大分市美術館で開催中の特別展「草間彌生 永遠の永遠の永遠」に出かけた。
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入り口で水玉のオブジェ?が迎える。
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前衛芸術家・草間彌生さんを知ったのは鹿児島県姶良郡湧水町の栗野岳に登ったとき、登山口近くの「霧島アートの森」で彼女の作品と出会っている。その作品が草間彌生のものだとカナダ在住のkyokoさんから教えてもらったのだ。
~ その時のじなしブログ 「栗野岳を登る」

「子供のころは、スミレの花を見ていたら、だんだん顔に見えてきて、怖くなって家に帰って押し入れに隠れた」
「水玉が自分の中に入ってきた」  
~など幻覚や幻聴に苦しんだという

撮影が許された部屋。
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「アイデアは描いているうちに、ジャンジャン出てくるの。片っ端から描いていく。私は手が早くて、何も考えなくてぱーっと描いて、後で、ああこういうことを考えていたんだと気づく。『どんな思想で描いているんですか』と尋ねられますが、『手に聞いて下さい』と答えています。下絵もないし、直したこともなく、失敗した絵は一枚もないの」
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じなしが若いころ流行ったサイケデリックなるものを思い出した。アメリカのヒッピーからはじまったLSDなどドラッグによる幻覚アート(ミュージック)で横尾忠則やビートルズなどに大きな影響を与えた。
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そして、地球の人間に告ぐ
未来は原爆や戦争をやめて
かがやいた生命を
永遠の永遠の永遠に
私の精魂こめた芸術をぜひみてほしい
あなたたちと一緒に宇宙にむかって
心から人間賛美をうたい上げよう
        ~ 草間彌生
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1929年生まれだから今年84歳。どこからこの感覚が次々と湧いてくるのだろうか?
世界和平を目指す意気込みが伝わってくる。
by jinashi | 2013-07-31 09:51 | 生きる力 | Comments(4)

梅雨明けから連日の猛暑が続いている。
こんな時には標高が頼りだ。100mで-0.6度らしいのでくじゅうあたり(1700m)では沿岸部平地より10℃ほど気温が低いはずなのだが…。

岩井川岳(いわいごだけ・1522m) ~2回目
扇ケ鼻(おうぎがはな・1698m)  ~8回目

県11号(やまなみハイウエイ)を牧ノ戸峠から瀬の本へ下り、レストランホテル「オーベルジュ ア・マ・ファソン」先の左手にある林道入り口が登山口だ。
この先はもう熊本県境。先客は他県ナンバーの3台。
ロープゲートから林道を歩き始める。9時48分。ここの標高≒1050m。
2008年8月以来5年ぶり2度目のコースです。
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8月初めには九重山各コースでインターハイ登山競技が行われるようだ。
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30分ほどで山道となる。
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山道から登山道へ。
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馬酔木林の急登となる。
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前が開けて岩井川岳が見えてきた。
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ミズナラ林の気持ち良いコースを行く。
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左に扇ケ鼻も見えてくる。
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インターハイ競技のため登山路の笹は刈り取られている。ノハナショウブを残しているところが山男(女)の仕業。
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クマザサの急坂を登り、分岐から台地状のフラットな草原を岩井川岳へ向かう。
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山頂では熊本からのご夫婦が休息中でした。
山頂写真。11時44分。
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一休みして扇ケ鼻へ向かう。岩井川岳の草原から扇ケ鼻を見上げる。
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登山路に合流して樹林帯をジグザグに登っていく。
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ドウダンの林となると山頂も近い。
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山頂が見えてきた。インターハイ用に?ロープが張られている。
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扇ヶ鼻山頂へ到着。12時31分。
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久住よりの谷から吹く風がひんやりと気持ち良い。
栗饅頭の包が気圧変化でパンパンにふくれている。
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隣ではインターハイに向けて長崎県大村高校の女子山岳部がミーティング中。
そのむこうでは自然観察(許可証)の腕章をつけた男性二人が昆虫など生物採集をされている。
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久住、中岳方向。
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星生山方向。
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沓掛、黒岩、涌蓋山方向。
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山頂の涼風を楽しんだら…13時に下山開始、往路を戻る。
台地状草原の岩井川岳を見下ろす。
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トレーニング中の大村高校女子山岳部をすり抜けて瀬の本登山口には14時35分に下山。
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登山では登山口と山頂の印象が強く、途中経路の記憶が曖昧なため久しぶりに歩いたこのコースはとても長く感じました。

