スタート~五ヶ瀬ハイランドスキー場

小川岳(おがわだけ・1542m)    九州百名山地図帳63座目(九州百名山71座目)
九州山地北端の山。この山から南へ扇山まで霧立越(きったちごえ~昔馬の背で物資を運んだ「駄賃付け」の道)が続く。

先月津江の御前岳でお会いした日田市のUさんからキレンゲショウマの写真ハガキを頂いた。Uさんご夫婦が20日(土)に霧立越の白岩山に登ったときに撮られたようで「後一週間は楽しめそうです」と書かれている。宮尾登美子さんの小説「天涯の花」にも登場するこの花は九州では脊梁山脈や祖母傾山などに自生しているらしい。レッドデータブックでは絶滅危惧種の2類に指定されているのだが、群生地では10年ほど前から鹿による食害が目立ち始めたようだ。
夏休み最後の日曜日は残暑厳しい晴天となりそうだ。九州百名山未登の小川岳を五ヶ瀬ハイランドスキー場から登りついでにそのキレンゲショウマに出会いに行ってみよう。


高千穂からR218を行き山都町馬見原からR265に入り、五ヶ瀬町鞍岡で五ヶ瀬ハイランドスキー場の看板に従って右折すると霧立越のゲートが迎えてくれる。
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スキー場までカーブの多い急坂を登っていく。スキー場大駐車場入り口のカシバル峠からはダート道となり白岩林道を1Kmほど進むとごぼう畑に着く。ここは白岩山への登山口でこの4月に霧立越を扇山まで往復したときに駐車した場所だ。今日はさらに作業道をすすんでスキー場ゲレンデ最上部のスキーセンターまで車で上がる。ここは標高≒1600m。鞍岡の霧立越ゲートから900mほど登ったことになる。向坂山(1684m)への登山口でもある。東からガスが湧いてきて半袖では肌寒いほどだ。
用意をして7時30分にスタート。
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まずはパラダイスコースのゲレンデを下っていく。
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前方の遠見ケ岩が近づいてくる。
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小川岳と書かれた小さな標識があって山へと入る。
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急坂を10分ほど登ると尾根へと上がり分岐を左へ向かい遠見ケ岩へ寄り道する。ここは別名黒岩ともいわれ標高1582mで小川岳より40mも高い。これから小川岳へ登るというより下るほうが正しいのかもしれない。
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スキー場へとガスが続き向坂山は姿を見せてくれない。
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阿蘇俵山あたりから熊本市方向は晴れていて金峰山、二の岳三の岳が望める。
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分岐へ戻りまっすぐに稜線伝いで小川岳へ向かう。ブナやツガ、イチイ等の大木を縫って緩やかに下っていく。道ははっきりしており自然林の気持ち良い尾根伝いを歩く。
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標高1390mほどの最低鞍部あたり。遠見ヶ岩から標高差190mばかり下ってきた。ここから小川岳本峰へと緩やかに150mほど登り返す。
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左が開けてオブジェのように聳える立ち枯れのブナのむこうに見えるのは三方山や天主山あたりか?
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右手の樹間から2009年4月に登った緩岳(右)と祇園山(左)。
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緩やかに登りあがると草むらの中の山頂に着く。9時46分。
丸い広場のような山頂は自然林に囲まれて展望はない。山頂標識のそばには2等三角点がある。
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一休みして下山とする。しばらくは下るが鞍部からは「登りの下山」となる。途中の露岩で一休み。戻るスキー場と向坂山が見えている。
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熊本市からの中高年のやや高年の明るい男女10名ほどの団体とスライドする。
この稜線は「九州脊梁山脈トレイルランin山都町」のコースとなっていて、第4回目となる今年はすでに250名がエントリー済で9月24日朝7時にスタートするようだ。35Kmに及ぶこの周回コースを3時間41分(第3回優勝者タイム)で駆け抜けるという山の鉄人レースだ。(熊本県山都町観光協会HPより)
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遠見ケ岩分岐をスキー場へ下りていると後ろから若い男女が走って降りてきた。大会の下見で試走しているようだ。若いっていい!
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ゲレンデへ下りると駆け上るトレイルランの若者を見ながら最後のつらい登りがはじまる。
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スキー場ではバードウオッチングの人が数組。大きな望遠レンズで飛ぶ鳥を追いかけている。
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山中でうまく?撮れたじなしのデジカメの野鳥写真を見せると名前を教えてくれた。
「相思鳥(そうしちょう)」という野鳥で中国南部やベトナムあたりの鳥で我が国へ人為的に持ち込まれた特定外来生物のようだ。日本の侵略的外来種ワースト100選定種となっているが・・・姿はかわいいく、口笛を吹くように鳴く。
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いったん車へ戻る。12時15分。  
いよいよあのキレンゲショウマに会いに行く。
Uさんの奥様が言われていた場所を目指す。群生地は鹿よけのフェンス(ネット)で取り囲まれていた。ドキドキしながらゲートを開けて中へと入る。
沢音がしてくるところに大きめの緑の葉に点在する黄色の群落を見つける。
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開花したものは花弁の縁が黒ずんで盛りはすぎているがまだ蕾も多い。肉厚の花弁はパステルイエローのいい色をしている。
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Uさんが訪れた1週間前が一番の見ごろだったでしょう。
旬は過ぎてはいてもはるばると訪ねてきて花園に巡りあうことができて大満足。

