宮崎県五ヶ瀬ハイランドスキー場登山口
 ~ごぼう畑登山口  ~向坂山  ~扇山

・・・霧立越縦走・・・
向坂山(むこうざかやま・1684m)   
白岩山(しらいわやま・1647m) ~九州百名山・67座目
扇山(おうぎやま・1661m)
 
~九州百名山・68座目

ガイド本やネットで見ていつか歩いてみたいと思っていた霧立越(きったちごし)。歴史とロマンを感じるいい響きの名前だ。  そして・・・ 「カシバル峠」や「ごぼう畑」ってどんなところなのだろう?

霧立越は九州脊梁山地の向坂山~扇山にかけて霧立山地の尾根伝いを辿る峠道で、その昔には「駄賃付け」の道といわれ、熊本県馬見原~宮崎県椎葉村間は馬による物資の輸送コースとなっていたという。
鎌倉幕府から平家追討に赴いた那須大八朗が平家落人の娘と恋におちた伝説や西南戦争で西郷軍が人吉まで敗走した道としても知られているようだ。


道の駅高千穂で車中泊して早朝に登山口に向かう。R218を一旦熊本県に入り山都町馬見原からR265へ入り五ヶ瀬町本屋敷を五ヶ瀬ハイランドスキー場の看板に従って右折すると「霧立越登山口」のゲートが迎えてくれる。
波帰集落から向坂山方向を望む。
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もみじ坂、アカマツ坂、カシバル坂をくねくねと登っていくと「カシバル峠」に登り着く。スキー場駐車場入口を左に見てここからダート道となった林道をさらに1kmほど登ると「ごぼう畑」という登山口に到着。R265から約8km。
ここから扇山山小屋まで8900m。
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スキー場へと続く作業道を歩き始める。6時25分。ここの標高≒1400m。
今日は天気も良さそうだ。
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途中にある残雪。
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スキー場上のロッジに着く。シーズンオフでひっそりとしている。
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ゲレンデの最高地点(リフト降り場?)へ上がる。ここからゲレンデ最下部へ下り北へ向かうと小川岳への縦走ルートとなる。
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北東方向に2年前の今頃登った祇園山(左)と揺岳(右)を望む。
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ゲレンデ最高地点横から山道へ入る。
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丸木階段を上がっていく。
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バイケイソウがいっせいに新芽を出している。
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イチイの大木を過ぎると向坂山の山頂だ。7時22分。
遠くは霞んでいるものの枯木立から九州脊梁の山並が望める。西へは三方山方向への縦走コース。
これから南へと向かう。
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向坂山から丸木階段を下ると20分ほどで杉越(日肥峠または白岩峠)へ降りつく。ごぼう畑登山口からまっすぐ登れば25分ほどで着くところだ。温度計は2℃。晴れているものの寒い。まっすぐに白岩山へと向かう。
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ネットゲートを開けて白岩山山頂部へ入る。ここは「白岩山石灰岩峰植物群落地」という宮崎県特別記念物に指定されている。生き残こる豊かな植物群を鹿の被害から守るために設けられたようだ。
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石灰岩の急坂をひと登りで白岩山山頂に上がり着く。
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山頂写真。8時5分。
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遠くは少し霞んでいるが360度の景観を楽しめる。西方には九州山地最高峰の国見岳から山並が広がる。
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左の手前は水呑の頭。南へと扇山までの霧立越の山々が連なる。
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山頂から南へ急坂を下るとヤマシャクヤク(山芍薬)が群落している。まだ蕾。
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コショウノキ(胡椒の木)も多い。
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しばらく先へ進み分岐を左へU字に戻るように登ると水呑の頭(みずのみのかしら)へ着く。8時35分。3等三角点があり、国土地理院地形図では白岩山(1647m)となっている。木立で展望はよくない。近くにシャクナゲの大群落があるようだ。
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水呑の頭分岐へ戻り扇山へ向かって気持ちのよい自然林の縦走路を歩く。緩やかに下っていくところでは帰りは登りとなることを考えている。扇山まで6900m。
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「馬つなぎ場」というところを通過する。杉越から扇山への中間点で休憩ポイント。
このあたりから天気が急変し、氷雨も降りだしてくる。鼻水も垂れてくる。
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「平家ブナ」といわれるあたり。ブナの大木が多い。空には風が音を立てて舞い木立を揺らせている。
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先に扇山山小屋が見えてきた。やっと辿り着いた感じだ。登山口から約11kmほど歩いてきた。11時3分。
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小屋の中でお昼とする。室内の温度計は2℃。寒い。
囲炉裏もありきれいに片付けられている。こんどは泊りがけで来てみたいものだ。
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ザックを預け、山小屋の横から扇山へと登って行く。山頂まで600m。
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グラニュー糖のような雪が横殴りとなって体にあたる。
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シャクナゲ群をかき分けて小屋から20分ほどで扇山山頂に着く。11時57分。
天気がよければ向坂山から歩いてきた霧立越の山並や九州山地の絶景が楽しめるのだが・・・。
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山小屋まで降りてザックを拾い長~い往路を戻り始める。しばらくはくだり気味の道となる。
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 「馬つなぎ場」を過ぎると緩やかな登りとなってくる。水呑の頭分岐近くになると疲れた足には辛い登りが続きスピードも落ちてくる。白岩山は巻道を通過して戻る。
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すこし足をひきづりながらやっとの思いで杉越に戻ると疲労もピークとなる。分岐をごぼう畑へと下って行く。
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左ひざにややダメージを感じながらも何とか無事にごぼう畑の登山口へ戻りつく。16時2分。
ママは以外と元気。本日もこのすばらしい縦走路を誰にも会わず貸切で楽しんだ。 
 あの霧立越縦走往復をとうとう完歩したぞ!   
今日の総歩行距離≒23km
時間=9時間35分(休憩時間も含む)
歩数≒40000歩
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 雪の舞う寒い中初めての長い山歩きだったが無事に下山できたことを感謝。
やはり・・・ここは2台(2組)で交差縦走するのが良いのだろう。またいい季節の天気の良い日に歩いてみたいところだ。

