くにさき芸術のまちづくり実行委員会が主催する「くにさきアートフェスタ2016~芸術祭作品巡りバスツアー」に参加した別府市のAPU(立命館アジア太平洋大学)留学生たちのガイドを務めた。

国東市観光案内所のあるサイクリングターミナルで合流。
ペトロカスイ岐部神父記念公園へ着くまで、国東半島の歴史や世界農業遺産のことを少し話したが・・理解してくれたでしょうか・・?

城山にある岐部プロジェクト・川俣正さん作品「説教壇」を鑑賞したあとは岐部地区の皆さんから「くにさきおせったい」(国東流おもてなし)を受ける。
ほとんどがAPUの3年生。出身国は韓国、中国、ベトナム、ウズベキスタン、エジプト・・・ 
ぜんざいや漬物のお接待でした。
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次の目的地は千灯プロジェクト作品のある五辻不動尊へ・・・
不動茶屋では千灯区のみなさんより「くにさきおせったい」を受ける。
石垣もちやみかん、キュウイをいただいた。
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千灯プロジェクトのアントニーゴームリーさん作品「ANOTHER TIME XX」と不動山を背景に記念写真。
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千灯物産販売所でショッピング。
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珍しいものばかり?
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最後に成仏岩陰遺跡にある宮島達男さん作品「Hundred Life Houses」を鑑賞。
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成仏桜会のみなさんより公民館で手作りピザのくにさきおせったい。
各自でトッピングする。
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地区の皆さんが手作りしたピザ窯。1度に2~3枚が焼ける。
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出来上がりをカット。
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サイクリングターミナルに戻って皆さんとお別れした。
留学生は皆さん明るい性格で、普通の会話には困らない程度に日本語を話せる。
固有の歴史や文化をわかりやすい言葉で伝えるのはすこし苦戦したが、豊前秦氏系など中国や韓国からの渡来者を先祖とする日本人も多くいることを伝えた。
 ちょっとだけ友好交流に務められたかな?




by jinashi | 2016-11-14 14:51 | 国東半島芸術祭 | Comments(2)

今年で2回目となるくにさきアートフェスタ2016「成仏ハンドレッドライブコンサート」に出かけた。
 去年の様子→「2015・成仏コンサート」

会場となる国東市成仏にある岩陰遺跡への入り口。
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岩陰遺跡に設置された宮島達男さん作品「hundred life houses」。
100個のライトハウスは、地域住民をはじめ、全国の若者や中国からの留学生の参加者を募り制作しました。ハウスには思い思いの模様が刻まれています。また、その中には参加者それぞれが設定したスピードで1から9、あるいは9から1とカウントするLEDカウンターが納められています。カウンターは0のタイミングで暗闇となります。宮島にとって0とは、死や無を意味し、そのサイクルが繰り返される様は、あたかも一人の生きる時間のようでもあり、この場で紡がれてきた命の輝きのようです。(芸術祭HPより)
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最初に主催者の成仏桜会、麻生会長さんのごあいさつ。
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去年はボサノバでしたが、今年は演歌。
演歌歌手の朝風心愛(ここあ)さんの登場。 
フェスタパンフレットには真木はるかと載っていたが・・ごく最近に改名し、メジャーデビューされたようだ。
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新曲「紙の月」と「永遠の虹」を歌う。
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夕闇が迫り、背後に100個のデジタルカウンターが点滅する。
観客の平均年齢もかなりいっている^^ので、懐かしのヒットパレードが続く・・・
小柄な感じだが・・声量もありしっかりと上手に歌い上げる。
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1時間ほどステージでしたが十分に楽しませてもらいました。
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とん汁おにぎりセットもおいしくいただきました。
成仏地区の皆さん、ありがとうございました。



by jinashi | 2016-11-07 18:08 | 国東半島芸術祭 | Comments(0)

2012年に始まったプレ事業「国東半島アートプロジェクト」は2014年秋の「国東半島芸術祭」でクライマックスを迎えて終了した。
アーティストによる芸術祭作品は半島各地の6か所に今でもそのまま設置されている。
国東市では市内3か所の作品とあわせて地域の様々な魅力を体感してもらおうと昨年に引き続いて
 「くにさきアートフェスタ2016」 イベントを開催中です。


