種田山頭火と阿蘇内牧「ともした旅館」 2017.10.1(日) 




トンギリ・黒峰登山からの帰路に種田山頭火が句会を開いたという阿蘇内牧の塘下(ともした)旅館に立ち寄った。


漂白の俳人・種田山頭火は昭和4年(1929年)11月3日に阿蘇内牧で師匠荻原井泉水を迎えて句会を催した後、亡母の供養を思い立ち九州西国三十三観音巡礼の旅へ出た。
まず阿蘇山に登り、一番札所の英彦山霊泉寺に参り、山国川を下り二番札所三光の長谷寺、三番宇佐の清水寺、四番大楽寺へと歩き、11月24日には宇佐神宮に参拝している。
26日には天念寺から両子寺へ向かう途中で国東市国見町の赤根温泉にわらじを脱ぎ、3つの句を残している。
 
「ぬれてしぐれのすゝきわけのぼる」
 「いただきのしぐれにたたずむ」
 「こんな山水でまいまいがまうてゐる」
彼は「層雲」という俳句結社の同人でその句は五七五の定型にこだわらない自由律俳句だ。
それらは平成15年11月に地元の「国見の歴史と文化を高める会」により3基の句碑として国東市赤根温泉に建立されている。
当時じなしは会の事務局を担当した。

赤根温泉・湯の里渓泉玄関前の句碑
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ともした旅館は内牧温泉はずれの田んぼの中にあった。
ちょうど外へ出てきた女性に「ここが山頭火が句会を開いたともした旅館ですか?」と聞くと・・
いろいろと丁寧に教えていただいた。

現在旅館は休業中。温泉は先の熊本地震で壊れて湯量も減ったらしい。途中の道路も陥没していた。
玄関にある山頭火パネル(板絵)。
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ともした旅館にはかつて文人などがよく逗留されたようで、徳富蘇峰(猪一郎)はここで「烟霞勝遊記」に阿蘇外輪山の遠目ケ鼻を「大観峰」と名付けている。
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ちょうど今地元紙に連載中でした・・
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山頭火と当時の女将さんが談笑したという桜の縁側が畳の下に残されていた。
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玄関脇にある山頭火句碑。昭和58年10月2日建立
 「コスモス寒く阿蘇は暮れずある空」
 「すすきのひかりさえぎるものなし」
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当時の女将の孫にあたる森本加子(ますこ)さんと記念のツーショット。
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加子さんが描かれた阿蘇山・・
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 赤根温泉山頭火句碑建立からもう14年になる・・・




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by jinashi | 2017-10-04 17:57 | 国東半島あれこれ | Comments(0)