カテゴリ:宮崎県の山歩き( 30 )

地蔵岳(じぞうだけ・1089m)
九州百名山(地図帳)~72座目 九州百名山(新版)~78座目
(宮崎県西都市尾八重登山口)  

予報では2日3日と晴天が続くようだ。昨年の正月は天草の山を登った。今年は宮崎に遠征し九州山地の2山を登ろう。
2日早朝に出発する。R326で宮崎県に入り長いR10 を南下する。ナビにより(去年7月に登った尾鈴山へのルートと同じ)都農町三日月原から県道40へ入る。尾鈴サンロードからR219の米良街道を進む。
米良街道より里山の上に顔を見せる地蔵岳遠景。
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初詣で賑わう伊吹戸主神社を過ぎ、次のトンネルを出た先の十五番バス停を右折して尾八重川沿いの狭い道に入る。登山口手前の尾八重川沿いから見えた地蔵岳。今日は晴天の一日となりそうだ。
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川沿いにカーブの多い舗装路を11Kmほど安全運転で進むと左に橋が現われる。まっすぐ進んだすぐ先が登山口。橋を渡った左に2~3台が駐車できる。
準備をして歩き始める。尾八重川橋を渡る。10時25分。ここの標高≒400m。
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左へすぐの所が登山口。いきなり川原へ降りる。
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石を飛んで浅瀬の川を渉る。水量が多い時には靴を脱いでわたるらしい。
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植林帯にある石垣の横を登る。
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よく手入れされた植林帯斜面のジグザグの坂を登っていく。
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支尾根に上がると急坂が続く。
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左が開けて下の集落や学校(跡)がみえる。
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4合目の標識が現われ、さらに急坂が続く。素手で掴む木が冷たい。
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5合目を過ぎるとコウヤマキ(高野槇)が現われてくる。コウヤマキは世界でも日本と済州島にだけ残存しているらしい。和歌山県高野山に多いことからこの名が付いたようだ
はじめてみるコウヤマキ。青空に長い葉を広げる。
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コウヤマキの落葉は急坂ではすべりやすいがフラットになったところではふわふわして気持ち良い。
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コウヤマキの落葉。庭木や防風林に使われるイヌマキの葉より細く厚みがある。
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松ぼっくりのような槇ぼっくり。
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「高野槇の背」を過ぎるとやせ尾根の急登となり木や根っこを捕まえて慎重に登る。
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高野槇の肩へ上がる。7合目からもさらに急登は続く。
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打越分岐で一旦フラットな道となり、一息つけるところだ。
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「あと10分」の標識からまたも急登となる。やっと勾配が緩んできて山頂に着いた。2体のお地蔵さんがお迎えしてくれる。12時48分。
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山頂写真。
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東に見える尾鈴山。
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先の展望台から見る(米良三山の)石堂山。じなしの未登の山だ。
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下山は往路を戻る。連続する急坂を慎重に下る。最後の尾八重川を渉らずに山腹をトラバースして戻る。
14時50分。
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はじめてみる高野槇と標高差700mほどの連続する急登は登り応えのある九州百名山でした。
そして加藤昌隆さん著「カミさんと登る九州百名山」によるとこの地蔵岳は山ヒルの名所?でもあるようです。夏場(特に雨降りには)は要注意です。

        マンリョウ(万両)? …正月から縁起が良い
 
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      立ち寄り湯は高鍋町「めいりんの湯」へ
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by jinashi | 2012-01-05 16:05 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

スタート~五ヶ瀬ハイランドスキー場

小川岳(おがわだけ・1542m)    九州百名山地図帳63座目(九州百名山71座目)
九州山地北端の山。この山から南へ扇山まで霧立越(きったちごえ~昔馬の背で物資を運んだ「駄賃付け」の道)が続く。

先月津江の御前岳でお会いした日田市のUさんからキレンゲショウマの写真ハガキを頂いた。Uさんご夫婦が20日(土)に霧立越の白岩山に登ったときに撮られたようで「後一週間は楽しめそうです」と書かれている。宮尾登美子さんの小説「天涯の花」にも登場するこの花は九州では脊梁山脈や祖母傾山などに自生しているらしい。レッドデータブックでは絶滅危惧種の2類に指定されているのだが、群生地では10年ほど前から鹿による食害が目立ち始めたようだ。
夏休み最後の日曜日は残暑厳しい晴天となりそうだ。九州百名山未登の小川岳を五ヶ瀬ハイランドスキー場から登りついでにそのキレンゲショウマに出会いに行ってみよう。


