2月11日に行った
「伊美地区歴史遺産ウオーキングコース」調査①の残こりのコースを歩いた。
13時にB&G海洋センターに集合、出発。
午後には小雨の予報も・・・
上後野溜池(かみうしろのためいけ)の土手を歩いて櫛来金丸(くしくかなまる)地区の裏山を目指す。
放水路の仮橋を恐る恐る渡る。
すぐ上の尾根へ上がる。
尾根に沿って現れたシシ垣。
櫛来地区の周囲山尾根に長さ12Kmにわたって築かれたシシ垣。古来より岩倉社(櫛来八幡社)の眷属である鹿を大切にしていたが農作物を荒らすので鹿を追い出すために築いたという。享和2年(1802年)に完成し、村人400人が山から海へと鹿を追い出したという。今でも櫛来の人は鹿を食べない。
櫛来金丸へと下って行く途中から左へ入ったところにある不動堂。
不動明王や役行者などが祀られている。
国東版禁教キリシタン洞窟礼拝堂だったかもしれない?
不動堂から少し下ったところにある水路トンネルの入り口。櫛来地区から隣村の(下)後野溜池へと水を送っている。櫛来の古老・河野昭一さんに聞くと~昭和の初めに工事がおこなわれたそうだ。
当時は櫛来谷には水は満たされていたようだ。それでも隣村への援助は立派!
内部をフラッシュ撮影。何とか大人も通れる高さで、上後野溜池から東中水路トンネルに似ている。長さは300mほどか?
(出口は~前回調査①を参照ください)
手前の水路。国東半島世界農業遺産にふさわしい遺構。
金丸地区の人家裏の墓地にあるのはオメガ仏か?
黙示録22章13節「 わたしはアルファであり、オメガである(初めであり、終わりである)」による・・禁教キリシタン信仰遺物なのかもしれない。
夫婦墓に集まる一族家臣の五輪塔か?・・・
麓近くにある稲荷社と庚申塔。
稲荷=INRI? こちらも禁教キリシタンの礼拝場かも?
櫛来の里へ下りてきた。
調査委員会から「否定キリシタン」とされた遺跡「INRI祭壇石」。地元Yさんから「地域ん事を何も知らん人が言うことじゃ」と・・・
INRI祭壇石からほど近いところにあるオメガ仏?こちらは3連。三位一体か?
櫛来西浜にある薬師堂。
かなり昔にこちらへ移された。Yさん達が毎年春にお接待を出している。
お堂の前にある手水石。真ん中にクルスのある聖水石か?
お堂の中。
今回のルートには山中にこんなお堂がかなりある。オラショを唱えた所だったのかも知れない・・・。
小雨に降られながらB&G海洋センターへ戻る。
石造文化財や農業遺産、現代アートに隠れキリシタンと・・・本城、東中~櫛来ゾーンは
「奥に自慢」のコースとなりそうだ。
(GPSマップ)
B&G周回距離≒4.3Km 〃累積標高差≒200m