国東の対岸にある祝島(いわいじま)の住人は30年以上も前から体を張って原発反対運動をしてきた。一方、わずか30kmしか離れていないところで同じ自然(海)の恵みを分かち合ってきた国東半島の住人は何をしてきたのか…?
国東半島から山口県上関町の祝島へ歩いていきながら「これからの生活にほんとうに必要なものは何か?」を考える催し「美しい海ありがとうウオーク」が今日29日から7日間かけて行われる。
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呼びかけ人は以前国見町に国際交流員として在籍したアントン真理雄さん(豊後高田市在住)と両子寺副住職の寺田豪淳さん。国東源帰(くにさきげんき)活動のひとつ。

伊美別宮社と祝島は古くからの絆で結ばれている
伝承によれば、仁和二年(886年)八月、豊後国伊美郷の人々が、山城国石清水八幡宮の分霊を奉持し、海路下向中嵐に遭い、祝島三浦湾に漂着した時に始まります。
 当時この地には三軒の民家があり、住民は厳しい自然環境の中、苦しい生活でしたが一行を心からもてなしました。それを機縁に荒神を敬い、大歳御歳の神を祭り、農耕を始めたことにより島の生活は大きく向上しました。それからは、そのお礼にと伊美別宮社に「お種戻し」と称し毎年参拝するようになりました。そして四年に一度別宮社から二十余名の神職、里楽師を迎え、祝島を斎場に神恩感謝の合同祭事を行うようになり今日に至っています。
 この祭りは、山口県と大分県との海上49キロを三隻の神様船が往復し、大漁旗で飾った奉迎船や櫂伝馬船が織りなす勇壮な海上絵巻の入船出船神事があり、新調の苫で覆われた仮神殿で、伝統にのっとり古式豊かに神楽が奉納されます。(祝島神舞奉賛会ホームページより)


その伊美別宮社に参拝したのち寺田豪淳さんを先頭に7名が列をなして竹田津フェリーまで歩きはじめる。
いま朝の8時。
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同行するラビさんは熊本県菊池市で無農薬のお茶を栽培している。
そのラビさんとママは先月末に偶然出会っている。
宮崎県五ヶ瀬の小川岳に登った帰り、高森の月廻り公園の温泉で隣あって話したそうだ。それからちょうど1か月後にわたしたちの家の前を歩いているなんて…不思議ですねえ。
ママからラビさんにお菓子の差し入れ。
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このあと周防灘フェリーで周南市に渡り、光市の田の浦海岸や祝島を訪れ、10月5日に国東へ戻ってくるそうだ。
無事のご帰還をお祈りします。
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実はこのウオークは「walk9さよなら原発エネシフ巡礼」と題して1か月前の8月29日に阿蘇からスタートし、その輪を広げていっているようだ。
by jinashi | 2011-09-29 18:11 | 国東半島あれこれ | Comments(0)

第8回み仏の里くにさきウオーキングは11月26(土)両子寺コースで、27日(日)には岩戸寺コースで開催される。
ウオーク事務局長のYさんと旧千灯寺から岩戸寺までのコースと距離の確認に出かけた。
このウオーキングコースに入れようと岩戸寺山口池近くの三十仏を訪れた。以前から青鬼さんから行ってみるように言われていた所だ。

 国東市岩戸寺山口~三十仏

県道544を赤根方面へ向かい山口池から左折、文殊仙寺へ向かうとすぐの右手に看板が見える。峰入りの時には行者の列はここから遥拝するようだ。
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舗装路を200mほど入ると左に対の仁王様が睨んでいる。昭和40年国東町指定文化財とある。筋骨隆々とした金剛力士像だ。右のあ行像。
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その背中。カンフー映画に出てくるチャイナ人のように束ねた髪が背骨にそって垂れている。文政の作。
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鳥居があって奥へ参道が伸びている。額には神仏習合を物語る「六所大権現」。案内板ではここは岩戸寺の支配堂と位置付けられているようだ。
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参道を100mほど緩やかに登ると右手に石段が上っている。階段途中の石柱には天保11年(1840年)と刻まれている。
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岩屋には奥ノ院か?
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124段(数えました)を登りきるとお堂の奥の扉の中にはたくさんの石仏が安置されている。薄暗くて分かりづらいがこれが三十仏なのだろう。
案内板によると~
「三十仏信仰は1か月30日を30の仏名に分け、8日は薬師、13日は地蔵というふうに、それぞれの日にそれぞれの仏が国土を守護するということです。」
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左手には宇佐八幡神の守り本尊、六所権現が。お参りするY事務局長。
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戻る途中で木の鳥居の先に弘法様と観音様?が安置された岩を見つける。前にあるのは石造の牛像か? 天満宮も祀られていたのだろうか?
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仁王や鳥居があり奥の広さと地形、そして奥ノ院の岩屋を見ると独立した六郷満山寺院のなごりを感じる。
ウオーキング当日は地区の方に案内していただくこととした。

