国東六郷満山寺院は養老2年(718年)に仁聞菩薩により開かれたといわれ、来年は開基1300年を迎える。
そのプレイベントとして本年、仁聞ゆかりの霊場を巡り歩く修行の「峯入り」が行なわれる。
今回は江戸時代までに行われたという峯入りの記録「豊後豊前六郷山百八十三カ所霊場記」をもとに半島内の183の寺社や岩屋を29日間で巡る。
※183カ所霊場については2013年2月に
行入寺住職隈井修道さんと岩屋探しに同行させてもらった。
嘉永6年(1853)を最後に途絶えていた峯入りは、昭和33年に復興し、前回の平成22年までに9回行われている。今回は164年ぶりの183霊場巡りとなる。
前回(平成22年)行われた峯入りについてはこちらが詳しい→
国東半島かぜ発信~平成22年峯入り7年ぶりに行われる峯入りの出発儀式が宇佐神宮で行われたので見学に出かけた。
神事のため本殿へ向かう峯入りの僧たち。
本殿前でお祓いを受ける。
玉串奉奠をして宇佐宮独特の二礼四拍手一礼の作法で参拝・・・
神事を終えて神殿から移動。
先頭は今回大先達を務める富貴寺の河野英信住職。2列目右が文殊仙寺副住職秋吉文暢さん、左が行入寺住職の隈井修道さん。
普段は閉められている西大門の中門を僧侶たちが通る。
払所前に作られた採燈護摩場へ入場。
宇佐神宮神職による修祓。
法螺貝が吹かれ、般若心経が唱えられるとピューと風が吹き雨が落ちてきた。
神風に仏雨か・・・龍神がやって来たような突然の雨嵐だ。
法斧作法。護摩壇に用いられる壇木を切り出す様子を表す。
結界の護摩場を清め、東西南北や天地より邪気を入り込ませないために、弓を射る法弓の儀や、法剣の儀などが行われる。
いよいよ護摩壇に点火する。
般若心経が唱えられる中、白い噴煙が立ち登る。
噴煙の中に「龍がいる」とも・・・
神職や天台僧侶等が次々に護摩木を火に投げ入れる。
神仏習合の神事や採燈護摩を終えたら宇佐神宮を出発して国東半島へ向かう。
今回の予想されるコースマップ。(青鬼さんHPより)
修行僧たちは国東半島住民への加護と国家安泰を祈願しながら・・ほぼ1か月にわたって険しい峯道を歩き続ける。
開山1300年となる来年春には一般参加者も受け入れて峯入りが行われるようだ。
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