10月に入って秋らしくなってきた。
2年前の夏に霧立越を歩いた時に知ったトンギリ山&黒峰を登ってみよう。
トンギリ山&黒峰は九州脊梁山地の北の起点になるあたりだ。
秋の気配~広域林道から見るうろこ雲
トンギリ山(1250m)・ 黒峰(1283.2m) ~ 宮崎百名山・熊本百名山前日夕方に出かけて道の駅高千穂に車中泊。
GWなどは車中泊で満車状態になるのだが、この夜は静かだった。
早朝に道の駅を出る。R218山都町馬見原からR265で五ヶ瀬町祇園町の町はずれで標識を見て右折する。集落を進むと路面が崩壊していたので手前の空地に駐車する。先の台風で崩れたのだろう。
辻本さん資料の登山口までかなりありそうだが・・ここから歩き始める。標高710mあたり、7時6分。
少し歩いたところもかなり崩れている。先の台風18号は大分県南部と宮崎県北部に大雨災害をもたらした。
林道脇に秋の花々を見つける。
アケボノソウ
ジイソブ(ツルニンジン)
?
カセンソウ?
アケビ
ハガクレツリフネ
広域林道から分かれて右上に進む。最後の山名標識がある。
スタートから3km、1時間10分ほど歩いてやっと登山口下の広い駐車場へ着いた。
登山口にある案内板。
登山口先の分岐を左へ。
荒れた作業道を進み、標識を見て(やっと)山へ入る。
上部に尾根が見えてきた。
上がりついた尾根(宮崎熊本県境)が一ノ瀬越。右に黒峰、左がトンギリ山だ。
真っすぐの栗藤寄りに「西郷隆盛休息地」標識がある。
明治10年3月、田原坂の戦闘で破れた薩軍は、4月21日に矢部町(現在の山都町浜町)へ集結し、酒蔵で軍議を開きました。結論は「ひと先ず人吉へ引く」でした。官軍の矢部追撃を目前にして西郷隆盛は側近の村田新八、池上四郎を伴って4月22日に矢部を発し、九州の屋根、脊梁(せきりょう)山地を越え人吉に向かいました。
まずはトンギリ山へ向かう。
ここは「九州脊梁山脈トレイルランin山都町」のコースとなっている。
1500m越え脊梁尾根筋35Kmを周回する鉄人レースだ。本年は台風で中止となったようだが、前年・第9回大会参加者243人中のトップは3時間34分40秒!
荒れた山腹を注意しながらトラバースすると夫婦ブナに出合う。
シコクママコナが群生している。
崩壊地を過ぎると展望の良い尾根テラスへ上がる。
右へ急坂をひと登りでトンギリ山山頂だ。
360度絶景だ!
左に小川岳、真ん中がスキー場のある向坂山。右の三方山方向へは
2014年9月にピストンした。
うっすらと雲仙普賢岳が・・手前の三角山は甲佐岳か?(アップ)
五ヶ瀬町祇園町あたりの集落と向こう左に祇園山(1307m)と揺岳(1335m)。
この後登る黒峰方向。
ま~るく盛り上がった山頂部。直径5~6mほど。
一旦、一ノ瀬越に下りたら真っすぐに黒峰へ向かう。
(ママは待機・・)
標高差140mほどの草原急登へ取りつく。
途中から振り返って見るトンギリ山。トンぎって?いる(^^)
※とんぎる=関西方言?、とんがる=関東地方?
鹿の糞が多い急坂を登って山頂へ到着。
こちらも先のトンギリ山同様の絶景が楽しめる。
北に阿蘇くじゅう連山方向。
南西に(左から)三方山~切剝~天主山あたり・・
黒峰からトンギリ山。
3等三角点(黒峰・1283.22m)を前に山頂記念・・・
登山口の駐車場まで下山。
何か所もあった林道の崩壊状況を見ると・・今後ここまで車で登ってくることは厳しそうだ。
登山口から林道を延々1時間歩いて車へ戻る。
山歩きより林道歩き時間が長かったが、トンギリ山&黒峰は見晴らしの良い山で隣の(展望のない)小川岳と交代して九州百名山に昇格しても良いように思った。
駐車場所(古賀集落)標高≒710m
登山口標高≒1030m
沿面距離≒8.6Km
累積標高(+)≒840m
所要時間=4時間20分(林道歩き往復2時間20分)
駐車場所スタート7:06→7:21黒峰のアカガシ→8:04広域林道分岐→8:16登山口駐車場→8:36一ノ瀬越→8:59トンギリ山→(一ノ瀬越)→9:47黒峰9:53→(一ノ瀬越)→10:19登山口→(林道)→11:22駐車場所
(GPSマップ~拡大します)
思わぬ林道歩きで時間が下がったが、このあと予定していた霧立越の白岩山へ登ろうと、ゴボウ畑へ向かった。
昼過ぎにカシバル峠へ着くと、この先台風災害で通行止となっていた。
30分ほど?歩けばゴボウ畑へ着くかもしれないが・・作業道はもう歩きたくない(>_<)
今日の本命は白岩山のイワギク観賞だったのだが・・駐車場でおにぎりランチのあと、帰路についた。
向坂山(左)とスキー場へのリフト。
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