                   マンサク(満作)
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                    アセビ(馬酔木)
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                  ケクロモジ?(毛黒文字)
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by jinashi | 2011-04-26 14:44 | 宮崎県の山歩き | Comments(2)

4月句会
 兼題~地震・菜の花  講師~河野輝暉
朱の橋を菜の花明り渡りけり     きぬこ
川流る花菜明りが土手よりす     ひさえ
茶の花の海の青さを揺らしけり    ふよこ
大津波春風までも持ち去りて     マイルド
菜の花や暗き世情を忘れさせ     和子
菜の花やいしだあゆみの細き首    やっさん
菜の花をながめておれば天気よし   タツ
豆腐屋のラッパの緩む日永かな    じなし
大津波新ランドセル残されて      ふじこ
蒔きもせで年毎菜花明りかな     清和

                        庭のシャクナゲ
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by jinashi | 2011-04-20 10:54 | くにみ句会 | Comments(0)

ことしの冬は寒く、春になっても肌寒い日が続いている。気候の変調と持病が相俟って?数日前よりじなしの体調がおかしい。
久々の晴天の日曜日となったが、ずいぶんゆっくりめのスタートとなり途中で山登りから由布山麓へ花探しに変更する。
中央登山口からすこし城島寄りにあるサクラソウ群生地は、野焼きが済んでやっと薄緑の新芽ベールが広がる。2週ほど先が楽しみになりそうだ。山麓の末黒野からちらほら見える黄色は、いち早く咲くキスミレだ。

昨年も出合った福寿草たち。群落が少なくなってきているような感じがして心配だ。
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湯平温泉経由でくじゅう男池へ移動。周辺を散策する。
柔らかい日差しを受けて開いたユキワリイチゲ(雪割一華)。この季節の人気者だ。
九州では大分県にだけ分布しているようで、絶滅危惧Ⅱ種に指定されている。
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引き立て役?のアズマイチゲ。
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ハルトラノオ(春虎ノ尾)。小さい・・・。
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シロバナネコノメソウ。小さい・・・。
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バイケイソウ。新芽は艶々ときれいな緑。
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ヤブレガサ(破れ傘)。名前の通り。
じつは山菜で天ぷらやおひたし、油いためなどにして頂けるようだ。こんな綿毛のあるときが旬。
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by jinashi | 2011-04-12 17:27 | 大分県の山歩き~由布・鶴見系 | Comments(0)

夏木新道登山口

夏木山(なつきやま・1386m)
九州100名山・大分100山~2回目
去年の3月末に初めて出会った男池のユキワリイチゲもまだお目覚めではないようです。今年は春寒がつづいて花が遅いようだ。
先週の姫島矢筈岳に続いてママの100山かせぎに宇目の夏木山に登る。R326の唄げんか大橋を渡り長い桑原トンネルを出てすぐの県境を藤河内(ふじがわち)渓谷へと向かう。ミツバツツジが明るく灯る狭い道をクネクネと進み、木山内岳の登山口を左に見てさらに4Kmほど林道を走ってやっと夏木新道の登山口に着く。
アケボノツツジの咲く連休頃には大いに賑わう山で駐車場所に苦労をするのだが・・・今日は1台も居ない。