帰路は高森の月廻り公園で一休み(ひと眠り)。その間ママは温泉でリフレッシュ。

by jinashi | 2011-08-29 17:33 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

朝から激しく雨が降り続いている。
気象庁HPからレーダー・ナウキャストを開くと数時間後には九州から雨雲が抜けそうだ。
山には登れなくても行けるところへ秋の花探しへ出かけてみよう。降り続く雨の中、雨具と傘と長靴も積んで10時30分に家を出る。レーダーの予想通り豊後高田市街で小降りとなってきた。塚原からエコーラインへ入ると由布岳東登山口(鶴見岳西登山口)に車は無い。県道11号線(やまなみハイウエイ)へ入ると由布岳中央登山口にはこんな日でも3台の車がとまっている。左へ雨乞林道へと上っていくとカーブするあたりからガスの中へと入っていく。雨は止んではいるが湯布院盆地からガスが湧いて風もある。登山はあきらめて倉木山登山口周辺に秋の花を探してみよう。12時20分。


ユウスゲ・キスゲ(夕菅・黄菅)夕方暗くなりかけると咲き,翌日にはしぼむらしい。
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ヤマハギ(山萩)
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ワレモコウ(吾亦紅)
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ハバヤマボクチ(葉場山火口)
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ヤマホトトギス(山不如帰)
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コオニユリ(小鬼百合)
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クサフジ(草藤)
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ホタルブクロ(蛍袋) 
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サイヨウシャジン(細葉沙参)
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キツリフネ(黄釣舟)
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フシグロセンノウ(節黒仙翁)
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ナツトウダイ(夏燈台)?
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ヘクソカズラ(屁糞葛)
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林道を下ると由布岳は雲の中。
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やまなみハイウエイを長者原へ。いつもは正面に噴煙を上げる硫黄山のビューポイントだが・・・。
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長者原の駐車場。こんな日でも登ってきたのか?下山した団体さんがバスに乗り込んでいる。
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ビジターセンター横からタデ原湿原へ。木道の散策路をすすむと迎えてくれたのは今が盛りのヒゴタイ(平江帯)。
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ズームアップのヒゴタイ
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シモツケソウ(下野草)
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オミナエシ(女郎花)
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オトコエシ(男郎花)
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コバギボウシ(小葉擬宝珠)
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サワヒヨドリ(沢鵯)
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シラヒゲソウ(白髭草)
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ツクシフウロ(筑紫風露)?
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ツルニンジン(蔓人参) ( 別名でジイソブ~じいさんのそばかす?・・・というらしい)※バアソブもあり。
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サワギキョウ(沢桔梗)
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夏休みも後わずか・・・この日は荒れた天気にもかかわらず散策路に子連れのファミリーが多かった。
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by jinashi | 2011-08-22 18:00 | 大分県の山歩き~由布・鶴見系 | Comments(4)