(GPSマップ~拡大します) 累積標高差≒690m。
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        オカトラノオ
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        キスゲ
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        ヤマサギソウ 
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        コバギギボウシ
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        ノハナショウブ
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        ホソバシュロソウ
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        ママコナ
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        マイズルソウの実
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        ヒヨドリバナとアサギマダラ
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タデ原湿原へ
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        チダケサシ
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        ハンカイソウ
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        ヒメユリ
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        クサレダマ
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        サワギキョウ(つぼみ)
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        ヒゴタイ
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        指山(三俣山)を背景にヒゴタイ揃い踏み。
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by jinashi | 2013-07-24 15:47 | 大分県の山歩き~くじゅう山系 | Comments(6)

石堂山(いしどうやま・1547m)
  九州百名山(地図帳) ~97座目
  前(新版)九州百名山 ~97座目


石堂山は市房(いちふさ)山、天包(あまつつみ)山とともに米良三山と呼ばれる信仰の山だ。3年前の9月に登った市房山からはガスで石堂山(天包山も)を見ることができなかったが、今日は視界も良く二山の山容を楽しめそうだ。

車中泊した西米良村の某所を発って石堂山登山口へ向かう。
R265を北に向かい竹原トンネル手前を右折して舗装林道へ入る。カーブを繰り返して高度を上げて行くと井戸内(いどうち)峠へ着く。峠から左のダート道へ分かれ、やや下り気味に2.5kmほど進むと仮設トイレがある登山口に着く。6時20分。

今年の九州は7月8日の早い梅雨明けから連日の猛暑が続いている。「梅雨明け10日」と良く言うが…遠征2日目の今日も暑くなりそうだ。
準備をしてスタート。6時43分。ここの標高≒880m。
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すぐに杉林の急坂となりジグザグに登る。
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勾配が緩んで尾根に上がると上米良からの登山路に出合う。ここは「ぼちぼち登ろう6合目」だ。
上米良コースはアプローチが長く標高差(1300mほど)もあるハードなコースで現在あまり使われていないようだ。
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ここから自然林の厳しい登山路を北よりに向かう。
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左が開けてさっそく市房山の山容が佳い。
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今日は透明度があり、遠くまですばらしい展望だ。
さらに高度を上げた所から南を振り返ると、霧島連山が見事!(拡大します)
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自然林の気持ち良い尾根道を進むと左前方の樹間に山頂部らしきも見えている。
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急坂が続いたあとすこし勾配が緩んで「いい事ありそう7合目」。
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緑色のロープに掴って登り上がると林道に出る。標高1240m辺り。
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林道から山頂部を望む。
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林道を100mほど歩いた先から、山頂にかけて「尻張坂」というやせ尾根の急登が続く。国土地理院マップにはギザギザの崖マークが南北に連なっている。
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急登をひと頑張りで「何事もやればできるぞ8合目」に着く。
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南を振り返れば天包山(1188.8m)が。
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森を抜けてさらに登ると小石片のザレ場も現われ高度感とともに緊張も高まる。
「くるしさのりきれ9合目」を過ぎ、先のピークへ上がると左右と後方に雄大な展望が広がる!  
東は尾鈴山や地蔵岳方向。
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前方に山頂らしき高まりが次々と現れて惑わされてきたが…こんどこそ山頂だろう。
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ロープ場を登り上がれば「昭和54年宮崎国体山岳競技開催記念」石柱がころがる山頂に着く。9時23分。
絶景を楽しみながらのスローペースでした。
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しばらくしてママも到着。
山頂標識がないので記念石柱を起こして「霧島六社権現」の祠石へ立てかけさせてもらいました(お許しください)  山頂写真。
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谷の向うに市房山。
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日向市方向。沖の小島は門川町の枇榔(びろう)島のようだ。
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山頂先を北へすこし下ってみたが、昨日登った三方岳は樹木にさえぎられて確認できず。
木陰で早いお昼を済ませ、来た道を下山とする。9時50分。

