1日には岐阜県多治見市で39.9℃の最高気温を記録した。
29日に九州北部地方が梅雨明けしてから連日の猛暑が続いている。
日本山岳会東九州支部と法華院温泉が主催する「山の安全を祈る集い」に参加がてらに涼を求めて九重山へ登る。
久住山(1787m) ~17回目
天狗ヶ城(1780m) ~8回目
中 岳(1791m) ~13回目
赤川登山口駐車場へ着いたのは5時。先客は1台。まだ早いので一眠り・・。
5時56分に出発。ここの標高≒1050m。
今日は独り登山。
硫黄臭のする赤川温泉を過ぎて沢を渉る。上部に久住山を望む。
源泉のクサレ湯?を過ぎると沢沿いの自然林は清々しい。
舗装林道を数度横切り山道へ入ると久住山への尾根へ上がる。
赤川コースはかつて大分大学工学部が浸食防止実験をおこなった登山道で今でも保全機能を果たしている。
朝露に濡れた草むらをかき分けて登ると後に久住高原が広がる。
台地へ上がり着いてひと休み。標高1350mあたりか。7時2分。
前に久住山が立ち塞がるようにそびえている。
左手に柱状節理の肥前ヶ城。久住山の影が被る。
今年初めてのフクオウソウ。
ママコナ
ここから気合を入れて急登へ取り付く。
岩角や雑木に掴りながら体を引き上げれば、流れる汗に何度もチョイ休みしながら水分補給。
登山路が右にトラバース気味になるとノリウツギの向うに南登山道尾根を望む。麓の久住高原は霞んでいる。
山腹の巨岩が迫る。
岩場の急登から左に扇ヶ鼻を望むと山頂は近い。下山はあの稜線を下る予定だ。
上部から声が聞こえて・・山頂直下だ。
山頂に到着。8時13分。 先月20日に登ったばかり・・
風もなく暑い。岩陰で一休み。
これから登る天狗、中岳方向。
中岳の右裾野に小さく慰霊碑が。今日の「山の安全を祈る集い」の会場となるところ。
天狗ヶ城へ向かう。
空池よこのメイゲツソウ。
天狗ヶ城の急登へ取り付く。
右に御池を見ながらジグザグにゆっくり登っていくと久しぶりの山頂だ。
さっきまで人がいたようでしたが・・貸切の山頂写真。9時6分。
国東のH田さんに℡すると「今、三俣山西峰・・そちらへ向かう」という。
見下ろす御池。むこうの丘の上に遭難慰霊碑が小さい。
中岳へ向かう。少しガスって来た。
ガスの涌く山裾をひと登りで中岳山頂だ。9時30分。
時折雲の影になるとヒンヤリとした風が流れて気持ち良い。
うとうとと大休止・・・。
11時開式「山の安全を祈る集い」へと中岳を下りる。
池の小屋から慰霊碑の丘を登る。すでに山岳会のみなさん等20数名が集まっている。
慰霊碑でH田さんと合流。集いに参加する。
昭和5年8月11日、沢水(そうみ)本道登山口より登った当時21歳の若者2名が猛烈な嵐に出会い寒さと飢えで遭難死した。1年後に旧友や縁者たちによりその場所に慰霊碑が建立される。遭難したのは筑前木屋瀬(現北九州市八幡西区)の九大医学部学生だった廣崎秀雄氏と友人渡邊邦彦氏。九州で初の山岳遭難死、それも真夏とあって当時話題になった。
2010年8月8日の第1回(80回忌法要)、第3回、そして今回(第6回)と3度目の参加となる。過去5年間(ふしぎと?)悪天候が続いたようだが、今回初めて晴天に恵まれ慰霊碑前での開催となる。
天台寺院法華院26代院主弘蔵岳久さんの読経からはじまる。
焼香の列に入れてもらう。
最後に主催者で日本山岳会東九州支部長の加藤英彦さんよりごあいさつ。
慰霊の集いに参加したことで安らかな気持ちになって下山する。
これからも健康に恵まれれば自然の山々に畏敬の念を抱きつつ安全な山登りを続けて行きたいと思う。
来年から新たに国民の祝日となる「山の日」制定を記念して、来る8月11日(火)には九重町にて「山の日」制定記念祭in大分・くじゅうが開催されるようだ。
久住分れに向かえば今が盛りのノリウツギ。緑と白のコントラストが良い。
星生崎まで下って昼ごはん。雷雲も近づいてきそうだ。
H田さんもいっしょに扇ヶ鼻経由で赤川へ下りる。
開き始めたマツムシソウ。今年初めて・・
シモツケソウ
キリシマヒゴタイ? でしょう・・・
ノギラン
イヨフウロ
ノハナショウブ
扇ヶ鼻から荒れた急坂を下ると台地へ出て一安心。
久しぶりにこのコースを下ると、とても長く感じた。
左から沢音が聞こえてきて朝の赤川温泉上の分岐へ周回する。
ほぼ満車となっていた駐車場に無事下山。14時8分。
赤川登山口駐車場5:56→8:13久住山8:32→9:06天狗ヶ城→9:30中岳10:34→10:55遭難慰霊碑(集い会場)11:15→11:43避難小屋前(昼食)→12:32扇ヶ鼻分岐→12:48扇ヶ鼻赤川分岐→14:08赤川登山口駐車場
●行動(周回)時間=約8時間
(GPSマップ)