 8月句会
 兼題~夏の月   講師~河野輝暉
 夏の月歌い踊りし山河なお       和子
 洗いシャツがジルバ踊るよ夏の月   じなし
 温泉の杜をつらぬき蝉時雨       キヨ
 諦めを悟りに替えて草を刈る      清和
 日日草ささいなことも喜びに       ふじこ
 暗さまでまだ間のありてカンナ燃ゆ   きぬこ
 ノーブラの浜辺に白き夏の月      やっさん
 立葵今日も咲きける日の高さ      ふよこ

              くにみ海浜公園から望む姫島
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by jinashi | 2011-08-16 14:24 | くにみ句会 | Comments(4)

豊後高田市田染公民館では毎年夏に地域の文化財や歴史に関する公開講座を実施している。昨年はじなしは一人で出席したのだが今年はガイドの仲間5人(ありさん、きよさん、とみさん、いっちゃん)で出席した。主催者の挨拶では今年は地区外の出席者が多く、地元が少ないことは残念…と述べられる。

演題 「豊後高田の古墳文化と田染」
講師 藤原喜三郎先生

藤原先生は高田中学校長を退任されたあと市の文化協会長や文化財調査委員、そして能(仕舞)の先生もされているようだ。
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最初に藤原先生は 「紅顔談経」 という言葉の意味を述べた。
若い少年が習いたての論語を人前で話した後で、その場にしずかに目をつぶって聞いていた儒学者の貝原益軒がいたことを知り、少年は真っ赤な顔をして逃げ帰った。
〈あまりよく知らないことを偉そうに話すと後で大変なことになる〉という意味で、先生は「今日は皆さんと一緒に勉強しましょう」と言って講義を始められた。
(こう言う先生ほど実はその道の学問を究めておられるものです)
 =観光ガイド人として、この言葉は戒めとなりました=
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豊後高田市新栄から真玉赤坂(現在の国道213号線沿い)にかけて第1群から第4群までの古墳群について解説をされた。
古墳とは豪族(権力者)が蘇生を願って造築されたもので
①墳丘(土で盛る)がある。②遺骸が棺や槨(かく)に入れられている。③中に副葬品がある。
第1群「入津原丸山古墳群」
帆立貝式古墳の丸山古墳には製四獣鏡やメノウ勾玉などが埋葬されており現在東京国立博物館の所蔵品となっている。
第2群「鑑堂古墳群」
早くに破壊されて今は消滅している。江戸末期に中国後漢代の鏡「神人車馬竜虎画像鏡」一面が発掘されている。良好の遺存状態で県指定文化財。
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第3群「猫石丸山古墳群」
全長66mの前方後円墳。
第4群「大塚・野内古墳群」
大塚古墳は全長95mの前方後円墳で大分市の亀山古墳に次ぐ県下第2位の大きさ。
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これらの古墳群の場所はかつての海岸線に沿っており、海上交通が盛んだった当時に巨大な古墳は権力者がその勢力を誇示した。また航海の目印とされた。
その後仏教の伝来とともに古墳は少しずつ横穴などに変化し造築されないようになる。

いつも車で通る国道の近くにこのような古墳があることを知らなかった。帰路に猫石の丸山古墳に立ち寄ってみたがどの辺りなのかよくわからなかった。

講演会場を出て国東六郷満山の本山本寺8ケ寺で良く知らなかった鞍懸山と吉水山を訪ねる。
現在は禅寺となっている吉水山福昌寺。国東六郷満山三十三ケ寺巡り第十九番。宇佐駅近くのゴルフ練習場の近く。かつては宇佐八幡宮に一番近い本山本寺。西屋敷寄りの両戒山には同じ本山本寺の後山金剛峰寺薬師堂(跡)が近い。
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お昼はこの6月にオープンしたばかりの昭和の町の蕎麦屋「十割そばゑつ」で。
店主は豊後高田市そば打ち道場認定店では最年少。
せいろ(ざる)そば大盛り900円。そばは十割、つゆはやや辛目。
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by jinashi | 2011-08-06 19:28 | 国東半島あれこれ | Comments(0)

