世界遺産の高野山参詣道「町石道」を歩く② 2017.6.5(月)

いよいよ今日は高野山参詣道「町石道」を歩く。
駅からホテルまで距離があったので、前日にタクシーを予約した。今日は1日長い歩きとなるので体力を温存したかった。
早朝4時30分にホテルを発って橋本駅に向かう。途中のコンビニで食料や水など買い込んだのでザックもかなりの重さになった。

 2日目~九度山から奥の院御廟まで歩く

南海橋本駅5時14分発高野下行の始発電車に乗る。乗客はじなし一人だけ・・・
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13分ほどで九度山(くどやま)駅に着く。
真田家家紋の六文銭で装飾された駅をスタート。今日は一日晴天の予報だ。
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慈尊院へ向かって歩き始める。
九度山商店街「真田のみち」へ入って(慌てて)ナビをセットする^^;
家々には吊るし飾りや六文銭提灯が提げられている。
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九度山は幸村が蟄居させられて苦難の日々をすごした真田家ゆかりの地。
真田庵は真田幸村父子が隠れ住んでいた屋敷跡に建てられたお寺。
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道の駅「柿の郷くどやま」を右に見て旧道を歩けば慈尊院へ着く。
いよいよここから世界遺産「町石道」がはじまる。ちょうど6時。
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境内に上がると本堂から朝の読経が聞こえてきた。
慈尊院は女人禁制の高野山へ入れなかった空海の母が亡くなったところで「女人高野」と呼ばれる。有吉佐和子さんの小説「紀ノ川」の舞台となったことで「乳がん平癒守(へいゆもり)」を求める人が多く訪れているようだ。
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丹生(官省符)神社へ石段を登っていく。
その途中に最初の町石塔「180町石」がある。
高さ3mほどの五輪卒塔婆で、ここから1町ごとに180基が高野山の根本大塔まで続く。また、36町ごとに里石が5基建てられている。
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慈尊院と茅の輪の置かれた丹生神社へ完歩祈願をして参詣道へ入る。
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この先一町(109m)ごとに次々と町石が現れてくる。
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「クマ出没注意」にはドキリとさせられる。
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九度山は柿の産地で山腹に柿畑が広がる。
摘果をしていた男性に聞くと柿は渋柿の一種でJAで渋抜きをして出荷するようだ。
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展望台に上がって橋本市方向を見る。紀の川がながれる。ここの標高360mほど。
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柿畑が終わると杉林に入り道の勾配が増してくる。雨引山分岐あたりを歩く。
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フラットな杉林を歩くと144町石と共に初めての1里石(右)がある。慈尊院から約4km地点。
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えぐれて荒れた参詣道となる。
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六本杉に着く。標高520mあたり。
真っすぐ進めば丹生都比売神社だが、パスして左へ鋭角気味に進み町石道を歩くことにした。
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古峠を過ぎると二つ鳥居手前に展望休憩所があっておやつタイム。
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天野集落を見下ろす。
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弘法大師が建立した丹生明神と高野明神の二ツ鳥居。
丹生都比売神社からはここで周回合流する。
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大蛇が棲みついているという「白蛇の岩」を過ぎる。
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前が開けたと思ったらゴルフ場だった。
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神田地蔵堂へ着いた。平安鎌倉時代の高野参詣の人々の休憩場だった。
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手入れがされた杉林を進む。こんな急勾配によく植えたものだ。
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百町石でセルフタイマー記念写真。
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笠木峠を過ぎたあたりの丸木に座って昼食。
この辺りがほぼ中間点か?
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3里石を通過。
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みまもり地蔵を過ぎて雑木林を緩やかに下って行くと下に道路が見えてきて、矢立に着く。
やきもちが美味しいという茶店にやきもちは無かった。
ここで初めて休憩中の2人の女性トレッカーに出会った。
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矢立の六地蔵を過ぎるとしばらく急坂が続く。
大師が袈裟を掛けたという袈裟掛石。ここから高野山の清浄結界となる。
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押上げ石を過ぎると大杉が目に付くようになる。
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R480を横切ると左上の国道に車の音を聞きながら谷を進む。
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鏡石を過ぎて沢沿いを進む。
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杉林の急登となって来た。
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ジグザグに登りあがると8町石があって・・・前に大門が現れた!
2か月前にバスで通ったところだ。
九度山から7時間45分ほどかかった。
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高野山の総門で両脇の金剛力士は江戸時代に作られた。
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あと6基ある町石を辿って町中を歩く。
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最後の町石1番石は金堂の森の中にあった。
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壇上伽藍の中門へ着く
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潜った正面に金堂。
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慈尊院側町石ゴールとなる根本大塔に到着!
慈尊院からの所要時間は7時間40分。
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境内を回ったら街道に出て奥の院御廟へ向かう。
今度は根本大塔から奥の院まで36町石が続く。
慈尊院から壇上伽藍までの180町を胎蔵界に、壇上伽藍から奥の院まで36町を金剛界に準えている。