高千穂からR218を行き山都町馬見原からR265に入り、五ヶ瀬町鞍岡で五ヶ瀬ハイランドスキー場の看板に従って右折すると霧立越のゲートが迎えてくれる。
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スキー場までカーブの多い急坂を登っていく。スキー場大駐車場入り口のカシバル峠からはダート道となり白岩林道を1Kmほど進むとごぼう畑に着く。ここは白岩山への登山口でこの4月に霧立越を扇山まで往復したときに駐車した場所だ。今日はさらに作業道をすすんでスキー場ゲレンデ最上部のスキーセンターまで車で上がる。ここは標高≒1600m。鞍岡の霧立越ゲートから900mほど登ったことになる。向坂山(1684m)への登山口でもある。東からガスが湧いてきて半袖では肌寒いほどだ。
用意をして7時30分にスタート。
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まずはパラダイスコースのゲレンデを下っていく。
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前方の遠見ケ岩が近づいてくる。
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小川岳と書かれた小さな標識があって山へと入る。
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急坂を10分ほど登ると尾根へと上がり分岐を左へ向かい遠見ケ岩へ寄り道する。ここは別名黒岩ともいわれ標高1582mで小川岳より40mも高い。これから小川岳へ登るというより下るほうが正しいのかもしれない。
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スキー場へとガスが続き向坂山は姿を見せてくれない。
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阿蘇俵山あたりから熊本市方向は晴れていて金峰山、二の岳三の岳が望める。
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分岐へ戻りまっすぐに稜線伝いで小川岳へ向かう。ブナやツガ、イチイ等の大木を縫って緩やかに下っていく。道ははっきりしており自然林の気持ち良い尾根伝いを歩く。
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標高1390mほどの最低鞍部あたり。遠見ヶ岩から標高差190mばかり下ってきた。ここから小川岳本峰へと緩やかに150mほど登り返す。
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左が開けてオブジェのように聳える立ち枯れのブナのむこうに見えるのは三方山や天主山あたりか?
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右手の樹間から2009年4月に登った緩岳(右)と祇園山(左)。
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緩やかに登りあがると草むらの中の山頂に着く。9時46分。
丸い広場のような山頂は自然林に囲まれて展望はない。山頂標識のそばには2等三角点がある。
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一休みして下山とする。しばらくは下るが鞍部からは「登りの下山」となる。途中の露岩で一休み。戻るスキー場と向坂山が見えている。
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熊本市からの中高年のやや高年の明るい男女10名ほどの団体とスライドする。
この稜線は「九州脊梁山脈トレイルランin山都町」のコースとなっていて、第4回目となる今年はすでに250名がエントリー済で9月24日朝7時にスタートするようだ。35Kmに及ぶこの周回コースを3時間41分(第3回優勝者タイム)で駆け抜けるという山の鉄人レースだ。(熊本県山都町観光協会HPより)
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遠見ケ岩分岐をスキー場へ下りていると後ろから若い男女が走って降りてきた。大会の下見で試走しているようだ。若いっていい!
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ゲレンデへ下りると駆け上るトレイルランの若者を見ながら最後のつらい登りがはじまる。
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スキー場ではバードウオッチングの人が数組。大きな望遠レンズで飛ぶ鳥を追いかけている。
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山中でうまく?撮れたじなしのデジカメの野鳥写真を見せると名前を教えてくれた。
「相思鳥(そうしちょう)」という野鳥で中国南部やベトナムあたりの鳥で我が国へ人為的に持ち込まれた特定外来生物のようだ。日本の侵略的外来種ワースト100選定種となっているが・・・姿はかわいいく、口笛を吹くように鳴く。
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いったん車へ戻る。12時15分。  
いよいよあのキレンゲショウマに会いに行く。
Uさんの奥様が言われていた場所を目指す。群生地は鹿よけのフェンス(ネット)で取り囲まれていた。ドキドキしながらゲートを開けて中へと入る。
沢音がしてくるところに大きめの緑の葉に点在する黄色の群落を見つける。
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開花したものは花弁の縁が黒ずんで盛りはすぎているがまだ蕾も多い。肉厚の花弁はパステルイエローのいい色をしている。
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Uさんが訪れた1週間前が一番の見ごろだったでしょう。
旬は過ぎてはいてもはるばると訪ねてきて花園に巡りあうことができて大満足。

帰路は高森の月廻り公園で一休み(ひと眠り)。その間ママは温泉でリフレッシュ。

by jinashi | 2011-08-29 17:33 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