下山途中の展望岩から霧島連山と右手に白髪岳方向。
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「尻張坂」から林道へ下りる。
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蜩の喧しいほどのシャワーの中を下って無事登山口へ下りつく。11時58分。
登山届に下山時刻を記入する。
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思った以上に厳しい(標高差≒790m)お山でしたが透明度ある大展望に大満足でした。

(GPSマップ~拡大します)
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        山頂のノリウツギに舞うキアゲハ。
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        視線を感じると鳴き止む蜩くん。
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下山後、西米良村の「かりこぼうずの湯」で汗を流す。
※かりこぼうず=米良地方で昔から言い伝えられている精霊(妖怪)で、春の彼岸から秋の彼岸までは川に住み「水神」に、秋の彼岸から春の彼岸までは山に住み「山の神」になると言われている。
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帰路はあえて?山道のR265 を2時間ほど走って椎葉村へ出る。
たどり着いたのは「鶴富屋敷」。江戸後期文政年間(1818~1829)の築といわれる。
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鎌倉幕府の命により平家の残党を追った那須大八郎は、平清盛の末族と言われる鶴富姫と恋仲になる。幕府から帰還の命があり、大八郎は名刀「天国丸」を姫に与え、「男子ならば(那須の)本国へ差越せ、女子ならば遺すに及ばず」と告げて鎌倉へ出立する。鶴富姫は女子を産み、婿を迎えて以後那須姓を名乗る。その一族が長く椎葉を支配したと伝えられる。(パンフレットより)

屋敷隣は那須家が旅館、売店を営む。その隣にある鶴富姫の墓。宝篋印塔のような?
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五ヶ瀬~高森~竹田~大分とロングドライブで2日間の山旅から無事帰着。
九州百名山(地図帳・新版)もあと天主山(熊本県)、七ツ岳(長崎県五島福江島)と洲藻白岳(長崎県対馬)の三座となる

by jinashi | 2013-07-19 13:18 | 宮崎県の山歩き | Comments(10)

九州百名山(地図帳・新版)も残すところあと5座となった。
宮崎県の九州脊梁山地に残った三方岳、石堂山の2座を登ろう。久しぶりの遠征山行です。

(マップ 赤~三方岳 青~石堂山)


三方岳(さんぽうだけ・1479m)
九州百名山(地図帳) ~96座目
前(新版)九州百名山 ~96座目


早朝、日向市東郷町の「道の駅とうごう」を発って三方岳登山口へ向かう。美郷町南郷から椎葉村へとR446、R388を進む。朝霧が立ち込める里を通り、山また山の曲がりくねった狭い酷道をうんざりするほど走って登山口のある大河内峠に着く。6時40分。
「九州大学演習林」の看板が下がる。
※演習林=貴重な天然林を後世に残すため、「学術の森」として人為の影響を排除し、長期にわたる自然生態系の保護のための研究を行っている。
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山名の由来は山頂から丸笹山、尾崎山、樋口山に向かって三方に尾根が続くことからのようだ。