今が盛りの彼岸花。
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by jinashi | 2011-09-29 15:01 | 国東半島あれこれ | Comments(0)

3連休の最終日も天気は良さそうだ。
長崎へ遠征して八郎岳と新たに九州百名山となった郡(こおり)岳の2山を登ろう。
土曜日の夕方自宅を出て日田インターから大分道→長崎道に乗る。土日1000円が廃止となって長崎インターまでの通行料は2100円(ETC土日割引で)。でじま道路から出て出島町の長崎税関裏の市営駐車場で車中泊。

 長崎市平山登山口(赤)  

八郎岳(はちろうだけ・590m)  九州百名山地図帳・64座目 (九州百名山・72座目)

山名は鎮西八郎(源為朝)伝説の由来や山容が八の形をして美しいからなどといわれる。

早朝に長崎市中心部から女神大橋を潜ってR499を南へ向かう。平山バス停先を左折し細い道を200mほど進むと墓地の下に八郎岳登山口の案内板が目に入る。登山口には駐車場がなく、さらに400mほど行って左の市民農園駐車場にとめさせてもらう。

昨日の予報では「晴れ」だったのだが…今朝は曇り気味の天気で小雨もあるかもしれない。準備をしてスタート。6時43分。
登山口まで舗装林道?をゆるやかに下る(戻る)。下山は反対方向から下りてくるはずだ。
左に小さく区画割された市民貸農園が広がっている。早朝から菜園の手入れをされている方もチラホラと。
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登山口へ着く。ここの標高は56.6m。左へ向かう舗装路はサイクリングロードで、登山道は階段を上の墓地に上がり脇道を行く。(少しわかりにくい)
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U字に浸食された自然林の登山道を進むとさっそく2頭の鹿がお迎えしてくれる。
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千枚岩と言われる銀色に光る岩があらわれる。細かい白雲母の粒子でできているらしい。山頂付近まで目につく。
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右手がひらけてむこうは松尾岳?
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中間点近くの気持ち良い照葉樹林の尾根道。
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緩急やジグザグを繰り返して高度を上げていく。
右に草住神社・小八郎への分岐を過ぎると少し傾斜が増してきた。まもなく天が明るくなってきて山頂は近い。
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自然林から抜け出すと丸く盛り上がった広い山頂部に出る。まさに飛び出すという表現がぴったりの山頂だ。8時20分。
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長崎半島最高峰の山頂写真。
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1等三角点そばには今まで何度か見たコンクリート製の八角天測柱が立つ。大切な歴史遺産だ。
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パラパラっと小雨が落ちてきたが視界はまずは良好だ。山頂からはほぼ全方位の絶景が楽しめる。
眼下には香焼(こうやぎ)の三菱重工ドック。その左へはるかむこうにはうっすらと五島列島もみえている。
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北には女神大橋(ヴィーナス ウイング)と長崎市中心部。
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北東にはうっすらと多良山系の山々が。三角のピークは経ケ岳か?
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南西には軍艦島(端島)も見える。産業遺産として訪れるツアーも人気のようだ。
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一休みして小八郎岳へむかう。先を少し下ったところの指示板をぐんぐんと下っていく。
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標高差≒100mを下りると林道に出る。
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林道を離れてひと登りで小八郎岳に上がりつく。「先ほど登った八郎岳はこちらです」
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ここは雲仙普賢岳のビューポイントだ。すこし霞んでいる。
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小八郎から標高差≒150mを下ると乙女峠につく。まっすぐ行くと佐敷岳から松尾岳を周回することもできる。
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昔の峠道のようだが舗装された林道が千々町方面からつながっている。対岸は天草方面。
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山頂で一緒になった地元のご夫婦と山野草の話などしてお先に失礼する。木に括られた平山への指導標を見つけて下っていく。
少し下ったところで親子の鹿とお見合い。この山で鹿にあったのも4度目?(猪さん親子にも出会った)
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小さな滝が落ちている沢を渡り、平らな石を積み上げた塀の横を通ると舗装路となる。先の御夫婦の奥様が追い付いてきて歩きながら話していると、自宅はすぐ近くという。
無事に駐車場へ下山する。10時22分。
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  ロクオンソウ(鹿苑草)~小八郎岳山頂に咲いていた
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八郎岳を下山してナビで大村市の野岳湖へ向かう。大村インターを降りて長崎道に沿うように北へ進み県道6号に出会って右折、まもなく野岳湖キャンプ場先を右へと湖畔の狭い道に入ると郡岳の穏やかな山容が近づいてくる。
 郡岳南登山口