甘茶谷登山口

尾鈴山(おすずやま・1405m)
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6月の日曜日は雨が続いた。4週ぶりの山歩きは(この日九州で降水確率の予報が20%ともっとも低い)宮崎県は都農町の九州100名山「尾鈴山」を登ろう。深い谷に点在する瀑布群は国の名勝に指定されている。
隣の東郷村(現日向市)出身の歌人若山牧水は
  ふるさとの尾鈴の山のかなしさよ秋もかすみのたなびきてをり
    と詠っている。
日向路のR10を南下し都農町三日月原交差点の「尾鈴山登山口」看板をみて右折する。県40から307へ入り名貫川沿いの狭くなった道を進んで尾鈴キャンプ場の駐車場に着く。準備中の宮崎ナンバーの男性2人に甘茶谷登山口を聞く。我々とは逆方向で白滝方向へ入り周回するようだ。駐車場からさらに(途中から悪路となる)尾鈴林道を4kmほど進み甘茶橋手前3差路でUターンして登山届箱の先に駐車する。
下山は左に急カーブした林道から降りてくるはずだ。曇り空で山頂部は霧にかくれているようだ。
準備をして歩き始める。6時45分。ここの標高≒730m。
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甘茶滝を左に見て橋を渡りゴロ石の荒れた林道を進むと都農町観光協会の新しい看板「尾鈴山登山口」が立つ正面登山口となる。古い看板には山頂まで1時間30分とある。
いきなりの急坂となる擬木階段を上り始める。
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尾根に上がるとさらに急坂は続く。1合目の標識を過ぎると赤松の大木の下を登る。
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時には後ろから朝日も差してくるが、視界のない自然林の急登は延々と続き額からあせが流れ落ちてくる。やっと5合目となり小休止。7時56分。本日のママはスローペース。
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周辺の山頂部には雲がかかっているようで樹間からの視界はない。ツガやヒメシャラの原生林には気持ちも安らぎ、連続する登りにも慣れてきてゆっくり登ればきつくはない。
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9合目をすぎると勾配も緩やかとなり灌木に視界も開けてくる。展望所から日向灘が望めるらしいのだが今日は雲の中。山頂手前に木の鳥居がありその先に尾鈴神社の祠がある。
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樹間を抜けると1等三角点のある山頂に着いた。9時10分。標準時間をかなりオーバーしている。周りを樹木に囲まれて展望はない。温度計は21度をさしている。    
じなしの九州100名山も70座目となる。029.gif
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一休みして縦走路をまっすぐに長崎尾へと向かう。ここからは九州自然歩道となる。ゆるやかに下っていくとヒメシャラの林へと入る。
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後ろから来たトレイルランの若い男性が軽やかに追い越してしていく。
大木が倒れたところでコーヒータイム。前方にガスが切れて山塊が見える。
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一旦下って登り返すと尾根道のアップダウンとなる。
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大岩の間を縫って進む。
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駐車場への指示板があると間もなく長崎尾の山頂。10時38分。山らしくない名前だが…ケルンの横に3等三角点もあるれっきとした山だ。標高は1373.6m。
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長崎尾から少し下って登り返すと軽装の親子?(お父さんと4~5年生ぐらいの息子)に出会う。山頂までの時間を聞いて2人ともため息をついている。水もなくなったそうなので500mlを1本あげると男の子が嬉しそうな顔をして「ありがとう」と言った。
ブトがまとわりついてきてママはネットをかぶる。
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古い案内板がある分岐を左へ向かい甘茶谷林道へ下りていく。直進すると矢筈岳から白滝方面を周回しキャンプ場駐車場へと降りる。
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分岐から1時間ほどで林道へ下りつく。すこし先から再度自然林の中の急坂をぐんぐんと下っていくと林道広場に下りついた。
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舗装された林道を緩やかに1kmほど下って車へ戻り無事周回を終える。12時38分。
小雨がぱらつきだした.
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曇天の中、今回はショートコースを周回したが、見晴しもない自然林の急坂続きで少々うんざりとした。この山は長いフルコースを歩き、連続する滝を楽しむのが良いのだろう。秋口に咲くキバナノツキヌケホトトギスの花もめずらしいようだ。

                           甘茶滝
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                         次郎四郎滝
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                      タツナミソウ
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                       黄ノイチゴ
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                       カラスウリ
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by jinashi | 2011-07-08 16:31 | 宮崎県の山歩き | Comments(2)

宮崎県五ヶ瀬ハイランドスキー場登山口
 ~ごぼう畑登山口  ~向坂山  ~扇山

・・・霧立越縦走・・・
向坂山(むこうざかやま・1684m)   
白岩山(しらいわやま・1647m) ~九州百名山・67座目
扇山(おうぎやま・1661m)
 
~九州百名山・68座目

ガイド本やネットで見ていつか歩いてみたいと思っていた霧立越(きったちごし)。歴史とロマンを感じるいい響きの名前だ。  そして・・・ 「カシバル峠」や「ごぼう畑」ってどんなところなのだろう?

霧立越は九州脊梁山地の向坂山~扇山にかけて霧立山地の尾根伝いを辿る峠道で、その昔には「駄賃付け」の道といわれ、熊本県馬見原~宮崎県椎葉村間は馬による物資の輸送コースとなっていたという。
鎌倉幕府から平家追討に赴いた那須大八朗が平家落人の娘と恋におちた伝説や西南戦争で西郷軍が人吉まで敗走した道としても知られているようだ。