2008年4月以来の夏木山だ。  くもりで少し肌寒い。
8時5分、登山口からいきなりの急登ではじまる。ここの標高≒810m。
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自然林の急坂を最初はスローペースで登っていく。時には後方から朝日も射してくる。
桧見台あたりから右手に見る桧山(1297m)。2007年7月に新百姓山から登った。
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1時間10分ほどでアケボノ平に着く。前回はアケボノツツジが満開だったところだが・・まだ枯れ木のままで花の気配はない。
右手のむこうに大ノコ、小ノコといわれる険しい稜線が見える。
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左手にはガスが沸き立つ向こうにうっすらと大崩山のシルエットが。
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連続した急坂を木の根や岩角をつかみながら上って行くと右後方の桧山と高さが並ぶようになってくる。
船石という長い大岩を越える。今日のママは途中からストックをたたんだままだ。
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少し下って上り返すと分岐となる鞍部に着く。
左「夏木山」、右「大鋸小鋸」と書いてるような・・・。
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左の山頂部へとさらに大石の多い急坂を上がっていくと切り株のある山頂が見えてくる。
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山頂写真。 ママの大分100山もとうとう99座目の「リーチ」となる!001.gif10時25分。
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山頂からすこし入ったところが「東の覗き」。足元から断崖となっており、大崩山方向が絶景のはずだがガスが立ち上がっている。
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反対側の「西の覗き」。こちらも足元から切り落ちている。傾山方向が望めるはずだが霞んでいる。
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夏木山から2時間ほどかかりそうだが・・元気を出して五葉岳(1570m)へと足を延ばす。要(かなめ)というピークを越える。ここから木山内岳へも縦走できるようだが・・・。
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ヒメシャラや馬酔木のアップダウンをすすむ。
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登りから気になっていたのだが・・・じなしの右ヒザが時々チクリと痛む。鹿の子山の手前で連続した痛みを感じたので無理をせずに撤退する。Uターンしてすこし戻ったところで昼食とする。
去年アケボノツツジが咲き乱れるときに登った鹿納坊主が見えている。
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夏木山頂へ戻り、下りはじめるとポツリと雨が落ちてきた。
右ヒザを気にしながらも1時間30分ほどで無事に下山する。シーズンオフで全山貸切でした。
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残った100山目は祖母山に連なる大障子岩となった。ここも厳しいコースだがアケボノツツジやシャクナゲの多いところなので花の咲くころには完登が出来れば良いが・・・。


            ミツバツツジ  登山口への林道で
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            アセビ
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            キブシ
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            シキミの花
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            シャクナゲの蕾~今年は少ない?
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            倒木も朽ちて土に帰る
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            赤松の大木からパワーを受ける
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 帰路に立ち寄った藤河内湯ートピアの温泉。貸切でゆったりと疲れをとる。
 管理人の女性としばらく話をして帰路につく。
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 駐車場の桜も7分咲き。
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by jinashi | 2011-04-05 18:23 | 大分県の山歩き~祖母・傾系 | Comments(0)

とみさん、さとっさんの同級生を誘って花見ドライブに出かけた。
おもな目的は2つ。
①宇佐の歴史博物館「館蔵優品展」に紀新太夫行平の刀剣を見に行くこと。
②耶馬溪にそばを食べに行くこと。

宇佐の歴史博物館への途中、豊後高田市の桂橋が開通したそうなので見学に立ち寄る。
以前の橋は昭和16年の水害で架け替えられて70年が経過していた。3月31日に開通したばかりの新桂橋は全長80mのコンクリート作りで街灯(LED)や欄干は昭和30年代風のデザインとなっている。
むこうの赤レンガのとなりには昭和4年11月に俳人種田山頭火が立ち寄ったといわれる呉服屋「瓦屋」さんがある。
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昭和の町のシンボル「オシックラの像」。
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中ほどの広くなったところにある「けんけんぱ」?
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宇佐の県立歴史博物館で開催中の「館蔵優品展」に紀行平の太刀が出品されている。
行平は鎌倉時代には国東半島や大分市で多くの刀剣を作っており、後鳥羽上皇の御番鍛冶24名に選ばれた豊後刀鍛冶の名工といわれている。 
大太刀はすらりと細身であり、大小どちらの太刀にも不動明王の変化身である倶利迦羅竜が彫られている。他に国重文「宇佐神宮神輿障子絵」など多くのお宝が展示されている。~5月8日まで。入館料300円。
 (写真撮影禁止のため画像なし)

院内から県道27で深耶馬溪へと入る。新緑や紅葉のときには見事なアーチとなるもみじを潜り先の公共駐車場に車を停める。川を渡って元祖深瀬屋本家へ。
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すこし肌寒かったので山かけそばをたのむ。800円なり。
サービスの椎茸芥子漬につい手が出る。
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深耶馬から柿坂に降りてR212を中津へと向かう。途中で以前ネットで見たのを思い出して中津南高耶馬溪校前の橋を渡ってすぐ右折、すこし先で発見した。
廃校となった小学校職員室をそのまま利用した喫茶店だ。
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ずいぶん前から営業しているそうだ。ママさんに聞くと「最初にここに入ったときに木の精を感じたので名付けた」そうだ。
名前は「木精座」。
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中には廊下で靴を脱いで上がる。薪ストーブが暖かい。
タイムスリップした感でゆっくりコーヒーをいただいた。500円なり。
話をしていると・・・何と!ママさんのお母さんはじなしの家のすぐ近くの出身だそうでお互いびっくり005.gif
中はこんな感じです。
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となりの城井八幡社前の桜は早くも見頃を迎えている。
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by jinashi | 2011-04-04 17:12 | ドライブ&トリップ etc | Comments(0)