今年もペトロカスイ岐部神父の殉教祭がおこなわれた。
毎年の殉教祭で地元「国見ふれあいコーラス」により歌い続けられている歌がある。
題名は「道標(みちしるべ)」。作曲は今年2月に亡くなった船村徹さん。
戦後歌謡界を代表する作曲家の一人で、手掛けた曲は5000曲以上にのぼる。
実は、この歌が出来たのは・・・同級生のKくんが、若かりし頃船村先生に弟子入りしたことがあったからなのだ。
国見町のふるさとの歌として制作発表しようとしたところ「宗教の唄なんかダメだ」という古い考えのじいさん委員のひと声で立ち消えになったらしい。
もう30年ほど前の話・・・
道標(みちしるべ)
木下龍太郎 作詞
船村徹 作曲
(上野昭子 伴奏作曲)
1 地図を広げりゃ 米粒ほどの 海に浮かんだ 日本国
広い世界に 背中を向けて なんで輝く 明日がある
ペトロカッスイが 身を捨てて 異国に立てる 道標
2 砂に道なき 砂漠の果てに 浮かぶ国見の母の顔
杖にすがって 後追いかけりゃ 消える逃げ水蜃気楼
夢の咲く日を 伴天連が 心で祈る マリアさま
3 国をでるのは ご法度ならば 帰りゃ待ってる 牢格子
死ぬも覚悟の 戻りの舟を 送る岬は 喜望峰
ペトロカッスイが 生涯を 捧げて残す 道標
来年2018年には「ペトロ岐部と187人」は列福10年を迎える。
福者とは~カトリック教会において、死後その徳と聖性を認められた信者 に与えられる称号。この称号を受けることを列福という。その後、さらに列聖調査が おこなわれて聖人に列せられることもある。
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