道の駅高千穂で車中泊して早朝に登山口に向かう。R218を一旦熊本県に入り山都町馬見原からR265へ入り五ヶ瀬町本屋敷を五ヶ瀬ハイランドスキー場の看板に従って右折すると「霧立越登山口」のゲートが迎えてくれる。
波帰集落から向坂山方向を望む。
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もみじ坂、アカマツ坂、カシバル坂をくねくねと登っていくと「カシバル峠」に登り着く。スキー場駐車場入口を左に見てここからダート道となった林道をさらに1kmほど登ると「ごぼう畑」という登山口に到着。R265から約8km。
ここから扇山山小屋まで8900m。
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スキー場へと続く作業道を歩き始める。6時25分。ここの標高≒1400m。
今日は天気も良さそうだ。
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途中にある残雪。
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スキー場上のロッジに着く。シーズンオフでひっそりとしている。
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ゲレンデの最高地点(リフト降り場?)へ上がる。ここからゲレンデ最下部へ下り北へ向かうと小川岳への縦走ルートとなる。
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北東方向に2年前の今頃登った祇園山(左)と揺岳(右)を望む。
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ゲレンデ最高地点横から山道へ入る。
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丸木階段を上がっていく。
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バイケイソウがいっせいに新芽を出している。
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イチイの大木を過ぎると向坂山の山頂だ。7時22分。
遠くは霞んでいるものの枯木立から九州脊梁の山並が望める。西へは三方山方向への縦走コース。
これから南へと向かう。
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向坂山から丸木階段を下ると20分ほどで杉越(日肥峠または白岩峠)へ降りつく。ごぼう畑登山口からまっすぐ登れば25分ほどで着くところだ。温度計は2℃。晴れているものの寒い。まっすぐに白岩山へと向かう。
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ネットゲートを開けて白岩山山頂部へ入る。ここは「白岩山石灰岩峰植物群落地」という宮崎県特別記念物に指定されている。生き残こる豊かな植物群を鹿の被害から守るために設けられたようだ。
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石灰岩の急坂をひと登りで白岩山山頂に上がり着く。
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山頂写真。8時5分。
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遠くは少し霞んでいるが360度の景観を楽しめる。西方には九州山地最高峰の国見岳から山並が広がる。
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左の手前は水呑の頭。南へと扇山までの霧立越の山々が連なる。
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山頂から南へ急坂を下るとヤマシャクヤク(山芍薬)が群落している。まだ蕾。
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コショウノキ(胡椒の木)も多い。
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しばらく先へ進み分岐を左へU字に戻るように登ると水呑の頭(みずのみのかしら)へ着く。8時35分。3等三角点があり、国土地理院地形図では白岩山(1647m)となっている。木立で展望はよくない。近くにシャクナゲの大群落があるようだ。
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水呑の頭分岐へ戻り扇山へ向かって気持ちのよい自然林の縦走路を歩く。緩やかに下っていくところでは帰りは登りとなることを考えている。扇山まで6900m。
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「馬つなぎ場」というところを通過する。杉越から扇山への中間点で休憩ポイント。
このあたりから天気が急変し、氷雨も降りだしてくる。鼻水も垂れてくる。
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「平家ブナ」といわれるあたり。ブナの大木が多い。空には風が音を立てて舞い木立を揺らせている。
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先に扇山山小屋が見えてきた。やっと辿り着いた感じだ。登山口から約11kmほど歩いてきた。11時3分。
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小屋の中でお昼とする。室内の温度計は2℃。寒い。
囲炉裏もありきれいに片付けられている。こんどは泊りがけで来てみたいものだ。
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ザックを預け、山小屋の横から扇山へと登って行く。山頂まで600m。
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グラニュー糖のような雪が横殴りとなって体にあたる。
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シャクナゲ群をかき分けて小屋から20分ほどで扇山山頂に着く。11時57分。
天気がよければ向坂山から歩いてきた霧立越の山並や九州山地の絶景が楽しめるのだが・・・。
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山小屋まで降りてザックを拾い長~い往路を戻り始める。しばらくはくだり気味の道となる。
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 「馬つなぎ場」を過ぎると緩やかな登りとなってくる。水呑の頭分岐近くになると疲れた足には辛い登りが続きスピードも落ちてくる。白岩山は巻道を通過して戻る。
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すこし足をひきづりながらやっとの思いで杉越に戻ると疲労もピークとなる。分岐をごぼう畑へと下って行く。
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左ひざにややダメージを感じながらも何とか無事にごぼう畑の登山口へ戻りつく。16時2分。
ママは以外と元気。本日もこのすばらしい縦走路を誰にも会わず貸切で楽しんだ。 
 あの霧立越縦走往復をとうとう完歩したぞ!   
今日の総歩行距離≒23km
時間=9時間35分(休憩時間も含む)
歩数≒40000歩
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 雪の舞う寒い中初めての長い山歩きだったが無事に下山できたことを感謝。
やはり・・・ここは2台(2組)で交差縦走するのが良いのだろう。またいい季節の天気の良い日に歩いてみたいところだ。

                   マンサク(満作)
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                    アセビ(馬酔木)
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                  ケクロモジ?(毛黒文字)
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by jinashi | 2011-04-26 14:44 | 宮崎県の山歩き | Comments(2)

新燃岳の噴火

霧島連山の新燃岳が活発な噴火活動をはじめた。昭和34年2月以来の爆発的噴火のようで都城方面へ大量の降灰や空振による被害が報道されている。宮崎県は口蹄疫、鳥インフル、そして降灰とこのところツイていない。

2009年9月に霧島連山を縦走した。
えびの高原(宮崎県)→韓国岳(からくにだけ・1700M)→獅子戸岳(ししどだけ・1428M)→新燃岳(しんもえだけ・1421M)→中岳(なかだけ・1332M)→高千穂河原(鹿児島県) 
※コース距離≒13km

その時の新燃岳を見てみよう。
韓国岳から向かう縦走路より。手前に丸い獅子戸岳と噴煙がみえるのが新燃岳。その向こうに高千穂峰(たかちほのみね・1574M)。
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新燃岳火口。直径は≒700M。あちこちに小さな噴煙が立っている。
報道によると1月30日現在この火口湖は消失し直径500Mほどの溶岩ドームが出現しているようだ。
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活動が穏かなときのエメラルドグリーンの火口湖。緑色に見えるのは鉄イオンによるものでph1の強酸性だそうだ。
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火口縁を新燃岳ピークへと向かう。向こうに高千穂峰。
テンプターズの「エメラルドの伝説」を口ずさんで歩いていた・・・。
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翌日登った高千穂峰から見る。手前が中岳、平らな山が新燃岳。
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九州に多い活火山はやはり生きている。
鎮静化したらもう一度歩いてみたいすばらしいところです。
by jinashi | 2011-01-31 19:09 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

宮崎市清武町小谷登山口

双石山(ぼろいしやま・509m)  九州百名山~64座目  
 宮崎市清武町の山
双石山(ぼろいしやま)は、鰐塚山地北東部にあたる鵜戸山地北部に聳える山で宮崎市街地から望むことができる。山名は「山を形成する砂岩層の急崖表面が風化によりボロボロと欠落する」または「大岩が対で起立している」などに由来するらしい。