渡来の文化と土着の文化が混じり合うことで、独自の文化が育まれてきた大分県国東(くにさき)半島。この場所で、アーティストの持つ新しい感性やものの見方と、国東半島の土地の力や歴史・文化が出会うことでこの場所でしか鑑賞・体験することのできない作品を生み出していきます。
芸術祭会期中は海岸線や山間部集落など国東半島の特徴的なエリアに作品を設置する「サイトスペシフィックプロジェクト」をはじめ「パフォーマンスプロジェクト」「レジデンスプロジェクト」の3つを柱に、それらを巡るトレッキングと融合したツアーやトークなど、多彩なイベントを実施しました。
これらのアート体験を通じ国東半島に流れる時間や、ここにしかない魅力、場所が持つ力と出会う「旅としての芸術祭」を提案してきました。
国東半島芸術祭としては開催を終えましたが、作品が設置されている「サイトスペシフィックプロジェクト」として残っており、四季折々の国東の風景、流れる時間で表情を変えていく芸術作品を見て回る「旅としての芸術祭」を今後も楽しんで頂ければと思います。(市HP)


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まもなく紅葉も見ごろとなってきます。 
芸術と秋が燃え盛る国東半島へぜひお出かけください。



by jinashi | 2016-11-03 11:21 | 国東半島芸術祭 | Comments(0)

 限界集落×現代アート×ボサノヴァ

10月10日より始まった「くにさきアートフェスタ2015」もいよいよ11月1日(日)には最終日を迎えた。

昼のバスツアーのガイドを終えて、成仏プロジェクト前で行われるクロージングイベント「成仏岩陰ハンドレッドライフコンサート」へ出かけた。

成仏地区(清原一夫区長)は国東町山間部にあって40世帯ほどの超高齢化集落だ。
今回のフェスタでは地元桜会の皆さんによるあたたかいおもてなしをしていただいた。
特に修正鬼会の胡椒餅のお接待には訪れた皆さんにとても好評でした。
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とっぷり日も暮れていよいよ開演となる。
最初に桜会会長、麻生拓之さんによる歓迎のご挨拶。
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最初の曲はボサノヴァスタンダード「イパネマの娘」。歌は本場ブラジル仕込みのボサノヴァシンガー臼田道成さん。
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岩壁遺跡に点滅する宮島達男さん作品「hundred life houses」を背景に、バックバンドに長尾英二郎さん、木村英夫さん 、都留敬比公さんのメンバーも入り次々と曲が演奏される。
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沖縄民謡をジャズ風に歌う小川真美さんも入って・・最後にカンツォーネ「ボラーレ」には100名ほどの観客全員の手拍子で盛り上がりました。
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焚火や照明、夕刻から降り出した雨のための天幕張りなど、桜会のみなさんには準備や片づけが大変だったことでしょう。(感謝)

昨年の国東半島芸術祭のあと、初めての地元住民によるアートフェスタでしたが・・・さらに多くの皆さんに来訪していただくための取組み方や情報発信などに工夫をしていかなければならないでしょう。
by jinashi | 2015-11-03 11:48 | 国東半島芸術祭 | Comments(0)

 