長崎の多良岳や背振山系の井原山などオオキツネノカミソリの群落で有名だが、じなしはその群落をまだ見たことがない。
5年前(2006年7月9日)に津江の御前岳(ごぜんだけ)でお会いした日田のご夫婦から田代コースを薦められたことを思い出した。7月末ごろからその登山路にオオキツネノカミソリが群れ咲くという。
明日はそのコースを登ってみようと思っていたら、なんと福岡のKさんから「明日はオオキツネノカミソリの井原山へ登る」とメールがあった。

日田のR210から田代へ向かう県道673の入口が分からず、大山から県道9で前津江から椿ケ鼻ハイランドに上がりつく。風力発電の風子、風太郎のプロペラが回る下から奥日田グリーンラインへ入り5Kmほど行って田代登山口に着いた。

前津江田代登山口

御前岳(1209m)~田代登山口で奇跡?の再会
 大分百山・2回目
ちょうど入山の準備をしていたJIMNYのご夫婦に山の様子を聞く。話をしていると…もしかして5年ほど前に山頂でお会いしたお二人かな?…と内心(お互いに?)思う。
お二人に「マムシが多いのでスパッツを着けると良い」と聞かされ、(その時にも山頂でまむしの話を聞いた…)準備をしてすこし遅れてスタートする。8時32分。ここの標高≒730m。
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登山口には湧水とシオジ原生林の説明板や登山口看板が立っているが、工事のため100mほど先から山へ取り付く。
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植林地をジグザグに登る。
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左下に砂防ダム工事現場を見ると本来の登山道に合流する。最初のオオキツネノカミソリが迎えてくれる。
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間もなくして今が盛りのみごとな群落が現われた。
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何回か沢を渉る。
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湧水源分岐からさらに高度を上げていく。
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自然研究路分岐(田代岩屋へ?)周辺に広がる群落。標高が高くなるとつぼみが多くなる。
花から花へと黒アゲハが忙しく舞う。
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花を楽しみながらゆっくりと進むと長く続いた群生地も終わり枯れ沢を登る。
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二本杉あたりから急登となってくる。
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釈迦岳~御前岳の縦走路に出会う。5年ぶりだ。
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登山口で出会った(下山途中の)お二人と山頂直下でしばらく立ち話をしていると5年前にお会いしたことを確信する。 
お二人で季節の花を求めて九州各地へせっせと山旅をされている。
2度登って2度とも同じお二人に出会うなんて奇跡に近い!?
日田市のUさんご夫婦。
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(帰宅して5年前の画像を開くと何と、山頂写真の後ろに奥様が写っていた!)
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山頂へ。ちょうど11時。2~3組がくつろいでいる。
景行天皇が九州に行幸した際にこの山を越えたと され、「景行天皇御遺跡」の石碑が立つ。(上の5年前の画像に)
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山頂写真。
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釈迦岳(手前右のピーク)、普賢岳(左奥のドーム塔)。
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八方ケ岳。手前に三国山。
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山頂でおにぎりを食べていると団体さんが上がってきた。狭い山頂がいっぱいになったのでそそくさと下山にかかる。グングン降りて下山はちょうど1時間。12時15分。久留米ナンバーのマイクロバスが2台とまっている。
帰路の林道から御前岳山頂部を望む。
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           木漏れ日を浴びたオオキツネノカミソリの花束。
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            ヤマホトトギス
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            青カラスウリ
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            オトギリソウ
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            ナツツバキ
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            ヤマブキショウマ?
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            山頂のキアゲハ
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帰路の日田・琴ひら温泉で汗を流す。
男湯は小さい露天が4つ。今日登った御前岳湧水源を源流とする高瀬川の向こうに道路がみえる。500円。
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日田といえばB級の焼きそば。大盛り800円。 
初めて入った隈の三隈飯店。午後2時をまわってもお客が多い。
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by jinashi | 2011-08-01 11:11 | 大分県の山歩き~その他の山 | Comments(2)