7時30分に山田町の旅館「常盤荘」を立つ。都城インターへ向かうと高千穂峰がうっすらと輪郭を見せる。清武インターで下りて清武町鏡洲あたりの県道27号(飫肥街道)から前方に双石山が横広の山容を見せている。
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ナビですんなり小谷登山口へ着く。(手前400mに塩鶴登山口があるが駐車場がない)同じ時間に着いた他の2台の登山者も準備中だ。
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入山は8時57分。標高≒170m。 谷沿いの鬱蒼とした自然林の斜面を登って行く。
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分岐を左に向かうとほどなく塩鶴登山口からのコースへ合流する。右手に少し進むと磐窟(いわや)神社が現れ第1展望所に着く。まわりの樹木が伸びて展望は無いがとりあえず休憩ポイント。
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先へと向かうとヒダヒダが重なりあったような大岩がかぶさるように聳え立っている。蜂の巣のような風化?した砂岩は太古の時代には海の底だったようだ。天狗岩とよばれ岩の形がいろいろな顔にも見える。下に小さな針の耳神社の祠がある。
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自然の造形美を楽しんだら右手へと進み木の根を摑みながら垂直に近い岩をよじ登る。
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天狗岩(または夫婦岩といわれている)の背中を見るところへ上がり着く。何か彫っているようにも見えるが風化した跡なのだろう。
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すぐ前に針の耳といわれる岩の間の空間が見える。体を屈めて潜り抜ける。
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その先は空池といわれるふしぎな地下空間が広がる。下方に下りていく。
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出口?の上には大岩が岩壁の間に挟まっていて市房山のチョックストーンを思わせる。
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ここから尾根コースへ向かうと標高差150mほどの岩の多い急坂となる。緑色の土嚢が積まれた登山道からピカピカのステンレスはしごを登る。
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途中の大岩展望所へロープに摑まって上がる。
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岩上から宮崎市街地や日向灘方面の展望を楽しむ。登って見るもんです。
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木の根やロープを捕まえて登りきると尾根の肩に上がり第2展望所へと辿り着く。展望は大岩とほぼ同じだ。
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ここから山頂まではルンルン尾根歩きのゆるやかなアップダウンが続く。
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三又路(加江田渓谷分岐)を過ぎる。
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右手上部に山小屋(双石小屋)が見えてくる。中はきれいに清掃されている。
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何度かのアップダウンの後一旦大きく下って急坂をのぼり返すと山頂(第4展望所)へ着く。11時31分。
南西方向がひらけていて鰐塚山方向が見えるはずだが・・・遠くは霞んでいる。
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山頂写真のあと昼食。
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帰路が長距離となるので早めの下山とする。松喰虫防除薬剤注入済みの立派な赤松群を見て緑色土嚢積みの急坂をぐんぐん下る。Y子さんが鋭い目でマツタケ〈の松葉盛り上がり〉をチェックしていくが・・・そんなに甘くない。
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途中にこんな板書が。
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御神水をいただきます。
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姥ケ岳神社鳥居のある九平登山口へ下りつく。12時47分。
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山頂部で出会った宮崎市内の男性が水を汲んでいる。これから歩いて小谷登山口まで戻るというと車で送ってくれるという。3Km強あり、50分ほどの舗装路歩きが省略される。感謝!


時間に余裕が出来たので下山口に水汲みに来ていた父娘から薦められた「椿山森林公園」へ立ち寄る。椿の時期にはすこし早いようだが双石山を背後から望むことが出来た。
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双石山は宮崎市民の山のようだ。すこしスリリングで見どころも多く九州100名山にふさわしい山でした。
               
                若山牧水(日向市出身)の歌碑
         「椿の花椿の花わがこころもひと本の樹のごとくなれひとすぢとなれ」
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 公園内には海外の希少品種を含めて約1100種、4万8千株のツバキが混生していて、見頃は2月末から3月末までのようだ。                 
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               鮮やかな紅色の山茶花
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   初めてベテラン山ガール3人のみなさんと同行させていただきました・・・
   リーダー格のT子さんは多くの山歩きを体験したベテランらしく山に関する知識や判断力はぴか一。
   宿泊先はK子さんのふるさとでした。家族思いでまわりにやさしい気配りができる人。
   Y子さんは実はじなしの同郷人。3姉妹の中で異色のボケブラリージョークの連射砲でまわりを楽しくし
てくれます。山登りには必携です!
   みなさん、そしてOさん、連れてっていただきありがとうございました。

by jinashi | 2010-11-29 17:05 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

宮崎県三股町高畑登山口

牛の峠(うしのとうげ・918m)  九州百名山~63座目 
  宮崎県北諸県郡三股町と日南市との境界の山
Oさんから双石山へ登らないか?とメールを頂いた。かつてOさんが読売登山ツアーや峰入りで同行した大分の女性組山友達と一緒だという。すぐにOKの返信をする。九州100名山稼ぎで「牛の峠」とのセットをリクエストしたら何と、皆さんも未登山のようで了解していただいた。040.gif
牛の峠は鰐塚山(が山頂まで道路が繋がっているので?)と入れ替わって2002年の新版九州100名山に新登場した。牛の峠には新旧2つの峠があり、登山道は旧道の方だ。この旧峠の北東にある新牛の峠は400mほど離れたところにあり、新しく馬車道として開削されたものだ。旧峠は参勤交代に使われ「殿様道」とも呼ばれて最近まで使われていたそうだ。(葦書房 九州の峠より)