途中、食堂で天ぷらうどんをいただいた。隣席の外人さんからすする様子をチラチラ見られた。
今夜の宿坊を確認して奥の院へ歩いて行く。足腰にだいぶダメージを感じる。

一の橋観光案内所で墓所パンフレット(高野山奥の院の墓碑をたずねて~100円)をもらう。
一の橋を渡ったところが18町石であと半分だ。
ここからは4月のトラピックスツアーでは歩かなかったゾーンだ。
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石田三成墓所
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明智光秀墓所
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豊後岡藩中川家墓所
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前回遠くから見た・・豊臣家太閤秀吉の墓
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織田信長・・
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弥勒石に触れたらその先に御廟橋。ここを渡ると撮影禁止、そして脱帽。
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聖地となる大師御廟(灯篭堂)で本日の参詣道を歩き終える。
2か月前にはたくさんの参拝者でしたが、この時は一人きり。
五鈷杵とお数珠に触れて・・「南無大師遍照金剛」

歩くのももう目いっぱい・・
中の橋からバスに乗って今夜の宿坊へ着いた。
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初めての宿坊体験ですこし不安・・
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明治時代の古い建物だったが風呂も(共同)トイレも新しくきれいでした。
早速貸し切りの風呂で疲れを癒す。
部屋でひとりしみじみと精進料理をいただいた。
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歴史ある参詣道だったが・・九度山慈尊院から矢立までは誰にも会わずに独り歩きを楽しんだ。
(山歩きをするようになって)長い距離を歩けるようになった幸せを感じながら歩いた。
季節の花々にもたくさん出会ったが・・割愛しました。
目を閉じるとフルコースを歩き終えた喜びが湧いてきた。

夜は少し肌寒く、疲れたはずなのに眠りは浅かった・・・


九度山駅スタート5:28→5:43真田庵→6:00慈尊院→6:46展望台→7:20雨引山分岐→7:59六本杉→(丹生都比売神社へは行かなかった)→8:23古峠→8:29展望所(休憩)→8:36二ツ鳥居→8:58神田地蔵堂→9:22百町石→9:55笠木峠(ほぼ中間点・昼食)→11:01矢立茶屋→11:15袈裟掛石→12:01展望台→13:11大門→13:35町石一番石→13:41根本大塔→(丸万うどん)→14:58一の橋→15:54御廟橋(奥の院)ゴール

歩行時間≒10時間30分(休憩や食事、見学時間含む)
沿面距離≒26km
九度山標高≒80m
奥の院御廟標高≒800m
累積標高差(+)≒1500m


 (GPSマップ ~クリックで拡大します)

  前半~    
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  後半~ 
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③に続く~~~


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Commented by kiyo at 2017-06-10 20:20 x
じなしさん こんばんは
高野山町石道 お疲れ様でした。
天気も良いし、写真も良い色が出てますね~
九度山から高野山奥の院までの累積標高差1500mもあったですか・・・
高野山にはいろいろな道があるので、また行きたいですね。
Commented by jinashi at 2017-06-10 21:04
kiyoさんに刺激されて行ってきました^^
前日に九度山まで行かれたのですね。(じなしの作戦ミス)
標高差はあまり感じない程度で快適な参詣道でした。
熊野古道の連ちゃんは難しそうなので・・まずは1日で歩ける高野町石道を計画しました。
kiyoさんの熊野伊勢道など・・車ですこしづつ移動しながらの歩きも次回にはトライしてみたいです。
またサポートしてくださいませ。
ありがとうございました。
Commented by トトロのとなり at 2017-06-12 00:03 x
標高差もかなりあるけど、26㎞はすごい。素晴らしい健脚。同行二人じゃなくて奥さんは同行しなかったんですね。苦しい巡礼路なればこそ心が洗われるんだろうなぁ。歩きの四国遍路となるとこれを40回ほど続けるわけか・・・・。気が遠くなりそう。
Commented by jinashi at 2017-06-12 10:26
トトロのとなりさん~  ザックの重さも10Kg以上はあったようなので最後はかなり足腰にきました(><)
快適な山道歩きも多く、標高差は感じずに気持ちよく歩けました。昔の人たちがお大師さんの力を頼ってがやがやとこの道をいく様子を想像しました。
第1回目の歩き遍路でした^^
Commented by tikuzenootomo at 2017-06-12 18:04
じなしさん、こんばんは^^
26kmですか、凄い距離ですね。
歩く時間も早いですね。凄いです。
お疲れさまでした。
Commented by jinashi at 2017-06-12 21:06
tikuzennootomoさん~ 写真を撮りながら普通のペースで歩きました。
高野山から復路を南海電車で戻るのも十分可能でしょう。
数年前に京の東寺へ参拝しました。篠栗~四国・・そして高野山、そのあと東寺の順だったのでしょうか?
otomoさんなら十分大丈夫です。宿坊もいい感じでしたよ・・
Commented by kabuto1952 at 2017-06-13 04:17
じなしさんこんばんは。二年前から歩こうと考えている
長石道です。なかなか実行出来ませんがでしたが、早々に
計画して行きたいと思うようになりました。懇切丁寧な紀行文はそのままコピーして道標として利用させていただきます。長旅お疲れさまでした。


Commented by jinashi at 2017-06-13 10:51
いーさん~ 高野山詣でや小辺路、中辺路歩きをされた大先輩へ特にいうことはありません^^
熊野古道の入門編と思って歩きましたが・・この後テント担ぐほどの元気もありませんのであるかどうか?
いーさんも高野熊野歩きからだいぶ経ちましたね。ツアーもいいですが・・一人歩きも良いものでした。
by jinashi | 2017-06-10 18:17 | 高野山町石道歩き | Comments(8)