10日より国東半島先端部の国見町を中心に「くにさきアートフェスタ2015アートの谷の秋祭り」が行われている。

18日(日)には作品鑑賞バスツアーが行われた。大分市を中心に遠くは奈良県からの参加者もいて、秋晴れの国東半島アート作品巡りを楽しんだ。

岐部プロジェクト作品が設置されている城山下の広場では、地元の岐部社に伝わる「子ども獅子舞」が特別公演された。
2頭のシカが神の化身として鬼の姿で現れ、畑を荒らす猪を退治し豊作をもたらしたのが 由来とされる。五穀豊穣・無病息災・家内安全を祈願して毎年4月と10月の祭に奉納されている。
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獅子舞は約630年前に始まったと言われ、1600年、石垣原の合戦までは岐部一族の大人により奉納されていたが大友氏とともに敗れたあとはこの地の子どもが舞うようになったという。
地元の小学生も少なくなってきてはいるが・・何とか続いてほしいものだ。
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千灯プロジェクト作品のある五辻岩屋下の不動茶屋から姫島が良く見えた。
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バスツアー最後の作品は成仏プロジェクトへ。作品「Hundred Life Houses」の設置されている岩陰遺跡へ。
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地元の女性たちによるお接待は、成仏寺修正鬼会で出される「胡椒餅」。
胡椒餅はメサマシといわれ、鬼会の勤行が夜遅くまで続くので眠気覚ましに僧侶らに配られる。唐辛子味噌が塗られていて辛いがけっこうおいしい。
お腹も空いて来たころでみなさんとても喜んでいた。
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各地で振る舞われるお接待にはとても感動されていました。

この日は一日バス中ガイドをさせてもらいました。
夕方、道の駅くにさきで皆さんとお別れする。

バスツアーはこのあと24日、11月1日と行われる。
by jinashi | 2015-10-20 09:49 | 国東半島芸術祭 | Comments(0)

芸術の秋にあわせて・・国東半島では文化芸術イベントくにさきアートフェスタ2015アートの谷の秋まつりが始まった。

2012年の国東半島アートプロジェクトに始まり、2014年秋に行われた「国東半島芸術祭」には多くの来場者が作品鑑賞とあわせて地元住民との交流を楽しんだ。
その芸術祭では国東市内に3か所の作品が設置されており、フェスタではそれらの再認識とあわせてさまざまな国東の魅力を楽しんでもらおうと国見地区を中心に団体有志により盛りだくさんの企画がなされている。

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11日の日曜日にフェスタの会場を見て回った。

ペトロカスイ岐部神父記念公園のある城山下に到着した国東市魅力体験バス「さ吉(きち)くん号」。
大分、別府からの参加者の皆さんを岐部地区の住民がお迎えする。
城山にはアート作品「説教壇」(川俣正さん創作)が設置されている。
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くにみ海浜公園で商工会が実施するくにさきKトラ市とレトロカーミーティング。
向うの島は姫島。
天気も良く、多くの来場者でにぎわっていました。
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伊美ギャラリー通りへ。10日から15日までギャラリーめぐりが開催中。
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「一会庵」は作家重光哲雄さんの竹と漆の作品。
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能面作家吉武旺春さんの作品。プロの狂言師へ作品を納めているようです。
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ギャラリー亀屋に出店するDoodies作デザインTシャツ。
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すずめ草~染色作家小野豊一さん作品と岡美希さんの創作陶芸作品。
お二人はこの春、国見町へ移住してきた。
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伊美ギャラリー通りの「かのや」。
出店は水彩画の北原慎二さん、陶芸の垣野勝司さんほかの作品を展示している。
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アートインレジデンス「イミテラス」では陶芸家福永泰信さん達によるワークショップを開催中。
併せてアトリエJUN(メタルアート作家秋元順子さん)によるカレー屋さんも開店している。(カレーライス500円)
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野田地区の教員住宅を改築して出来たアートインレジデンス「ノダシード」では大分県立芸短大生が滞在し創作活動「パラダイムシフトアートプロジェクト」を行っている。
倉庫の壁面に割ったタコ壺と10弁のトケイソウをモチーフにした作品づくりはほぼ完成している。トケイソウは国東時間を表現しているという。
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ノダシード・・・2世帯のアーティスト、職人が創作活動をしながら滞在できる。
(右の倉庫には次回に?)
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「ノダシード」についての詳細は→NPO国東半島くにみ粋群HPまで。