Oさんより登山ツアーのときの話や天念寺無明橋の写真をみせていただいてはいたが、皆さん全国あちこちの名山を制覇した山のベテランたちで初めてお会いする方ばかりだ。敷戸駅でT子さん、白滝橋でK子さんとY子さんと合流し長い日向路を下っていく。宮崎市一つ葉有料道路から宮崎自動車道へはいり都城インターを下りる。

三股町で何度か道を尋ねて宮村の商店脇から高畑川沿いに林道を上って行く。道幅は狭まり悪路となる。小屋を過ぎて2Kmほどダート道(一部は舗装路)を進むと行き止まりとなる。作業トラックの運転手に登山口を聞いても知らないという。ネット資料の2つ目の作業小屋ばかり気にして登山口を見過ごしていたようだ。

1つ目と思っていたのだが・・・実はこれが2つ目の小屋だった。(帰路に確認する) 登山口まで1.5Km。
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行き止まりをUターンし500mほど戻ってカーブミラーのある登山口脇に駐車。11時15分。早朝4時に自宅を出てここまで7時間ほどかかっている。
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登山口から入山。ここの標高≒650m。
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すぐに工事中の林道を横切る。
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自然林の尾根筋の道を登る。
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右手上部に山頂らしきを望む。
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むこうに都城市街が見える。すこし霞んでいる。
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急坂をひと登りで峠に出る。
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左手に「従是東飫肥領」と書かれた石柱が立っている。ここは論所跡といわれる所だ。江戸時代には飫肥と都城を結ぶ重要な街道であったこの峠をめぐって48年間にわたる領土争いがあったという。
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向こう側は日南市方面。今は通れないようだ。
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右手へ進みほどなくして潅木を抜けると山頂に着く。12時20分。
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周りは樹木に囲まれて上に丸い空が浮かぶ。隅にコンクリートの八角柱がある。全国に48点設置された「天測点」のひとつで星を観測して経度緯度を決める測量に使用されたものだ。佐伯の元越山や姫島の矢筈岳にもあった。
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ピークに1等三角点があるのだが国土地理院の地図には名前は無い。この牛の峠にちなんでピークが牛ノ峠と呼ばれているようだ。1等三角点のそばに臼杵山岳会のアルミ?山頂プレートが立つ。
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さっそくお昼の弁当タイム。Y子さんから頂いたクリーミーなミルクコーヒーで暖まる。006.gifそのあとみんな子どもになって木を揺すりむかごをひろって遊ぶ。
山頂写真。
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30分ほどで下山。13時40分。
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帰路に山容を確認しようとしたが分からないままだ。九州100名山としては少し寂しい感じ。


              ツチトリモチ
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             ミヤマシキミの実
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 宿泊先への途中に立ち寄った日本の滝100選「関之尾滝(せきのおのたき)」~都城市
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 旅館「常盤荘」~都城市山田町
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 旅館の前に銀杏の黄葉
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 O親分による乾杯のあいさつ。楽しい宴会タイムでした。
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by jinashi | 2010-11-28 22:42 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

上鹿川登山口

鉾岳(ほこだけ・1277m)  宮崎県延岡市北方町  
    九州百名山~53座目

17日には九州地方(全国的にも)は梅雨明けしたようだ。天気予報も所により雷雨とはあるものの九州は全般に晴れて猛暑の予想だ。この時期には宮崎県北方町の鉾岳に希少植物ツチビノキが開花しているだろう。森の巨人たち100選の鬼の目杉も見てみたい。
前夜に車中泊した日之影町道の駅青雲橋では星が瞬いていたが、夜半から雨が落ちてきた。小雨の中早朝に青雲橋を出発。今は廃線となった旧高千穂鉄道槇峰駅より県道214号に入る。昨年ちょうどこの時期に登った比叡山登山口を過ぎ、さらに網の瀬川沿いの狭い道をくねくねと上鹿川(ししがわ)へと向かう。上鹿川の棚田が広がる盆地から見えるはずの鉾岳など回りの山々は雨雲に隠れている。
槇峰からほぼ1時間で鹿川キャンプ場駐車場に着く。長崎ナンバーのパジェロミニが1台のみ。
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時々青空もみえるものの小雨がぱらついておりしばらくは様子をみる。
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天気の回復を信じて雨具はズボンだけで出発。ここは標高725m、山頂まで550mほどの登りだ。チェーンソーアートのふくろう君に見送られてキャンプ場を右に見ながら入山。6時50分。
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舗装路からまもなく山道に取り付く。自然林を進むと右前方から沢音が大きくなってくる。大岩を過ぎて次第に尾根筋の急坂となり木の根や岩を掴みながら登って行く。
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指導標があって左へすこし上がると雌鉾(めんぼこ)南面の大スラブ(一枚岩)を見上げる基部へとでる。高さ250m、基部底辺は400mもあってロッククラーマー垂涎の的という。
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岩壁にこんな木製プレートが。どうもクライミングのコース名のようだ。
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第1渡渉点は雨で水量が多くなっているようだ。滑りやすい岩場をロープ伝いに慎重に渡る。
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分岐を滝見新道へと進む。切れ落ちた山腹の左を巻くようにフィックスドロープや岩や根っこをつかみながら足場の悪い厳しいコースを登って行く。まもなく左前方谷の向こうに落差100Mのナメ(水流のある滑らかな岩盤)大滝が見えてくる。このあたりであちこちにツチビノキの開花を見つける。
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ハシゴ場で本道と合流しナメ床の第2渡渉点を越えゆるやかに上がると突然林道へ出る。左へ向かい5分ほどで右へ急カーブするところから左の指導標を入る。
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ナメ沢(この下流が大滝のようだ)を渡り、2Mほどのうるさいスズタケを屈みぎみに登ると雄鉾(おんぼこ)山頂だ。9時43分。
雨が降り続き薄暗くなった山頂部にツチビノキの花が灯っている。
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好天ならば先端部で絶景を楽しめるはずだがこの雨ですぐに下山する。林道に戻って鬼の目杉へと思ったが沢の増水が気になり今回はパス。・・・なるほどこの辺りは杉の大木が多い。
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ここまでだれにも会わなかったのに長崎ナンバーの男性を始めに次々と登ってくる登山者に出会う。第1渡渉点の飛び石を無事クリアして一安心。すこし下って昼食とする。
ひと休みのあと一気に下って駐車場まで戻ると8台が駐車している。11時43分。
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景観や鬼の目杉を楽しめなかったのは残念だが、山頂を踏み、大スラブやツチビノキを見ることが出来た。何よりもこの悪天候の中、厳しい登山路を無事に下山できたことを満足としよう。
駐車料200円を投入して帰路につく。 後になってここ(南九州)は20日が梅雨明けと知る。