ここの標高≒1130m。爽やかな朝の空気を深呼吸。
準備をして山へ入る。7時5分。
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左植林帯、右に九大演習林となる自然林の尾根道を南に向かって緩やかに登っていく。
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まもなくして倒壊した丸木階段の厳しい急登が続く。
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山頂までは赤く塗られた境界石柱と案内板にそって進む。
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最初のピーク1318mへ上がりつく。見晴らしも良くなってきた。
今日も下界は35℃になろうかという予報なのだが…ザックに下げた温度計は19℃! 涼しい風が気持ち良い。
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快適な尾根道を歩く。左手に山々が連なり九州山地のまん真ん中にいることを実感する。
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急坂をひと登りでアセビ林の中にある3等三角点1367mへ上がる。ここまでちょうど1時間。
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ピーク先から雲に覆われた山頂部を望む。
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朴の葉がいい緑色をしている。
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右手に九州大学演習林(保護区)として豊かな自然林が広がる。
この先どんどん下っていく。当然帰りは登りとなる…。
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気持ち良いミズナラの自然林を行く。
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右下に沢音が聞こえてきたら最低鞍部あたり。
この山の主のようなブナの大木と出合う。
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鞍部からはやや右向き(南西方向)に登っていく。山頂まで1.1Kmほどの距離を標高差220mほど登る。
主尾根に上がりつく。
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登り上がった肩からここまでのコースを返り見る。
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人吉かめさんの「山頂まで5分」の標識があってひと登りで山頂だ。9時41分。
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山頂から南に明日登る予定の石堂山。(手前に樋口山)
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その右に市房山が雲の中。
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山頂写真
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ゆっくりと昼食タイム。30分ほど休息したら下山とする。
復路もたくさん登って?無事に下山。12時14分。
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行きも帰りも登って下って累積標高差≒720mほどありましたが、あまりきつさは感じずに楽しく登れました。
九州山地の素晴らしい展望と深い自然林が残るいいお山でした。

(GPSマップ~拡大します)
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          咲きはじめのシコクママコナ
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          オトギリソウ
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 西の正倉院

下山後、三郷町南郷区まで戻って「西の正倉院」を訪れる。
まずは正倉院の隣にある神門(みかど)神社へ。
社殿は自然石の基礎に建つ国重文となっている。祭神は百済から亡命したという王族を祀る。隣町の木城(きじょう)町にある比木神社とともに百済伝説にまつわる祭祀が執り行われているようだ。
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この神社が収蔵する百済王族の遺品といわれる24面の銅鏡の中に、正倉院の御物である銅鏡「唐花六花鏡」と同じものが出てきたことから、当時の村長が「西の正倉院」を建てることを決める。

「西の正倉院」へ。入館料500円。
ボランティアガイドのおじいさんから概略の説明を聞く。
ビルの4階建てほどの高さがあり、木曽檜を使い奈良正倉院(非公開)の原図を元に細部まで忠実に再建されている。1996年完成。総事業費16億円。当時の南郷村の人口約2500人。
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これがその銅鏡「唐花六花鏡」。
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隣県住民として初めてここを聞いて訪れたのだが…すこし閑散とした感じでした。これほどの施設なのにもっと多くの見学者があってもよさそうだ。17年経って村おこしにどの程度貢献(投資対効果)があったのだろうか? 
詳細はここを教えていただいたトトロのとなりさんブログ「一歩二豊散歩」 を参照ください。


 
 若山牧水生家

日向市東郷町にある若山牧水(1885~1928年)生家に立ち寄る。
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歌壇の中心として活躍する中全国を旅し旅情あふれる歌を詠んだ。多くの短歌と紀行文、随筆を残している。
 幾山河越えさりゆかば寂しさの終てなむ國ぞけふも旅行く
 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしずかに飲むべかりけり

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生家の裏山にある自然石に刻まれた歌。
  故郷の尾鈴のやまのかなしさよ秋もかすみのたなびきてをり
その自然石歌碑の場所から尾鈴山を望む。
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by jinashi | 2013-07-17 14:16 | 宮崎県の山歩き | Comments(8)

