蟄居した寺院。
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上段の間は信繁(幸村)が滞在した部屋。遺品も多く公開されている。
飾られているのは高野山発祥の伝統の切り絵「吉祥宝来」。干支や宝船などがあり、注連縄の代わりに用いられる。
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奥に宿坊を兼ねていて、この日も団体さんが入るらしい。
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真田家家紋の六文銭と結び雁金。
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夕刻大阪南港へ戻って再度フェリーに乗船。
さよなら大阪・・
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船内ではジャズコンサートも行われた。
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翌朝、定刻に別府港に入港。楽しかったツアーを終える。
駆け足の名所めぐりだったが、再度じっくりと歩いてみたいところだと思った。

「さんふらわあ あいぼり」は往復ともに(ほぼ)満船で、おんせん県おおいたや別府市の観光宣伝、そしてフェリーの企業努力によるものと感じた。


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by jinashi | 2017-04-10 13:01 | ドライブ&トリップ etc | Comments(8)

トラピックスツアー「吉野千本桜と高野山3日間」へ出かけた。どちらも世界遺産の地。
3日間とはいえ別府と大阪を夕刻に出発して船中泊で往復する「弾丸(格安(^^)!)ツアー」だ。

別府港をフェリーさんふらわあ・あいぼりは定刻の18時45分に出発。
ツーリスト(昔の言い方では2等船室)は山小屋並みの混みよう・・。
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翌朝、小雨の大阪南港コスモフェリーターミナルへ到着。
船窓から若いころ勤務した会社の倉庫群が見えた。
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バス3台で一路吉野山へ出発。
西名阪道柏原ICから橿原経由で吉野到着は8時30分。雨もあがった。
吉野山観光駐車場は桜のシーズンには完全予約制で、大型バスの駐車料金は何と、1万円!(環境保全協力金なども含む。ピークは15000円とも・・)
今年は桜の開花が遅くまだ「チラホラ・・」と聞いていたが、駐車場周りはまずまずの開花を見せている。
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吉野山にはシロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が山を埋め尽くすといわれる。これほど桜が多いのは、桜が蔵王権現の神木であるとされたことによる。
下千本(しもせんぼん)中千本(なかせんぼん)上千本(かみせんぼん)奥千本(おくせんぼん)からは「一目に千本見える豪華さ」という意味で「一目千本」とも言われている。
七曲りあたりは下千本と言われ、一番早く開花するところだが・・・
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吉野山から大峰山へ修験道寺院の総門となる「黒門」を潜る。
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英彦山にもある「銅(かね)鳥居」。東大寺大仏建立の余銅をもって造立されたとも・・ 
俗界と浄域の結界となる。奥駆道修行者四門の第一門となるところで発心門と呼ばれ、修行の道へ入ることを決意するところ。
傍に役行者像あり。
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修復される国宝仁王門。
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国宝金峯山寺蔵王堂。安土桃山時代に再建された大伽藍。
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国宝仁王門修理勧進で秘仏のご本尊が特別御開帳されていたので拝観した。
拝観料は1000円。 
ご本尊は三体の「金剛蔵王大権現」。
向かって右より~現在(を表わす)千手観音菩薩、過去の釈迦如来、未来の阿弥陀如来。
渡辺真知子の「迷い道」にもこんなせりふがあった・・・
ご本尊の真下につくられた小さなスペースで特別懺悔?をさせてもらった。
高さ約7mの蔵王大権現に圧倒される! 中尊像内に天正18年(1591年)の銘あり。
修験道のご本尊「蔵王権現」や開祖「役行者」は国東半島にもあちこちで見る・・
(撮影禁止のためHPよりお借りしました)
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東南院あたりの桜もいい枝垂れっぷりだった。
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後醍醐天皇や義経、秀吉ゆかりの地~吉水神社へ・・
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途中から見る先の金峯山寺あたり・・
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吉水神社境内から見る「一目千本」。中千本あたりはまだ眠っている?
秀吉が5000人の家来とともに花見をした時の本陣があったところ。後醍醐天皇崩御の地でもある。
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吉野のおみやげは「本葛」や「陀羅尼助丸」(胃腸薬=医薬品)など・・
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一週先には見事な咲きっぷりを見せるであろう・・吉野の桜園地を返り見る。
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 2時間少々の散策で・・駐車場に戻るとたくさんのツアーバスで溢れていた。

 次は高野山へ向かう ~ その2 につづく・・・



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by jinashi | 2017-04-08 22:02 | ドライブ&トリップ etc | Comments(0)