不動茶屋から見る五辻不動の岩屋。
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英国人アントニーゴームリーさんによる作品「ANOTHER TIME XX」 のガイドを担当する千燈寺住職の今熊豪宏さん。(真ん中) 五辻不動尊下の茶屋で。
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縄文人の狩猟生活遺品が出てきた成仏岩陰遺跡。その岩壁に設置された宮島達男さんの作品「Hundred Life Houses」。
ワークショップにより作られたコンクリート枠のハウスにLEDデジタルカウンターがセットされている。+カウントと-カウントがありそのスピードの設定もワークショップ製作者が決めた。宮島さんによると現代の磨崖仏をあらわした作品だという。
たまたま五辻不動尊で出会った佐世保からの若いカップルをここへ案内しました。
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最終日11月1日(日)には作品をバックにボサノバコンサートが行われる。
成仏地区お接待ボランティアのみなさん。
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アートフェスタは10月10日から11月1日まで(土日を中心に)国東市内各所で行われている。
土日にはウオーキングやトレッキングイベントも実施されている。

この秋にはぜひ国東半島へお出かけください!


by jinashi | 2015-10-13 16:31 | 国東半島芸術祭 | Comments(4)

2012年から始まった国東半島アートプロジェクトの集大成となる「国東半島芸術祭」が始まった。
※開催期間は10月4日(土)~11月30日(日)まで
現代アートを切り口に、地域の持つ力を考え、引き出して観光振興など交流人口の増加につなげようとするものだ。

国東市国見町の生涯学習センターみんなんかんでオープニングセレモニーが行われた。
実行委員会会長の二日市副知事のごあいさつ。
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岐部プロジェクトを担当したアーチスト川俣正さんのトーク。現代アート作品は消耗品。長く使っていただくことで価値が出る…。
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成仏プロジェクトを担当したアーチスト宮島達男さん。
このプロジェクトをきっかけにその土地の人たちが土産品づくりやおもてなしを始めたことがうれしい…。
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地元NPOによる歓迎の横断幕も掲げられた。
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バスツアーリハーサル 9月29日(月)

芸術祭開催中には国東半島の自然や歴史、文化を感じながらアートを鑑賞する多くのバスツアーが実施される。
芸術祭総合ディレクターの山出さん自らが案内役を務める「ディレクターツアー」、モデルのKIKIさんが案内する「KIKIと旅する国東半島」や「パフォーマンス鑑賞ツアー」のほか地元ガイドによる「ガイドツアー」が行われる。
「ガイドツアー」は3コースあり、「アートと夕日満喫コース」は3回、「歩いて旅するコース」は4回、「国東半島の奥へコース」は3回、計10回実施される。そのガイドの大役を私たち国東半島エコツアーガイドに任されることとなったのだ。

オープンに先立ち、「ガイドツアー」のガイドを務める国東半島エコツアーガイドや各プロジェクトのボランティアスタッフらが参加して実際にコースを巡るバスツアーリハーサルが行われた。
バスツアーは大分を出発し別府経由で大分空港に立ち寄る。私たちガイドは空港からバスに乗ることとなる。
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最初の訪問地は豊後高田市のバスセンターにある国東半島芸術祭総合インフォメーションセンター。
ここはその昔、宇佐駅や宇佐神宮までの軽便鉄道始発駅であった。
別府プロジェクトが開発した大分県産の新ブランド「Oita Made」の商品もここで販売される。
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昭和の町を散策。
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その中にある「昭和の町展示館」。ここで芸術祭フォトコンテストの作品展示が行われる。審査は来場者による投票で決まる。
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夕日百選の真玉海岸近くの紡績工場跡地へ向かう。
真玉プロジェクトはチームラボによる「花と人、コントロールできないけれども、共に生きる – Kunisaki Peninsula」。
4面の壁には国東半島の花々が映し出される。1時間で四季の花々が咲いては散っていく。当日は未だ調整中でした。
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旧香々地町役場で行われる展覧会「希望の原理」。まだ準備中でした。
写真家船尾修さんの写真展。
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秋田県農民彫刻家、皆川嘉左エ門さんの作品。
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昼食は国見町伊美の涛音寮にて。
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伊美の旧岐部歯科医院「集ういえ・作るいえ」も展覧会「希望の原理」の会場となる。
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伊美ギャラリー通りを歩く。10月11日・12日・13日は工房ギャラリーめぐり「国見町アートの谷の秋まつり」がこの通りを中心に行われる。
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岐部プロジェクトの川俣正さん作品は「説教壇」。
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バスの中でのガイド総練習?
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成仏プロジェクトは宮島達男さん作品の「Hundred Life Houses」。
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最後は並石プロジェクトの勅使川原三郎さん作品「月の木」のガイド。
向うは鬼が棲んだという岩峰群。
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夕刻、空港に戻って本日のリハーサルを終了する。