郡岳(こおりだけ・826m) 九州百名山地図帳・65座目
2002年8月発刊の「新版九州百名山」は今年4月には「九州百名山地図帳」(山と渓谷社)として発刊され新たに14座が登場した。 郡岳もその1座。

《新しく選定された山~14座》
中山仙境(大分)郡岳(長崎)親父山(宮崎)花切山(宮崎)矢岳(宮崎)
龍ヶ岳(熊本)保口岳(熊本)雁俣山(熊本)山犬切(熊本)積岩山(熊本)
栗野岳(鹿児島)御岳(鹿児島)磯間岳(鹿児島)太忠岳(鹿児島)

※宮之浦岳+永田岳(新)がセットになる
《外れた山~13座》
立花山(福岡)作礼山(佐賀)志々伎山(長崎)津波戸山(大分)諸塚山(宮崎)祇園山(宮崎)牛ノ峠(宮崎)白鳥山(宮崎)二ノ岳(熊本)白髪岳(熊本)倉岳(熊本)矢筈岳(熊本・鹿児島)金峰山(鹿児島)
※数が合わないのは古祖母山・障子岳(大分・宮崎)がセットになったため
 ~ じなしは外れた山には9座を登っている。なんか悔しいような…。
 

南登山口に着くと車も5~6台あって登山者で賑わっている。10人ほどの団体さんがスタートしていった。同時に親子らしい二人連れが下りてきた。やはり九州百名山地図帳に新登場したからだろうか?
準備をしてトイレ横から登山道を入る。11時36分。
ここの標高≒360m。山頂まで2.6Km。
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すぐに階段状の急坂となりジグザグに登る。送電線鉄塔を過ぎるとヒノキの植林帯となり緩やかに登っていく。
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林道に出会い右へ折り返すようにすすむ。
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林道は山道となり枯れ沢のゴロ石を越えると広葉樹の自然林が気持ち良い登山道となる。
古い標識があらわれる。「山頂まで2km」 この後の指導標も皆古い。
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下山してきた福岡からのご夫婦と話すとやはり百名山になったので登りに来たそうだ。「坊岩の展望は素晴らしかった」という。
はっきりとした登山道をU字のターンを繰り返してゆるやかに登っていくと坊岩への分岐。このときには下山時にここから寄道してみようと思っていた。
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山頂まで0.2Kmの標識をすぎると石が多くなってきて急坂を登り上がるとススキの山頂へ着く。
12時57分。   お二人が休憩中。空には薄雲が広がっている。
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山頂写真
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西に大村湾が広がっている。海上空港の長崎空港を望む。
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北西に九州のマッターホルンといわれる虚空蔵山が特異な山容を見せている。(中央の山)
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反対側からススキをかき分けておじさんが登ってきた。坊岩へ続いているという。一休みしてそちらへとススキを下りていく。
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途中の小さな見晴岩が坊岩と思っていた。「ここが坊岩?」…けっこう見晴らしも良い。
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先へと下っていくとここは西登山道だと知る。どこかで南登山道へ繋がる道もあるだろうとさらに下ると絶壁の露岩が現われた。ここがほんとの坊岩(太郎岩)なのだ。恐る恐る下界を覗きこむ。13時41分。
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先端は足元から切れ落ちている。高度恐怖症のじなしがカメラを差し出して撮ったこの画像。
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大村湾CCや野岳湖の素晴らしい景色がひろがる。
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分岐に戻り南登山道へ向かう。10分ほど歩いて南登山道に合流し一安心。
14時40分、無事に下山。
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1組の団体さんと7~8組のペアーと出会う。新百名山は多くの登山者で賑わっていました。南登山道は登り一辺倒だが急登はなく緩やかではっきりしておりファミリーハイキングには最適な山という感じです。気持ちの良い自然林と坊岩の絶景が新百名山に選定された要因でしょう。