半世紀ほど前、上智大学のチースリク神父(故人)によりこの地がペトロ岐部の生誕地と知った国見町住民はさっそく威徳顕彰会を発足させ、記念公園や立像作りに奔走した。その後毎年10月第4 日曜日には教会と合同で盛大に殉教祭を催してきた。
時は流れ…当時情熱をもって取り組んだ地区有志も皆鬼籍へ入りその活動は停滞していた。そして数年前には地元の威徳顕彰会も解散した。
今年になって教会と地元関係団体とで協議を重ね、またかつてのように地元も一緒になって「岐部祭」を盛り上げていこうということになったのだ。
一方でこの春に国東市ほか6市町により結ばれた「キリシタン南蛮文化協定」も動き始めている。

ペトロカスイ岐部神父殉教祭&浦辺の禁教キリシタン遺跡ウオーク

ペトロカスイ岐部神父の殉教祭が行われた。
2008年にペトロ岐部が福者となってから、その殉教祭は殉教日(7月4日)に近い7月第1日曜日に行われることとなった。
今年もその日7日の天気予報に傘マークがあり、2年続きで会場をペトロ岐部記念公園から国見町生涯学習センター「みんなんかん」に変更となった。

受付がはじまる。
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最初に記念講演「ペトロ岐部~聖地エルサレムを訪れた初めての日本人」
~講師は大分学研究会会長辻野功先生。
後期高齢となられた辻野先生ですが~戦国の世を堂々と生きた大友宗麟やペトロ岐部にまつわる博識となめらかな弁舌は見事です。
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ペトロ岐部の式典には欠かせない国見ふれあいコーラスの皆さん。
「アベマリア」「故郷」そして木下龍太郎作詞・船村徹さん作曲のペトロ岐部のうた「道標(みちしるべ)」の3曲をみごとなハーモニーで聴かせてくれました。
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大分カトリック教会によるミサが始まる。司式は大分教会の浜口司教。
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式典終了後、「浦辺の禁教キリシタン遺跡ウオーク」が行われた。
(主催:NPO国東半島くにみ粋群、協力:国東半島エコツアーガイド会)

岐部社へ移動して回廊で遅めの昼食。
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岐部社にある石造文化財とキリシタンについて~ガイドは別府市から特別ゲストガイドの木内さん。大分市都町で讃岐うどん店「へんろみち」をされている。
うどんもうまいが…キリシタンガイドもうまい!
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岐部城址の岐部氏墓地へ移動。ガイドは現役漁師のいっちゃん。
国東塔にあるキリシタン紋様について鋭い解説が…
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車で櫛来グランドへ移動。ここからのガイドはさとみさん。
晴れてはいるが向こうで雷の音も聞こえ、今日は梅雨明けも間近?という感じのやや不安定な天気だ。
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臨済宗寺院の永明寺墓地へ歩いていく。ここは地元庄屋を務めた小串氏墓地だ。
キリシタンは戒名など墓標には苦心したようだ。
これまであれこれとキリシタン文化を学習されているさとみさんですが…じなしも勉強させられました。
墓標に刻まれたOを→まるい→まありい(大分弁?)→まありあ→マリア…?!
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城山裏の櫛来岐部氏の墓地には童子童女の墓も多い。
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ここのガイドは何度か担当したことがあるきよさん。要点を的確に手慣れたガイドぶりでした。
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すこし先の修道士像が刻まれた大岩へ。耳なし、外人姿勢など修道士を思わせる。
25年ほど前荒れた山を切り開いたところこの大岩が出たという。地主のKさんは親からも聞いていなかったという。
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最後の遺跡は魚の絵~「INRI」(いんり)祭壇石。
この前に信者が集い密かにミサが行われていたのだろうか…
※INRI=罪状書きの言葉(罪標・ すてふだ)=ナザレの王、ユダヤのイエス
ガイドは富さん。手書きの説明をつくって楽しいガイドをしてくれました。
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時間が下がってウオークがドライブになってしまいましたが…参加された皆様も十分楽しんで学習していただけたようでした。