4月15日(土)に行われる第1回千灯岳登山会の下見がてらにひと登りしてきた。

千灯岳(605.6m) ~ 大分百山

野田の県31から見る千灯岳。まもなく麓は賑やかに桜花が灯り山が笑い出す。
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今日は気温も上がって(20℃を越えた)・・五辻不動下の桜も一気に開きはじめた。
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丸木階段を登り始める。
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清明の陽を浴びた馬酔木。
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不動堂下の馬ノ背から見るゴームリー像と向こうに姫島。
賛否両論あった現代アート作品のゴームリー像だが・・
六郷満山天台宗寺院は宗教者として「像にとらわれない」立場を選び、今後は「問題に一切触れない」方針を決議した。(大分合同新聞2017年3月25日)
国東半島活性化のありかたに問題を提起したゴームリー像だが・・地元千灯区の継続設置要望や今回の満山会の判断により作品はこのまま継続設置されることになったようだ。
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五辻不動尊に参拝。
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岩場から望む鷲巣岳。
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不動山南尾根を進む。エゴノキの花には早いと思ったら山桜の花びらでした。
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展望岩から前に仏石?
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ピラミダルな千灯岳が近づいてきた。
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一旦林道に下りて再度山へ入る。
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展望所から山頂部を仰ぐ。
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前尾根を過ぎていよいよ本体に取りつく。
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植林帯の急登を行く。
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肩に上がったあたりに万年青(おもと)。国東半島に多い。
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山頂に着くと周囲の雑木が伐採されてすっきりしている。
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全方位が素晴らしい展望だ。
西の黒木山方向。
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北東に鷲巣岳方向。
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北に竹田津港。ちょうど徳山からフェリーが入港する。
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東に富来や鶴川地区方向。
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南に文殊山や両子山。
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全方位に絶景が楽しめて千灯岳が何倍もすばらしい山になった。
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山頂ノートには~
大分のくどうさん、大分百山をぜひ完登してください。
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下山時に不動山が見えるところがあった。
いつも凸形の山を見ているので・・こちらから見る不動山は新鮮だ。
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1時間ほどで不動山へ戻る。
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往復2時間30分ほどで・・下の駐車場へ下山。


五辻不動下P12:29→12:36不動堂→13:05林道→13:17山体取付き
→13:44山頂13:57→14:24林道へ→14:52不動堂→14:59Pへ下山
 
登山口標高≒270m
沿面距離≒4.5km 
累積標高(+)≒600m 
所要時間  登り≒1時間30分 下り≒1時間
(GPSマップ)
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 再度、山開きのお知らせです! 
 4月15日(土)は千灯岳 
(9時までに五辻不動下駐車場に集合)
     4月22日(土)は両子山です
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ご参加お待ちしています! 「記念品」と「おせったい」もあります。




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by jinashi | 2017-04-05 16:25 | 国東半島・宇佐の山歩き | Comments(2)

国東六郷満山寺院は養老2年(718年)に仁聞菩薩により開かれたといわれ、来年は開基1300年を迎える。

そのプレイベントとして本年、仁聞ゆかりの霊場を巡り歩く修行の「峯入り」が行なわれる。
今回は江戸時代までに行われたという峯入りの記録「豊後豊前六郷山百八十三カ所霊場記」をもとに半島内の183の寺社や岩屋を29日間で巡る。
※183カ所霊場については2013年2月に行入寺住職隈井修道さんと岩屋探しに同行させてもらった。

嘉永6年(1853)を最後に途絶えていた峯入りは、昭和33年に復興し、前回の平成22年までに9回行われている。今回は164年ぶりの183霊場巡りとなる。
前回(平成22年)行われた峯入りについてはこちらが詳しい→国東半島かぜ発信~平成22年峯入り

7年ぶりに行われる峯入りの出発儀式が宇佐神宮で行われたので見学に出かけた。
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神事のため本殿へ向かう峯入りの僧たち。
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本殿前でお祓いを受ける。
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玉串奉奠をして宇佐宮独特の二礼四拍手一礼の作法で参拝・・・
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神事を終えて神殿から移動。
先頭は今回大先達を務める富貴寺の河野英信住職。2列目右が文殊仙寺副住職秋吉文暢さん、左が行入寺住職の隈井修道さん。
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普段は閉められている西大門の中門を僧侶たちが通る。
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払所前に作られた採燈護摩場へ入場。
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宇佐神宮神職による修祓。 
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法螺貝が吹かれ、般若心経が唱えられるとピューと風が吹き雨が落ちてきた。
神風に仏雨か・・・龍神がやって来たような突然の雨嵐だ。
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法斧作法。護摩壇に用いられる壇木を切り出す様子を表す。
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結界の護摩場を清め、東西南北や天地より邪気を入り込ませないために、弓を射る法弓の儀や、法剣の儀などが行われる。
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いよいよ護摩壇に点火する。
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般若心経が唱えられる中、白い噴煙が立ち登る。
噴煙の中に「龍がいる」とも・・・
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神職や天台僧侶等が次々に護摩木を火に投げ入れる。
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神仏習合の神事や採燈護摩を終えたら宇佐神宮を出発して国東半島へ向かう。
今回の予想されるコースマップ。(青鬼さんHPより)
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修行僧たちは国東半島住民への加護と国家安泰を祈願しながら・・ほぼ1か月にわたって険しい峯道を歩き続ける。
開山1300年となる来年春には一般参加者も受け入れて峯入りが行われるようだ。




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by jinashi | 2017-04-04 16:51 | 国東半島あれこれ | Comments(2)