最後に出会った若い夫婦から「これから山頂までどのくらい?」と聞かれる。ザックから顔を出すワン子ちゃん~チワワ犬?
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帰路に立ち寄った「裏見の滝」
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「のだけ・ひがん花まつり」が行われているようで一帯のギャラリーやレストランなどには多くの人が詰めかけていた。
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  空も風も秋を感じる山歩きでした。
by jinashi | 2011-09-26 21:21 | 長崎県の山歩き | Comments(2)

大分市府内町のトキハ会館カトレアの間で行われた記念大会には楽習館くにみ俳句から6名が出席した。

最初に大分県現代俳句協会会長の河野輝暉先生が主催者代表挨拶。
河野先生は大分合同新聞読者文芸の俳句選者であり、じなしの所属するくにみ俳句の講師としてすでに15年となる。20年前に24名で設立した県協会も今や194名の会員数となったようだ。
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大会の記念講演は現代俳句協会(第5代)会長の宇多喜代子さん。
演題は「現代俳句の魅力」。
俳句の歳時記は国語で教えるものではなく、地理、天文、植物、動物は理科で教えるもの。稲作を中心とした農耕や暮らしなかに自然観を知り感じたことを表す短文学であり、そして伝えていくものが俳句だという。
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記念俳句大会(一人2句の事前投句)の結果が発表され、くにみ俳句からひさえさんが宇多会長の入選句にはいった。
  洗濯の水音高く天高く  ひさえ
  「暮らしの中にふっと秋を発見した喜び、楽しさが伝わる句です」(宇多)

宇多会長の特選3句
  夏兆す水匂うまで刃物研ぐ         大分市 佐藤綾子
  赤ちゃんの泣き声通る夏座敷        九重町 友田千里
  入道雲持ち上げタンカー現るる       大分市 田口辰郎

同人選者による互選の結果
 11点 現代俳句協会賞
  八月に兄の還って来そうな樹        臼杵市 吉賀三徳
  9点 大会賞
  稲刈りし余熱の中に村ねむる        豊後大野市 梶原千代
  8点句 大分合同新聞社賞
  夏兆す水匂うまで刃物研ぐ       大分市 佐藤綾子
  8点句 優秀賞
  水田いま日昏れが厳父の中にある    竹田市 有村王志
  7点句 優秀賞
  人間は暗きにひそむ蝉の村       日田市 宮崎山景
  5点句 秀逸賞
  風鈴の風のかたちを音にする      国東市 立麻琴路
  5点句 優秀賞
   メルトダウン掴まるものがない蛙    豊後大野市 佐土原孤雁
   5点句 優秀賞
   ひまわりの向うは羽化の十八歳     豊後大野市 上田たかし
  佳作賞(4点句)
  ゆく年をすこしずらして釘を打つ      国東市 河野 泉
  ほうたるに近付きすぎた男消ゆ      杵築市 友松照子
  無造作に六月が来るパン屋くる      日田市 岩崎芳子
  夫という不思議な人と蜆汁         豊後大野市 梶原千代
  軍帽の遺影は老けず大暑かな      大分市 広瀬寒九郎
  入道雲持上げタンカー現わるる      大分市 田口辰郎
  この星の汚染清むまで滴りぬ       中津市 白水風子
  安達太良山の空も濁りし智恵子の梅雨 中津市 神崎朱夏
  蜉蝣にふれてだれもが老いぼれる    大分市 足立 攝

    
特別選者一句賞
 成清正之選
  好きなだけ骨辺になる山辛夷     国東市 河野 泉
 土屋北彦選
  人間は暗きにひそむ蝉の村      日田市 宮崎山景
 河野輝暉選
  ほととぎす過去帳出たり入ったり   宇佐市 南 喬穂
 佐藤綾子選
  梅漬けて平らな時間を共有す     福岡市 芦塚美穂
 谷川彰啓
  入道雲持上げタンカー現わるる    大分市 田口辰郎