また、ミサでは参加していた信徒さんでメル友Aさんとのうれしい出会いもありました。

by jinashi | 2013-07-10 17:33 | ペトロ岐部とキリシタン史 | Comments(4)

この春「国東半島峯道ロングトレイル(LT)」構想が日本LT協議会から九州初の認定を受けてから国東半島が熱くなってきた。
①別府湾から国東半島にかけての「日本風景街道(シーニックバイウェイ)」の登録。
②国東市他6市町による「キリシタン南蛮文化協定」の締結。
③クヌギ林とため池群による伝統的な農業の営みが「世界農業遺産」に認定。
④ 昨年から行われている「国東半島アートプロジェクト」       
                 などなど…。

3月より福岡市からのバスツアー「仏の里くにさき峯道トレッキング」の受け入れが続いている。10年に一度行われる峯入り道や里道を通る全6コースを毎月1コースずつ6か月で完歩しようとするものだ。
7月からは第5コースの受け入れが始まるので国東半島エコツアーガイドのメンバーでコースの下見と清掃に出かけた。
今日のメンバーは、富さん、清さん、東島さんとじなしの4名。

第5コース=無動寺~天念寺~長安寺~並石ダム

(コースマップ)
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スタート地点の無動寺から天念寺へ向かう。このコースは無動寺さんの寒行コースだ。(正確には反対廻り)
むこうに見える天念寺耶馬を越える。
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天念寺耶馬にある無明橋辺りで数年前滑落死亡事故が発生している。
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道を塞いで倒れている枯れ竹を撤去する。
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天念寺耶馬の尾根に上がる。
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尾根を左手に入ったところにある三十三観音霊場。
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下りの竹林も荒れていた。
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天念寺へ到着。昨年、講堂の茅葺屋根の葺き替えが行われた。
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川中不動前で少し早い昼食とする。
真ん中に不動明王。(向かって)左に制多迦童子(せいたかどうじ)、右に矜羯羅童子(こんがらどうじ)。
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長安寺へ向かう。
新しくできた駐車場から振り返る天念寺耶馬。無明橋が見えている。
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畜舎の横を通って石仏そばから山へ入る。牛馬の守り神か?
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倒木や落枝や石を片づけながら進む。
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ヘビさんに惑わされながらも急坂を登って長安寺下の舗装路に出る。
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花の寺と言われるだけあって今はアジサイが咲き競っている。
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これは「墨田の花火」という種類のようだ。~東島さんから教えてもらいました。
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長安寺の住職様は富さんと遠縁になるようで、坊守さまよりお茶やお菓子のお接待をしていただいた。5月末のウオーキングでも美味しいらっきょう漬をいただきました。
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ちょうど別府からお客様をのせて到着したレトロタクシーと記念のショット。
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林道を通って並石ダムへ向かう。
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途中から荒れた山道となる。
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集落へ降りる手前にある三崎?社へ。何を祀っているのか?
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社殿まですこし距離があるようなので鳥居から横へ入った古い墓地へ…。
オメガ仏や棕櫚紋、天年号などが見られキリシタン墓かもしれない。出会ったおばあさんによると庄屋さんの墓地らしい。
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「新田」という集落に下りたところにある立派な石垣の家(空き家)を見学。おばあさんから聞いた庄屋さんか?
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酸漿(ほおずき)ハウス。今からが取り入れ時だろう。
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並石ダムの堰堤の鉄階段を上がっていく。途中まで数えたが…。
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ダム堰堤を歩いてコットン村へゴール! お疲れ様でした。
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帰路に立ち寄った上黒土小河内の「山神社」と「岩仲寺」。ここも歴史を感じる。
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その前に二つ並んだ庚申塔。
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この日は第4コースのツアーがあり、3名のガイドによりみなさん無事にゴールすることができました。
by jinashi | 2013-07-03 21:31 | 国東半島あれこれ | Comments(8)