                 今日の花~ツチビノキ(土斐ノ木)
世界中でも鉾岳・鬼の目山辺りにしか自生していないという。絶滅危惧種IA類に指定されているジンチョウゲ科の植物。
淡いピンクの花びらのように見えるのはガクで花弁は退化しているそうだ。
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                        シャラの花
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帰路に2008年12月に廃線となった高千穂鉄道「日之影温泉駅」の湯で疲れを癒す。駅舎の2階が浴場となっている。入浴料500円也。
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旧ホームには足湯もあり、譲渡された車両が宿泊施設として利用されている。
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県境では口蹄疫の防疫のための消毒ポイントが設置され24時間体勢での警戒が続いている。こちらは宮崎県から大分県へ入ったところ。係員の誘導に従いスローでポイントを通過する。
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by jinashi | 2010-07-19 22:23 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

日隠林道・お化粧山登山口(宮崎県日之影町)

鹿納山(かのうざん・1567m)   
   宮崎県大崩山系 九州百名山 52座目
登山口(1050m)お化粧山(1390m)ブナの三差路(1571m)鹿納の野(1548m)鹿納山(1567m) ~戻る~ ブナ三差路お姫山(1550m)五葉岳(1570m・九州100名山 2回目大吹林道広場→登山口へ戻る

これまで登った五葉岳(ごようだけ)や大崩山(おおくえやま)から見たあの鹿納山にいよいよ登ろう。別名鹿納坊主といわれる急峻な山だが今がアケボノツツジも山芍薬も見ごろのはずだ。
すみつけ祭で有名な宇目の木浦地区を抜け杉ヶ越峠を越えて見立へと入るまでは2週前の二ツ岳と同じルート。中村橋を左折して日隠林道に入り途中から悪路を延々9kmほど走ってやっとお化粧山登山口に着く。去年の今頃ここまで来たがママの登山靴を積み忘れて撤退した所だ。(Uターンして高森より阿蘇根子岳に登った)
準備体操をして出発した団体さんの後に続く。左手の林道ゲートはこの時期開いているようだ。二ツ岳にもあった「森林セラピー基地」の新しい看板が登山口に立っている。6時30分、山道に入り植林帯をゆるやかに登って行く。
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崩壊地を気をつけて通過しジグザグに高度を上げていく。
ガレ谷に出ると早速ヤマシャクヤクが迎えてくれる。まだ蕾も多くやっと開いたばかりの花は清楚で初々しい。初めてのご対面で感激する。石灰岩のガレ場急斜面だが群生したヤマシャクヤクのおかげで気持ちよく登りきる。
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ミツバツツジが華やかに迎える道を進むとお化粧山に着く。かつてこの先の大吹鉱山へ向かう女郎が身づくろいのお化粧をしたという話も・・・。
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先に見える頂きを目指して登って行くとブナの三差路に着く。8時20分。振り返ると2週前に登った二ツ岳、先週の祖母山を望む。
枝を広げたブナの大木が立っている。
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一休みして南へ向かうと前方にあの鹿納坊主が現れた。見るからに登頂意欲をそそられる山だ。
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ぐんぐん下って鞍部から岩ツグマといわれる岩峰を右下へと巻いて登り返す。日陰の岩間にヒカゲツツジが開いている。左に金山谷コースを分けて鈍頂の鹿納の野に上がり着く。日隠山へのコースもあるようだ。
ここから先は咲き群れるアケボノツツジの下を進む。
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だいぶ近づいてきた鹿納坊主。(手前は第2峰)
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ロープのさがる岩場の急坂を下るといよいよ厳しい山道となる。
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小さなアップダウンを繰り返し第3鹿納を巻いていく。右下急斜面の悪路を岩や木、木の根を捕まえて慎重にトラバースする。さらに第2鹿納の右を巻いて岩場を這い上がる。
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先に行った唐津の団体が鹿納坊主の山頂に登り上がっているところが見える。
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回り込んだ先から第2鹿納を振り返る。
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鹿納坊主の真下で大崩山からのコースと出会う。
ザックとストックを置いていよいよ三点確保でガレ場を這い上がっていく。
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岩の割れ目をよじ登って鹿納山山頂に上がり着く。10時10分。先客の男性3名に「こんにちは」。これで定員一杯だろう。こんな高度感と全方位の絶景はあまり経験がないほどの素晴らしさだ。
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昨年秋に登った大崩山。わく塚(岩峰)から左へ桑原山(くわばるやま)、木山内岳(きやまうちだけ)へと続く。
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五葉岳の向こうに重なるように傾山がうっすらと白い山容を見せている。
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ブナの三差路からここまで来たコースを振り返る。
右のピークがブナ三差路。左ピークが鹿納の野。
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往路も慎重にブナの三差路へ戻る。
途中にアケボノツツジがみごとな全開だ。三角の山は木山内岳、その先は桑原山。
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一休みしてブナ林をお姫山へと向かう。途中から先ほど鹿納坊主へ往復した厳しい道のりの稜線を見る。
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すこし下った鞍部から登り岩の間をロープを掴んで上がればお姫山の山頂だ。ここも360度の絶景。
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お姫山から右に乙女山を分けて緩やかに下り登り返すと五葉岳山頂だ。13時20分。5人の先客がいる。ちょうど2年前に夏木山からここまで歩いてきたがここも大岩の山頂部からは絶景が楽しめる。
山頂からお姫山とその向こうの鹿納坊主を見る。
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下山はお姫山のほうに少し下り右下のトリカブト群生地を通る尾根ルートを下りてゆく。植林帯をぐんぐん下ってヤマシャクヤクの群生地から涸沢を渉り返すと日隠林道鉱山広場へ出る。
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広場から40分ほどの林道歩きでゲートのあるお化粧山登山口へ戻る。14時50分。
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久々に長くて厳しい山歩きだったがロマンチックな名前の山が連なる縦走や周回は険しくも花三昧の想い出の山旅となった。
帰路で木浦名水館のヒノキ風呂を貸しきって(これで3度目)リフレッシュ。