宇多喜代子さんより80名ほどの出席者全員に「わたしの名句ノート」(発行所富士見書房・2200円)を頂きました。これは宇多さんが「俳句研究」(角川マガジンズが発行する俳句総合雑誌)に連載されていたものをまとめて出版されたものです。
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 じなしも3点をいただきました。
  CTを抜けて浴びたる花明かり  
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by jinashi | 2011-09-23 10:54 | くにみ句会 | Comments(2)

スタート(赤) ゴール(青)

夷六所神社(えびすろくしょじんじゃ)から千灯尻付岩屋(せんどうしりつきいわや)まで4,625mを歩く

10月14~15日にはNPO国東半島くにみ粋群が企画する観光ツアー「くにさきの旅~秋だ、祭りだ、国見だ」が行われる。そのなかで15日のオプション・峰入り道トレッキングのコース確認と清掃を実施した。

豊後高田市夷から国東市国見町千灯尻付岩屋のコースは10年に一度行われる国東半島天台宗寺院の修験行事「峰入り」第2日目のコースの一部だ。青鬼さんを特別アドバイザーにお迎えし、いつものガイドの会のメンバー6人が参加した。じなしは今回で3度目のコース歩きだが、後野越の「一望岩」にはぜひあがってみたいと思う。

8時15分に本日のゴールとなる尻付岩屋で青鬼さんと合流。昨年12月に歩いたときと同じように2台の車で「あかねの郷」から金ケ峠を越えて夷の六所神社前へ着く。
雨はあがっているようだが沖縄で迷走する台風15号の影響で一日弱雨の予報だ。
準備をして出発。100mほど上の峰入り道入り口へと向かう。
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入口でお(じ)いさん達の記念写真。平均年齢…〇△才。
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石垣が続き住居や水田の跡らしき中を進む。
さっそくの道間違い。特別サポーターから「この赤テープが目に入らぬか!」と叱咤の声が…。
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峰入り道に障害となる倒木などを除去する。
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左手高台に青面金剛庚申塔が。
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となりの墓地で解説をするきよさん。「隠れキリシタンかもしれない…」
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無明橋?がかけられた岩屋を発見。前回(12月)には気が付かなかった。
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岩屋には観音菩薩らしきがまつられておりその前には「百手(ももて)」行事がおこなわれた跡がのこる。
※百手(ももて)~桃の木で作った弓で的を射る行事。五穀豊穣 家内安全祈願とされるが、元来は年の豊凶を占うものであったようだ。かつて旧正月に国東半島の各地で行われたようだが今では少なくなった。
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後野越に着いて一休み。ここは豊後高田市と国東市の境界だ。
いよいよ一望岩を目指す。
峠のすぐ下で見つけた「仏の里トレッキング」の指示板。あと200m。
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とみさん、有さんの後に続いて急坂を上がり右へ鋭角に登り返す。
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樹木を掴みながら左の岩壁に張り付くようにして登る。古い番線が樹木に残っている。かつて梯子?を取り付けるために使われていたのかもしれない。
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高台に上がりつくと正面に一望岩が見えてきた。残った梯子の古びた片足に直径5~6cmほどの雑木が足場となるように添えられている。
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2Mほどの高さだが…とみさん、有さん、Sさんがトライしたが足場不安で撤退。
じなしが恐る恐る挑戦して何とか上がれた。きよさんも上がってきた。10時25分。一望岩の標高は国土地理院地形図から約290mほどか。
先は足元から絶壁となっており360度絶景が広がる。小雨がふって霧で視界は狭いが水墨画の世界だ。
きよさんに登頂写真を撮ってもらう。後の尖がりピークは今年3月に登った高岩(353m)。
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中山仙境高城方向?
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天気の良い日にもう一度上がってみたいと思う。
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西方寺に降りてきた。
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何度見ても楽しい「出べそ」の手水鉢。見たことがありそうな顔。西方寺稲荷社石殿祠前にある。
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谷の奥のほうまで石垣が築かれている。地面はフラットで水田だったようだ。
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林道に上がりついた。雨足がすこし強くなって先の大藤岩屋入口の木の下で昼食とする。12時15分。
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昼食を済ませ重い腰を上げる。この先大藤岩屋へ上がる急坂となる。木の根を利用して作った梯子やロープにつかまりながら登る。
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大藤岩屋の骨組みだけが残る阿弥陀堂。奥に乗せられている角塔婆?は去年の峰入りが済んで奉納されたようだ。手前にある高さ1mほどの板碑は古い時代のようで風化が激しい。国東市指定文化財。
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阿弥陀越の木に括られた「仏の里国東半島山地一周トレッキング」のレリーフ。
20年ほど前に国東半島のトレッキングルートを開拓したのは仕掛け人の故虎熊祐さん。若くして亡くなったがもう10年ほどになるだろうか?
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阿弥陀越から下っていくと大不動岩屋あがり口へつく。
そばにある国見町で最も古い(応永7年・1400年)大不動岩屋宝筐印塔。
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反対側から見ると観音菩薩の左目に見えるという大不動岩屋へ登っていく。そのビューポイントは次回に青鬼さんから教えてもらうことに…。
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記念写真。かつて奥に祀られていた不動明王は現在西方寺の不動堂にある。
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降り続く小雨に時間も下がった。今回も又小不動岩屋は宿題となる。
全員無事に尻付岩屋へ戻る。お疲れさまでした。13時50分。
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青鬼さん、いっちゃんグループは渓泉の湯へ。
夜はじなしの家で6人そろって「飲み物各自持参」の反省会。
by jinashi | 2011-09-19 15:02 | 国東半島あれこれ | Comments(2)

