「オラショ巡礼の道」お披露目ウオーキング大会・日出町コース 2014.9.21(日)

日本人で初めて聖地エルサレムを訪れたペトロ・カスイ岐部神父生誕地である国東市国見町からフランシスコ・ザビエルの聖遺物(身体の一部)がある日出町南端のトラピスト修道院まで、111Kmの「オラショ巡礼の道」お披露目ウオーキングが催された。※111Km=(いい祈り)の道。

前日の土曜日には70名ほどが参加して、国東市国見町岐部のペトロ・カスイ岐部神父記念公園から櫛来地区キリシタン遺跡や城下町杵築のカトリック教会などを巡るウオーキング(一部バスで移動)が行われた。
岐部~櫛来地区ではじなしも国東半島エコツアーガイドの一員として案内役を務めさせていただいた。(その日のTOSニュースで放映されたらしい・・・)

2日目の日出町二の丸館から南端のトラピスト修道院までの巡礼ウオーキングにママと一緒に参加した。

物産館と観光協会がある日出町観光の拠点、二の丸館前で9時より開会式が行われた。
地元、日出町工藤町長さんのご挨拶。
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入念にストレッチ体操。この日は80名ほどが参加したようだ。
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裏門櫓から出発し二の丸通りを歩く。
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秀吉の正室ねねの甥木下延俊が築いた日出城は暘谷城(ようこくじょう)とも呼ばれた。今の本丸跡(左)は日出小学校が建っている。
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東北の鬼門に築かれていた隅櫓(鬼門櫓)。東北隅を欠いた5角形の二階櫓。
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日出藩校「致道館」。県内ではここだけに現存。現在修復中。
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別府湾に出る。前の海には海底から真水が涌く場所があり、そのあたりに生息するカレイは城下カレイと呼ばれる高級魚。
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築城時に裏鬼門に立てられたという人柱を祀る祠がある。棺の中から人骨や翁像が発見されている。
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海岸から見る石垣。近江の石工集団による穴太積といわれる自然石の野面積みで頑丈で排水性に優れている。
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海岸部を少し豊岡寄りに進んだところが「フランシスコ・ザビエル船出の地」。
ザビエルは山口から船で宇佐へ上陸し、鹿鳴越からここへ下りて小舟でポルトガル船に乗り移り、府内の大友宗麟に謁見したといわれる。
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小舟を繋いだという石。向こうは別府市街地。
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国道10号線を越えて龍泉寺へ。日出藩家老職を務めた瀧家の累代墓地がある。
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「荒城の月」を作曲した日本の代表的な音楽家・瀧廉太郎。その祖先である瀧家は、代々日出藩の家老などの要職にあった家柄でした。瀧家の菩提寺は数多くの日出藩士が眠る龍泉寺(りゅうせんじ)であり、瀧家および瀧廉太郎の墓が残っています。龍泉寺には廉太郎がドイツ留学時に愛用していた火鉢が残っており、また三の丸には廉太郎の父の生家跡があります。
瀧廉太郎の墓はもともとは大分市の万寿寺にありましたが、遺族の意向により平成23年に瀧家先祖の眠る日出町に移設されました。(龍泉寺HPより)
瀧家11代墓地にある廉太郎の墓。隣は東京音楽学校同窓有志者が建立した「瀧廉太郎君碑」。
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二の丸にある廉太郎像。朝倉文夫作。
代表作に「荒城の月」、「箱根八里」、「花」など。23歳と8カ月の生涯。
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日出藩主木下家菩提寺である松屋寺前からバスに乗って、宇佐別府道路速見インター近くの別荘地速見エコビレッジに到着。ここからトラピスト修道院までウオーキング。
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カヤノ農産の広大な茶畑へ入る。
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お茶の伊藤園と提携した農園で、その生産茶葉は伊藤園製品の一日分ほどという。次々と作付面積を広げているようだ。
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茶畑向うの高台にゴールのトラピスト修道院が見える。
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茶畑最高地点である「到達の丘」から見る別府ゴルフクラブ方向。標高≒480m?すこし肌寒いほどだ。
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トラピストへ向かって歩く。
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作業道を下っていく。
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鞍部からは緩やかだがきつい登りが続く。
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しばらく進むとトラピストへの道へ出合う。
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トラピスト修道院に到着。男子修道院は日本ではここと函館の2か所だけ。
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巡礼手帳にスタンプを押すための行列。
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トラピスト修道院に押印。
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7月に大分を訪れたバチカン市国ローマ法王庁駐日特命全権大使ジョセフ・チェノットゥ大司教から最近送られてきた手紙。
「オラショ巡礼の道」に多くの訪問者が楽しまれるように・・・。
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トラピストの中ではクッキーなどが販売されている。
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フランシスコ・ザビエルの聖遺物(右腕の一部)やペトロ・カスイ岐部と同志殉教者遺骨を拝観させて頂いたら外で一休み。
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再度バスに乗り込んで出発地二の丸館まで戻り、皆さんとお別れする。
参加者、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

オラショ巡礼証~ザックなどに取り付けて歩くことで巡礼者の証となる。
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巡礼手帳。 今日は二の丸とトラピスト修道院の2カ所に押印。
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この「オラショ巡礼の道」を提案されたのは日出町ウオーキング協会会長の財津定行さん。
開会式であいさつをする財津さん。
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財津さんはザビエル生誕500年に当たる平成18年10月に、フランシスコ・ザビエルに 由来する景観美豊かな史跡コースを活用して「第1回ザビエルの道ウォーキング大会」をスタートさせている。
※今年も10月19日(日)に第9回大会が開催される。