                 今日の花~ヤマシャクヤク
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                       ムシカリ
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          ミヤマ(深山)ケマン?か  フウロ(風露)ケマン?か
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                   (ヤマ)トリカブトの若株 
        9月ごろニワトリの鶏冠に似た紫色の花をつける。根は猛毒。
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                ハルリンドウ (フデリンドウかも)
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                     ツクシシャクナゲ
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                      ヒカゲツツジ
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                      ミツバツツジ
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                      アケボノツツジ
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by jinashi | 2010-05-11 22:23 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)

高千穂町林道登山口

二ツ岳(ふたつだけ・1257M)   
 宮崎県日之影と高千穂の町境  九州百名山 51座目

             杉ヶ越峠から見る二ツ岳。きれいな双耳峰。
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この季節になるとアケボノツツジを見たくなる。高い山はまだ早い様なので辻本さんHPで見た二ツ岳に登る。日之影と高千穂にそれぞれ登山口があるが県道6号の見立郵便局先から入り途中から悪路となるが約10Kmすすんで林道の登山口に着く。ミツバツツジが明るく照らしている。先客は久留米ナンバーの1台のみか?8時、山へ入る。
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急坂をトラバースぎみに登り上がると八幡様を祀っている石殿の祠に出会う。
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この地域の山地に多く見られるヒカゲツツジが現れてきた。いい薄黄色だ。山頂部に向かって群生している。
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急坂を上がると左に露岩の展望所が現れてくる。見立の谷を挟んで新百姓山、桧山から五葉岳、鹿納山、そして奥には大崩山?の山並と対峙する。
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今年初めて見るアケボノツツジだ。青空にピンクの花びらを震わせている。
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南峰分岐から少し行くと3等三角点のある本峰山頂だ。北が開けて左手の祖母から右に傾までの連山が広がる。尾平越の上には大障子も聳えている。
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南峰へは一旦60Mほど下って鞍部から直線急坂のロープを捕まえて登り返す。こちらは3Mほど高いそうだ。・・・なるほど樹間からなんとか見える本峰より高く感じる。
写真は南方の戸川岳方面。
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下山では次々と花を求めて上がってくる登山者と出会う。
ミツバツツジ、ヒカゲツツジ、アケボノツツジのツツジ三昧登山となる。
10時すぎに下山した林道。
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乙野山(1101M) 宮崎県のかくれ名山?
荒れた林道を煤市方向へ戻りやっと舗装路になってまもなくのカーブが登山口。
10時40分、ミツバチの巣箱が置かれた作業道を歩き始める。
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途中から見える山頂部。
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大杉の立つ追越峠。高千穂の谷へ繋がる昔の生活道路だ。2体のお地蔵さんにお参りする。
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左鋭角に登り上がると緩やかな尾根道の登りとなる。
ブナや栂の足元にミツバツツジが華やかに咲き誇っている。
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山頂に近づくとアケボノツツジも今が見ごろの天女の舞を見せている。
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往路を戻って13時40分に下山。
帰路で見立の県道6号沿いにある英国館に立ち寄る。
大正末期に鉱山経営者であったイギリス人が母国より招いた技術者のための住宅として建てたもので、当時の西洋文化水準の高さが偲ばれる。
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by jinashi | 2010-04-28 17:36 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)