謎の本山本寺を訪ねて鞍懸山を登る 2015.5.17(日)

国東半島の古代仏教「六郷満山」寺院は三山方式と呼ばれている。
学問をする本山が八ヶ寺、修行をする中山が十ヶ寺、布教をする末山が十ヶ寺の三山二十八寺だ。それぞれの末寺を合せて平安末期の隆盛時には満山全体で六十五の寺に二千人の僧が修行をしたといわれる。

本山八ヶ寺のうち現存しているのは二ヶ寺で、吉水山霊亀寺は吉水山福昌寺として禅寺に、西叡山高山寺は天台寺院として復興され、船津大乗住職も居る。
残りの六ヶ寺のうち、後山金剛寺、大折山報恩寺、津波戸山水月寺、良薬山智恩寺、馬城山伝乗寺の五ヶ寺は廃寺もしくは伝説地として残っている。
最後の鞍懸山神宮寺はいちばん謎の多い本山本寺のようだ。

六郷満山本山本寺マップ~
 赤=鞍懸山神宮寺
  青=吉水山霊亀寺  黄=西叡山高山寺  緑=後山金剛寺  紫=大折山報恩寺
 黄緑=津波戸山水月寺  黒=良薬山智恩寺  桃色=馬城山伝乗寺


午後からみ仏ウオーキング打合せがあるので午前中に帰れる近くの山へ…
本山本寺八ヶ寺で唯一未訪となっている「謎の神宮寺」を訪ねて鞍懸山を登る。

 鞍懸山(くらがけやま・392m)  おおいたかくれ名山(豊後高田市の里山)

豊後高田市河内小学校の手前を右折して奥畑へ向かう。溜池横から狭い舗装路となり2kmほど進んだ奥畑集落で行き止まりとなり、少し手前の広場に駐車させてもらう。(近くの家へ駐車のお願いに行ったが不在のようでした)
横に「光現堂参道入り口」の看板がある。

集落奥へ向かう。8時19分。ここの標高≒120m。
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最奥から山道へ入る。
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墓地の下を進む。
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沢を渉る。
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最初の赤テープを発見。
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大ヤブへ突入。
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竹ヤブへ突入。
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ヒノキ林の急坂を登る。
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この先赤テープ不明となり、地図とナビを見ながら登る。
とりあえず尾根へ上がる。
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右手の広い展望岩へ上がると南に華岳(はながだけ・592.7m)が絶景だ。
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展望岩から鞍懸山山頂部を見る。左上部あたりか・・。
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ヤマツツジが歓迎してくれる。
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尾根伝いにトラバース気味に進むと赤テープを見つける。
山頂直下の急坂を立木に掴りながら登る。
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岩尾根へ飛び出す。
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尾根伝いに進んで・・
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山頂へ到着したぞ! 9時30分。
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豊嶺会の山頂標識がありました。
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360度の絶景です。
北の前方に霧笠山(369m)。その先うっすらと豊後高田の市街地が・・
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西の津波戸山(529m)方向。左むこうに御許山と雲ヶ岳。
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東に西叡山(570.8m)。金水銀水窟は正面山腹あたりか?
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ひと休みしたら下山開始。9時48分。
往路を戻る。
途中の赤テープ不明エリアは解決しないままに・・ヤブ漕ぎ里山も無事に下山。10時32分。
登って下って2時間10分ほど。
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歴史を感じるゾーンには巡り合えなかったが、下山後すぐに出会った奥畑のおじいさんに聞くと鞍懸山神宮寺はやはりこのあたりにあったようだ。

地理的に見ても鞍懸山は津波戸山水月寺と西叡山高山寺の間にあり、宇佐神宮から国東へと華岳連山を通じて仏教文化が広がって行ったことが偲ばれる山域だった。

近く(豊後高田市佐野)にある同じ山名の鞍懸山(城)は戦国時代、田原宗亀の養子、親貫が大友家に叛乱し立て籠ったといわれる城山=佐野鞍懸城で、六郷満山寺院とはつながらない。

ここ奥畑の鞍懸山にも山城(奥畑鞍懸城)の遺構があるらしいが・・・判別できなかった。

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(本日のGPS)
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Commented by kyuujitunituki at 2015-05-18 16:29
jinashiさん、こんにちは。
チャレンジャーですね。臆病ものの私なら、途中で帰ってしまいそうな感じの山ですね。いくら低山とは言え油断禁物。
歴史を交えての山登りには敬服いたします。いつの日かご一緒できることを願いつつ拝見させて頂きました。
ありがとうございました。
Commented by へんろみち大将 at 2015-05-18 19:26 x
じなしさん。
だいたいは分かりますが
こうやってまとめていただけると
ほんとうに勉強になります。

まだまだ国東にはいろいろ隠れ(カクレ)て
いそうですね。
Commented by jinashi at 2015-05-19 20:55
休日さん~  久々の大ヤブ漕ぎでした^^ ほとんど情報がない山でしたので・・何か魔物?が出てこないかなどやや不安もありましたが登頂出来ました。
国東の山もだいぶ制覇しましたがその山ごとに「アジ」があります。故郷を高いところから見下ろすと地域がすこしわかったような気になります。
さて、これからくじゅうのミヤマキリシマですね。 毎年出会わないと落ち着きません!

Commented by jinashi at 2015-05-19 20:59
へんろみち大将さん~   半島は1300年前の仏教遺産と400年前の戦国遺産が同居しています。このゾーンを大方歩きましたがまだまだ知らないことが多くあります。
かんたんに終わらない所が国東半島の面白さなのでしょう。
31日(日)にはキリシタン南蛮文化「駅長おすすめウオーキング」が国見地区で開催されます。よろしかったらお出かけください。(内容は昨年と同じです)
Commented by tikuzenootomo at 2015-05-20 00:07
六郷満山、奥が深いですね。
勉強になりました。
ヤブ漕ぎ、尾根、、おつかれさまでした。
すごい!
Commented by のんびり夫婦 at 2015-05-20 07:23 x
少しの空き時間で山に行かれました。
迷いそうな山ですね。
山の言われを探ってみるのも面白そうです。
Commented by jinashi at 2015-05-20 21:13
tikuzenootomoさん~ たまのヤブ漕ぎも楽しいものです。
地域の歴史を少しでも知ると・・面白くなってきますね。
Commented by jinashi at 2015-05-20 21:17
のんびり夫婦さん~ 地形図&ナビの歩きも独学?ですが低山なので何とかなっています。
山口県は特に面白い山名が多くあるような気がしますが・・・
何か意味がありそうですね
Commented by kabuto1952 at 2015-05-21 15:17
お疲れ様でした。流石に国東の修験路は奥深いですね。私なんかこの時期は恐くて登山する気にもなれない山です(笑)6月初旬はイワキリソウの開花を楽しみにしています。
Commented by jinashi at 2015-05-21 20:48
いーさん~ ノコギリ山に玄海ツツジを見つけに行ったときにイワギリソウの株をたくさん確認してきました。ことしもまもなくきれいに咲いてくれると思います。
くじゅうはまたしてもしゃくとりさんが活躍しているようですね。
あれで昔の今頃、川でハエが釣れたんですがねえ・・
by jinashi | 2015-05-18 16:08 | 国東半島・宇佐の山歩き | Comments(10)