2013年3月に別府湾国東半島の海岸線が日本風景街道(シーニックバイウエイ)に登録されたことで、財津さんはザビエルウオーキングのステップアップコースとして国東市のペトロ・カスイ岐部神父記念公園から日出町のトラピスト修道院までの歴史や風景などを楽しみながらの巡礼ウオーキングコースを提案。その後、国東市、杵築市、日出町による実行委員会が設置され、この度のお披露目ウオーキングを迎えた。
財津さんはスペインサンチャゴの道も歩かれていて、日本各地には熊野や四国八十八か所巡礼などがあるがキリシタン巡礼コースは初めてだろうと言われる。

長崎天草地方の教会群、キリスト教関連遺産が世界遺産に認定されようとしている。この巡礼の道が三河国東市長提唱の大分キリシタン南蛮文化協定6市町へ、さらに熊本、長崎へとつながる「九州オラショ巡礼の道」となればすばらしいことだ。


Commented by のんびり夫婦 at 2014-09-22 19:04 x
私達にはよく判りませんが、このような活動をされることが素晴らしい。
是非継続されてください。
色んなお方とお話できることは、とてもいいことだと感じます。
すみません。内容についてはよく判りません。

山記事以外飛びつかないのですが、ご活躍が素敵です。
Commented by トトロのとなり at 2014-09-22 23:30 x
すごい茶畑ですね。日出にこんなところがあるとは。行ってみたいな。函館のトラピスト修道院は有名ですが、日出にもあるんですね。やはりロシア正教なんですかね。でも建物は新しそうですね。
Commented by kyuujitunituki at 2014-09-23 07:12
jinashiさん、おはようございます。
そして、コメントもありがとうございます。
仕事が忙しくなかなかコメントできず済みません。

ガイド役、お疲れ様です。
私が花撮りに忙しいものだから、
娘は少し飽きてきたようです。
10月は朝駆けで三俣山へご来光と紅葉観賞を
二人で予定しています。
Commented by kabuto1952 at 2014-09-23 08:51
素晴らしい巡礼の道ですね。大分県の生まれでありながら、この辺はほとんど知りません。国東へは毎年紅葉の時期に登山に行きますので、今年は必ず立ち寄ってみたいと思います。国東のボランティアガイドは私の高校時代の恩師もされておられるとの噂も聞きましたが・・・。
Commented by ichihime at 2014-09-23 17:16 x
お久しぶりです。改めて故郷を見て新しい試みに驚いています。
プロテスタントの国に住んでいますので、日本はいかにカソリックが多いか少しびっくりしています。 こちらはヘンリー8世によりカトリック修道院は取り潰し、また新教教会に代わりました。 修道院も廃虚としてみることはできますが。。もちろん今はカトリック教会もありますけれど^^
ウオーキングも兼ねいい経験になると思います。
Commented by jinashi at 2014-09-23 17:49
のんびり夫婦さん~
地域のいろいろな事を知ってくると楽しくなってきます。
山レポのほうが楽ですが、国東半島の発信もしていかなければなりません。
まもなく紅葉シーズンですが・・この秋はボランティアが多くなりそうです(-_-)
合間をぬって右田・・・
Commented by jinashi at 2014-09-23 17:53
トトロのとなりさん~ いつも湯布院へ抜けるときに近くを通っていますが、あんな雄大な茶畑があることは知りませんでした。
オラショ巡礼ウオークの人だけ邪魔にならないよう・・通らせてくれるようです。
トラピスト修道院はローマカトリックに属しているようです。昭和55年の創立のようです。
Commented by jinashi at 2014-09-23 17:57
休日さん~ 10月の三俣、楽しみですね。
去年、一昨年と素晴らしい三俣の錦を楽しみました。
天気が良いといいですね。
Commented by jinashi at 2014-09-23 18:03
いーさん~ 国東の紅葉は例年11月末~12月初です。
いちど国東半島峯道ロングトレイルをあるいてみませんか?
ついでの里歩きもそれなりの楽しみもありそうです。その気になられたときはご連絡を!
先生、あの人かな?
Commented by jinashi at 2014-09-23 18:08
ichihimeさん~ 日本はカトリックもプロテスタントもロシアもその他いろいろなキリストの教えがあるようです。仏教に多くの宗派があるのに似ています。
日本キリスト教の始まりはザビエルのカトリックだったのでその歴史や遺産が多いのでしょうね。ペトロ・カスイ岐部もイエズス会のバリバリのカトリックです。
 国東半島もすこしづつ変化してきています。
Commented by へんろみち大将 at 2014-09-23 21:41 x
いよいよ始まりましたね。
いろんな動きが出てじなし隊長さんも大忙しですね。

長崎・熊本に負けずに発信してゆきたいですね。^^
Commented by jinashi at 2014-09-24 11:45
へんろみち大将さん~
国東や大分県各地のキリシタン遺跡による観光振興の輪が広がってきている感じで嬉しいです。ペトロカスイ岐部神父を発信してきてよかったです。
大将さんのアシスト、今後も引き続いてよろしくお願いします。
Commented by sadayuki,zaitu at 2017-01-26 10:33 x
「オラショ巡礼の道」には、出会いが待っております。
・自然と
・仲間と
・元気と
・自分と 出会います。 
   いい祈り(オラショ)(111km)の道にどうぞ!
by jinashi | 2014-09-22 16:20 | ペトロ岐部とキリシタン史 | Comments(13)