(牧の戸登山口)


くじゅう中岳(1791m) 8回目
 天狗ケ城(1780m)5回目 扇ケ鼻(1698m)5回目 

じなしはまだ朝駆けをしたことがない。
最近のウェブサイトでは「くじゅう朝駆け隊」なるグループもあるようだ。
そういえば国東のH田さんもせっせとくじゅうへ朝駆けをしていて夜明けの大自然を楽しんでいるらしい。

台風14号は東シナ海で熱帯低気圧となり朝鮮半島に前線が発生している。
くじゅうの天気はやや不安定のようだが…今日は初めての朝駆けに挑戦してみよう。
1時すぎに起きて(ほとんど寝ていない)牧の戸には3時30分に着く。
こんな時間なのに20~30台ほど車が止まっていて数組が準備をしている。
明日が中秋の名月の月が漁師岳の上に明るい。
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キャップライトとハンドライトで登山口からコンクリート道へと入る。3時47分。
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沓掛のピークから月夜に照らされた登山路の数か所で登山者の明かりが動いているのが見える。扇ケ鼻分岐手前からガスに包まれる。そして・・・星生崎の手前で夜明けがはじまる。
避難小屋に着いて(ガスで視界がないので)一休み。5時45分。少し肌寒い。
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30分ほど経つと久住山に朝日が当たってガスもとれはじめた。
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久住別れから見る由布岳望遠。雲間から顔を出している。左は三俣山。
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御池から遭難碑のあるピーク(1748m)へ向かう。去年8月には80回忌法要に参加させていただいた。
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中岳へむかうと下山してくる人からブロッケンが出ていると聞く。じなしはまだブロッケンをみたことがない。
ブロッケン側?から中岳山頂部を見る。(こういう天候のときに出るのだろう)
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中岳山頂に上がると繰り返し現れるブロッケンに10名ほどの登山者から感嘆詞がこぼれる。
 今日この中岳へと朝駆けをした者だけへのすばらしいプレゼントなのだ
ブロッケン現象とは
~太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象。(wikipediaより)

初めて見るブロッケン。
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外側にもできている虹色の光彩
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気が付くと何と!国東のH田さんと山頂で一緒になって感動していたのだ。
じつは今朝の登山口で「もしかして今日もくじゅうに…」とH田さんが頭によぎったのだ。
これでH田さんと3度目のくじゅう遭遇となる。
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山頂から見下ろす坊がつるのキャンプ場。テントの数は50ほどありそうだ。
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充分にブロッケンショーを堪能したら双耳の片方である天狗ケ城に登り返す。
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天狗山頂から北千里浜を挟んで硫黄山が静かに噴煙を上げている。
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星生崎下でH田さんと合流して秋のお花畑となっている扇ケ鼻へひと登り。ここは最高のお昼寝プレイスでもある。標柱が新しい。
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秋の花々をたっぷり楽しんで牧ノ戸へ下山。12時32分。この時間にはまだ登っていく人もいる。
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帰路で初めて訪れたやまなみ牧場の「まきばの温泉館」。近くの筌ノ口温泉に似てすこし赤茶色した鉄分の多そうな湯。500円。
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  扇ケ鼻~秋の花々
          マツムシソウ
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          ホソバシュロソウ
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          ママコナ
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          イヨフウロ
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          アキノキリンソウ
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          ノリウツギ
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          フクオウソウ
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          ヤマラッキョウ(つぼみ)
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          サイヨウシャジン
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          ホツツジ
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          ワレモコウ(にとまる秋アカネ?)
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          ホクチアザミ(キリシマヒゴタイ?)
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          マイズルソウの実
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          リンドウ(後は星生山)
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by jinashi | 2011-09-13 18:17 | 大分県の山歩き~くじゅう山系 | Comments(7)