いよいよ10月11日(土)よりガイドツアー本番が始まる。
ツアー参加者のみなさんには、アート作品とあわせて国東半島のさまざまな歴史文化を楽しんでいただき、心に残る旅となってもらいたい。
8人のガイドがそんな大役が果たせればとてもハッピーです。


CMです→ 国東半島エコツアーガイドがご案内します!
国東半島芸術祭HP の「ツアー」→「ガイドツアー」をご覧ください。
by jinashi | 2014-10-05 10:55 | 国東半島芸術祭 | Comments(8)


 岐部プロジェクト「説教壇」

国東半島エコツアーガイドメンバーで完成したばかりの「岐部プロジェクト」の学習会をした。
この秋に開催される国東半島芸術祭では、それらの作品を巡りながら半島の魅力を紹介するバスツアーが実施される。ガイドツアーは3コースあり、10回の開催にはメンバーが交代で案内係を務めることとなっている。

本日の先生は別府プロジェクトのYさんと実行委員会事務局のK君。
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岐部プロジェクトの作品はペトロカスイ岐部神父記念公園裏手の城山に設置されている。
城山は戦国時代に大友氏直属の浦辺水軍岐部氏の出城(見張り所)といわれている。大友宗麟が受洗したことでこの岐部の里でも多く人々が入信し、近代以降も密かにキリシタン信仰が伝わっていたようだ。
城山の麓にはキリシタン紋様の刻まれた岐部城主のものといわれる国東塔(五輪塔)がある。
作品「説教壇」制作アーティストの川俣正さんは最初、城山の木々の幹が天へと上る教会に見えたという。
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設置された木造回廊はカトリック教会の説教壇と世界を歩いたペトロ・カスイ岐部神父の生涯をイメージしているという。
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川俣正さんプロフィール~
北海道三笠市出身。1953 年生まれ。28 歳でヴェネツィア・ビエンナーレの参加アーティストに選ばれて以降、 欧米を中心に高い評価を獲得し続け、2005 年にはアーティストでありながら横浜トリエ ンナーレの総合ディレクターを務めた。また、東京藝術大学の先端芸術表現科の立ち上げ に主任教授として着任し、既存の美術表現の枠組みを超える試みを実践。現在はフランス、パリ国立高等芸術学院の教授。彼の仕事が関わっていく分野は、建築や都市計画、歴史学や社会学、日常 のコミュニケーション、あるいは医療にまで及ぶ分野とかかわり、海外で最もよく知られるアーティストのひとり。
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回廊をゆっくり一周することでペトロ岐部が歩いた世界を追体験し、国東半島が世界とつながっていることを実感してほしいという。
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説教壇とはキリスト教会において教役者が礼拝を導き説教を行う場所のこと。
回廊の内側に向かって乗り出すように2か所に作られている。
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先端部から沖の姫島と周防灘を望む。戦国時代はすぐ下が海岸線だったようで水軍の見張り場として最適地だったのだろう。
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回廊の内側には椅子が設置され、森の教会をイメージできる。
森の木々には、川俣さんスタッフと朝のラジオ体操で親しくなった地域の子どもたちが、ワークショップで作った巣箱が20個ほど設置されている。
材料は作品制作の端材を利用している。 ※画像左上に
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下りはぺトロ岐部公園へ下りよう。
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岐部プロジェクトの場所。


CMです→ 国東半島エコツアーガイドがご案内します!
国東半島芸術祭HP の「ツアー」→「ガイドツアー」をご覧ください。
by jinashi | 2014-09-06 15:37 | 国東半島芸術祭 | Comments(7)

