国東半島の奇祭「ケべス祭」 2014.10.14(火)

台風一過の14日、国東半島国見町の櫛来社で「ケべス祭」が行われた。

櫛来社は岩倉社ともいわれ、寛平元年(889年)に宇佐神宮のご分霊を移してお祀りしたという伝承があるが、ケベスという言葉の語源や祭りの起源は一切謎に包まれているという。

夕闇が迫る頃、祭を担当するトウバ(今年は金丸地区)の男たちは神社裏手の海岸へと精進潔斎に向かう。
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参拝者や報道が見守る中、大人も子供も素っ裸で海へ入って身を清める。
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拝殿前にかがり火が焚かれ、白装束に身を包んだトウバ衆が参列して神事が行われる。境内は大勢の参拝者で身動きがとれないほどとなる。
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神殿ではケべス役の男に宮司よりケべス面が取り付けられ、背中に「勝」の指文字をなぞられると神になる。いよいよ境内に登場する。
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笛太鼓鉦の4拍子に合わせて練楽がはじまる。笛のYさんは今年で50年の皆勤だ。
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ケべスは椿の木で作られた差又(サスマタ)を扇子で叩いて調子を取りながら境内を周回する。
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何度か回ったら庭火に向かって突っ込んでいく。それをトウバ衆が阻止する
左がケべス、右にトウバの男。
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時には庭火を跳ねて戻ることもある。
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9度目の突っ込みでケべスは庭火に入り込んで差又で大きく火を跳ねると、それまで阻止していたトウバ衆は一斉にシダの束に火をつけて参拝者に火の粉を浴びせて回る。逃げ惑う参拝者の叫び声が聞こえ、祭りはクライマックスとなる。
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境内はシダが燃える匂いと煙に包まれる。
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トウバの男たちは、境内中を逃げ回る人たちを追いかけて容赦なく火の粉を浴びせかける。
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火の粉を浴びた参拝者は無病息災が叶うという。
30分ほどで境内に太鼓の音が鳴り渡って祭りは終了する。

過疎と高齢化が顕著に進む櫛来地区のケべス祭だが、今年も祭りを伝承していこうという地域の熱意により無事終えることができたようだ。

この日はテレビ朝日「ナニコレ珍百景」や戦場カメラマンの渡部陽一さんの取材、それに女性指揮者の西本智美さんも見学されていました。
Commented by kyuujitunituki at 2014-10-18 17:30
jinashi 様、こんにちは。
各地域には色々な伝統・お祭りがありますね。
伝統を継承するのも難しくなっています。
私の地域でも10月19日神幸祭として獅子舞・ケヤリ振りの大名行列が
執り行われます。
今年は、見る側になりますが、ご多分に漏れず過疎化が進み、
若い人も少なくなり毎年参加者を募るのが大変です。
見直しも必要になることになります。
難しい問題です。
Commented by のんびり夫婦 at 2014-10-19 21:56 x
色んなお祭りがあるものですね。
火の大きさから、荒祭りに見えます。
四日間家を空け先ほど帰ったので、またじっくり拝見します。

M島、Mヶ岳は計画が決まりましたら、情報を送りますね。
色んなルートがあるので、面白いです。
Commented by jinashi at 2014-10-20 18:26
休日さん~ どこも過疎高齢化で厳しくなっていますが、故郷の伝承は出来る限り守りたいものですね。そして地域のきずなも強まるように思います。
Commented by jinashi at 2014-10-20 18:30
のんびり夫婦さん~ 息子さんたちと過ごせてすばらしい還暦の休日となったことでしょう。
M島、Mケ岳の情報、よろしくお願いします。
Commented by ichihime at 2014-10-21 06:13 x
こんばんわ。 今回も人はたくさん見えているようですね。でも過疎化、、そうしていろいろな行事が無くなって寂しい限りです。何とか長く継承してもらいたいと思います。
Commented by jinashi at 2014-10-21 09:31
ichihimeさん~ ケべス祭期間、トウバでは町に出ている若い人が帰ってきて役を務めることもあります。地域が誇れる祭りは続くことでしょう。そんなところが田舎の良いところではないでしょうか・・・
by jinashi | 2014-10-18 16:56 | 国東半島あれこれ | Comments(6)