登山口~豊後高田市真玉常盤(ときわ)

猪群山(いのむれやま・458.2m) 別名~飯牟礼山 
大分百山(旧九州百名山)~2回目

台風12号は自転車を漕ぐようにゆっくりと四国から中国地方を縦断した。台風の東側では大雨が続き広い範囲で大きな水害が明らかとなる。
このところ地球は異変続きだ。

今日は朝から大津波に備えて地区の防災訓練がおこなわれた。
昼前になって(天気もすっきりしないが・・・) りっちゃんを誘って近くの猪群山に登ろう。

猪群山は海岸線のR213からどっしりと盛り上がってよく目立つ山だ。
1983年には作家の松本清張が登って山頂部のストーンサークルやメンヒル等の現地調査をしている。古代朝鮮文化による祭祀場などといわれているが、いまでも卑弥呼の墓では?・・という説が残っている。

5年前に臼野から入って飯牟礼(いのむれ)神社近くから登ったのだが、今日は真玉のR213から県道654を上り真玉温泉手前の常盤登山口から登る。以前に地元の人により常盤コースが整備されたことを新聞で見て登山口の下見はしていた。
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常盤区公民館から舗装路を標識に従って進むと登山口に着く。駐車場、トイレ、休憩所、杖などが整備されていて地区のみなさんの熱意と歓迎が伝わる。
雨は止んではいるが山頂部は雲に覆われているようだ。
ここの標高≒100m。山頂までの標高差≒350mを登る。準備をしてスタート。12時28分。
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少し登るとこんな方言の標識が。「だったーよかおうえ」     ・・・まだ早い!
この後にも次々と・・・。
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明治時代の植林の記録か?
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30分ほど登ると7~8mほどはありそうな大きなメンヒル(立石)が現われる。
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去年?の登山会の参加者の名前が。見たことがある名前もあり。
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急坂となってきた。
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山頂から南にのびる尾根の肩に上がりついた。周りを大小の石で囲まれており「ミニストンサークル」となっている。
「いっぷく望」ともいい見晴らしの良いところだが霧の中に豊後高田の中心部やヴィラフローレスタ(農業体験ができるコテージ)がうっすらと見えている。
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少し下って登り返すと東屋があって2等三角点のある山頂に着く。13時39分。
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りっちゃんから手作りクッキーと温かいコーヒーをよばれる。
一休みしたらストーンサークルへと東方へ向かう。擬木の階段を下って夏草が茂った道を蜘蛛の巣をとりながら進む。臼野登山道を左に見るとまもなくストーンサークル入り口となる陰陽石が迎える。かつてはここからは女人禁制の地。
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天気が良ければ国東半島中央部の山々が望めるのだが今日は霧の中。
中央部にある御神体石。高さ4.4m。
上部の窪みには水が満ちていて金魚が住んでいるという。ただしこの金魚を見たものは盲目になる
 ~という伝承もあり。
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山頂部に戻って往路を下山する。
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自然観察もしっかりと。
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1時間ほどで下山。15時ちょうど。下山にあわせたように雨が降り出した。
遺跡が残り見どころも多く歴史ロマンがあり展望も(天気が良ければ)素晴らしい山だ。そして地元の熱い思いも伝わる。低山だがぜひ元のように九州百名山に登録してほしい山だと思う。
近くの「仙人湯」で汗を流す。350円なり。
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          御神体前の草むらに咲くヤブラン
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               ん?
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by jinashi | 2011-09-05 18:47 | 国東半島・宇佐の山歩き | Comments(0)