3ヶ年の最終年度となる2014国東半島芸術祭は10月4日から11月30日まで国東市、豊後高田市の各地で行われる。

国東半島芸術祭とは~
渡来の文化と土着の文化が混じり合うことで、独自の文化が育まれてきた大分県国東半島。
この場所で、アーティストの持つ新しい感性やものの見方と、国東半島の土地の力や歴史・文化が出会うことで、この場所でしか鑑賞・体験することのできない作品を生み出していきます。
芸術祭会期中は海岸線や山間部、集落など国東半島の特徴的なエリアに作品を設置する「サイトスペシフィックプロジェクト」をはじめ、「パフォーマンスプロジェクト」「レジデンスプロジェクト」の3つを柱に、それらを巡るトレッキングと融合したツアーやトークなど、多彩なイベントを実施します。これらのアート体験を通じ国東半島に流れる時間や、ここにしかない魅力、場所が持つ力と出会う「旅としての芸術祭」を提案します。(別府プロジェクトHPより)


~成仏プロジェクト

この秋の芸術祭「バスツアー~ガイドツアー」でガイドを担当することとなった国東半島エコツアーガイドのメンバーで成仏プロジェクトのワークショップを見学した。

会場は国東市成仏(じょうぶつ)公民館。
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芸術祭の総合ディレクターを務める山出淳也さんのご挨拶。
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成仏地区にある岩陰(いわかげ)遺跡に作品を設置するのは現代美術家の宮島達男さん。
1999年、ヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として出品した作品や長崎市「時の蘇生・柿プロジェクト」、香川県直島での「家プロジェクト」などで高い評価を受けている。デジタルカウンターなどLED(発光ダイオード)を使った作品を特徴とする美術家だ。2006年より芸術工科大学副学長。

ワークショップには地元成仏のみなさんを中心に県内外から参加者が集まった。
プロジェクトの説明をする宮川さん。
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事前エントリーした100名の参加者は、1~9までの数字をそれぞれの速度で点滅させるデジタルカウンターを入れるライブハウス(コンクリートの家型の箱)を作成する。
コンクリートを流し込む木枠に彫刻刀で思い思いの絵や文字を彫り込む。
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完成した型枠。
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型枠より小さな発砲スチロールを中にいれその間にコンクリートを入れる。
出来上がるとこうなる。高さ20cmほど。
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デジタルカウンターを入れて点滅させるとこんな感じ・・・と宮川さん。
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山出さんの案内でライブハウスをとりつける岩陰遺跡へ向かう。
前方とんがり山の岩壁下が岩陰遺跡。
ここは国東半島峯道ロングトレイルK3コースでもある。
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植林帯へ入ると前方に大きな岩壁が現われる。
昭和45年に発掘調査が行われ、岩壁下から縄文~弥生時代の土器や人骨、獣骨、貝殻、姫島黒曜石などが発掘されている。
高さ27~28m、横幅16m、奥行8mのテラスとなっている。
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この岩壁に100名の参加者が作ったデジタルカウンターが組み込まれたライブハウスが取り付けられる。
「取り付けられたらこうなる…」と宮川さん。
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デジタルカウンターは時間や人間のライフサイクルの連続性、永遠性などを意味しているという。
夕闇が迫れば蛍の点滅に似てすばらしいアート作品となるだろう。



成仏公民館を後に、昨年度の国東半島芸術祭「並石プロジェクト」で恒久設置されたオブジェ彫刻物を学習するために豊後高田市の並石(なめし)ダムへ向かう。

~並石プロジェクト

豊後高田市都甲の並石ダムグリーンランド駐車場からみる並石ダム。
むこうに鬼が住んでいたという大きな横穴のある鬼城岩峰がそそり立っている。春には500本ほどの桜がダム周辺に咲き誇る。
遊歩道横にガラスのオブジェ「月の木」が見える。
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最初にコットン村でこの作品を創作した勅使川原三郎さんの活動や考え方、設置された作品についてビデオで学習する。

勅使川原三郎さんはダンサー、舞踏家、振付家、演出家、俳優、そして彫刻家でもある
1998年には県立大分総合文化センター「グランシアタ(iichikoホール)」のこけら落しでオペラ公演の演出をされている。
巨大なステージ装置を自ら考案したり、ダンスの舞台のための照明や演出をすべてこなす勅使川原さんにとっても、今回のように野外に恒久的に彫刻物を設置するのは初めてだったようだ。

雨も止んだので作品「月の木」を間近で見学する。
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水面から水が吹き上がるような、逆に、天から光が水面に刺すような風景をイメージしている。高さは6m。重さは700Kg。素材は強化ガラスとステンレス。
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ダムのほぼ反対側に移動して…作品「光の水滴」を見学。
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「天と大地の間にある水の姿」をイメージしているという。
10本セットで高さは2.1m~1.75m。素材はガラスとステンレス。
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この2つの作品は目で見るだけでなく、ダムの水面をなでる風、太陽や月の光のきらめき、空の色、鳥の囀り…ダムの廻りで起こっているあらゆることを「体感する」ことでもっと深く鑑賞することが出来ると勅使川原さんは言われている。

10月11日(土)から11月16日(日)にかけて10回実施されるバスツアー「ガイドツアー」でガイドを担当する国東半島エコツアーガイドのメンバー。
 がんばるぞ!オー!
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~香々地プロジェクト

豊後高田市香々地の長崎鼻は周防灘に突き出た岬でシーズンにはキャンプ場や海水浴場が賑わいを見せている。
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6年ほど前にふるさと香々地にUターンしてきた近藤哲憲さんと同級生の二人で、岬の耕作放棄地を所有者の承諾を得ながらすこしずつ花畑に変えてきた。
今では春は菜の花、夏はひまわりで岬が埋め尽くされている。
2013年7月にはNPO法人「長崎鼻B・Kネット」を設立し、自然や花、アートによる観光交流人口の増加とあわせて菜の花、ひまわりの植物油での産品づくりなどで雇用拡大も目指している。

2012年国東半島アートプロジェクトでは、その岬にオノ・ヨーコさん、チェ・ジョンファさんの2人による作品が設置されている。

香々地プロジェクトの作品については→国東半島芸術祭ブログ  

「ひまわりフェスタ」が行われている長崎鼻。
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岬先端にある海蝕洞穴。
修験者の修行場で役行者や不動明王、蔵王権現が祀られている。県指定名勝。
ちょうど干潮でしたが…洞穴内側から外の海を見る。
何に見えますか?
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CMです→ 国東半島エコツアーガイドがご案内します!
国東半島芸術祭HP の「ツアー」→「ガイドツアー」をご覧ください。





by jinashi | 2014-08-25 18:07 | 国東半島芸術祭 | Comments(4)

来春に完成する大分県立美術館の開館に合わせて、国東半島では2012年より半島をアートで活性化しようと「国東半島アートプロジェクト」 が開催されている。
主催は国東半島芸術祭実行委員会(=大分県・豊後高田市・国東市・公社ツーリズムおおいた)。
総合ディレクターはNPO/BEPPU PROJECT代表の山出淳也氏。

その集大成としてこの秋(2014年10月)に開催される「国東半島芸術祭」のプレ事業では、豊後高田市並石ダムと国東市国見町千灯の五辻不動尊近くにアート作品が設置された。
今回の作品は「地霊」をテーマにしている。

 (設置場所~五辻不動先岩場)


五辻不動尊下の岩場に設置されたのはイギリスの彫刻家アントニー・ゴームリーさん(1950年ロンドン生まれ)の作品だ。
自分自身に石膏を塗り付けて人体の型を取るのだが、固まるまでの間、目を閉じ呼吸を止めながら瞑想をする。彼は東洋思想への造詣が深く、インドやスリランカで仏教の修行を積んでいる。出来た型に鋳鉄を流し込んで完成させるというのだが、これは人体であるとともに身体に宿る内なる空間を象(かたど)った彫刻であるというのだ。人間の体は魂を宿らせるための入れ物に過ぎないという仏教的思想によるものだ。
昨年10月にはゴームリーさん自らが現地の旧千灯寺や五辻不動尊を訪れ、このすばらしいロケーションの中で設置場所や目線(立ち位置)を決めたという。
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2月24日には不動茶屋から設置場所の五辻不動下岩場までワイヤーロープで吊り上げられて設置作業が行なわれた。
イギリスから送られてきた梱包。
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毛布などに包まれたままワイヤーで吊られて設置場所へ運ばれる。距離は百数十メートルか?
サイズはH=191cm、W=58cm、D=35㎝。重量は629.5kg。向うは五辻不動尊のある不動山(352m)。
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岩場に木材で櫓を組んで定位置に設置する。現場の指揮は国見町赤根の園田さん。切り出した材木運搬や、五辻不動尊改修工事の際に資材の運搬を担当したベテランだ。
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無事に据え付けを終えたようだ。ボルトや樹脂で作品は固定されている。
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3月1日は五辻不動尊下の不動茶屋で「千燈プロジェクト・オープニングセレモニー」 が行われた。
三河・国東市長、小川・大分県東部振興局長、地元、平岡・千燈区長のあいさつの後、改装された不動茶屋の前でテープカットが行われた。
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作品のある五辻不動尊下の岩場へ移動して除幕式が行われた。
作品は山口県上関町祝島の東にある八島あたり(東北東?)を向いているという。
鋳鉄の作品はすでに全身びっしりと錆がついていて、これから年月を経て
さらに変化していくという。
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このゴームリーさん作品の設置に際し、国東六郷満山会(天台宗寺院)が「説明不十分で聖地には不似合い」として反対を表明した。この秋の芸術祭本番が終了後、満山会と実行委員会は再度話し合いの場がもたれるようだ。地元住民には地域の活性化になるとして歓迎する声もあり、賛否両論分かれている。

作品設置場所は人家のある麓からは見えず、5分ほど不動山を登って行くことで出会うことができる。
ゴームリーさんは「身体は物体ではなくわれわれが住む場所」と言っている。
皆様も一度現地で作品と対峙し、時空を越えた国東半島の六郷満山文化の祈りや歴史、そして自然を感じてみてほしい。(3月23日まで毎日現地でボランティアガイドによる案内あり)
ゴームリー像は国東半島活性化のありかたに問題を提起した。 当日は除幕の後にも、次々と見学者が訪れていた。

 アントニー・ゴームリーさんによるメッセージ
 ~国東半島・千燈地区に設置される作品『もうひとつの時間』について~
 
仏教における修行や瞑想の地としての長い歴史を持ち、広大な自然と森に囲まれた千燈地区。その丘陵の中腹に作品を設置させていただくことは私にとってこの上ない名誉です。
私は、彫刻をつくりはじめて以来、我々の身体に宿る内なる空間と、その外側に広がる広大な空間との調和について探求してきました。瞑想は意識の物質を橋渡しするものとして、私の全ての作品の礎(いしずえ)となっています。私の作品の多くがそうであるように、本作は私の身体で型を取ったもので、瞑想によって精神を集中させた時間の記録でもあります。
この鉱物の塊は。外側に広がる広大な空間や宇宙に対して、我々の身体に宿る内なる空間を表しており、人々が自分自身をこの内に投影してくれることを静かに待っています。
この彫刻は空を背景に、森、島々、そして海へと続く壮大な自然を見つめます。その目線の先にある景色を思い浮かべることで、私たちは人間が自然の一部であることを改めて感じることができるでしょう。そしてこの作品が、我々が自分自身の内なるものの存在に気付き、穏やかな静寂と寄り添うための器(うつわ)となることを願っています。
 ~ アントニー・ゴームリー
(訳:NPO/BEPPU PROJECT代表・山出淳也氏)
※ゴームリーさんは2013年には高松宮殿下記念世界文化賞(彫刻部門)を受賞されている。


関係はないが・・・
奇しくもこの日の朝刊には地中海の底から1世紀ごろのブロンズ製のアポロン像が発見されたことが報じられている。
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by jinashi | 2014-03-02 23:42 | 国東半島芸術祭 | Comments(10)