早春の「九州オルレ奥豊後コース」を歩く 2014.3.2(日)

花暦も福寿草からマンサクへと移ろう頃だ。
今日は山歩きから趣向を変えて竹田市にある「九州オルレ奥豊後コース」へウオーキングに出かけた。

オルレとは~済州島からはじまったもので「通りから家に通じる狭い路地」という意味のウオーキングコースだ。
現在(2014年3月)、九州に12コースのオルレが整備されていて、大分県では「奥豊後コース」と「九重・やまなみコース」の2か所にコースが設定されている。
2012年3月にJR朝地駅と豊後竹田駅との間でスタートした「奥豊後コース」は新聞等で見ていていつか歩いてみたいと思っていた。

(マップ 赤~朝地駅 青~豊後竹田駅)


前夜は「雨のち曇り」の予報だったが、朝地駅に着くと陽も照ってきて良い天気になりそうだ。
左手にあるインフォメーションで女性の方からオルレコースなどについて親切に教えていただいた。岡城入場料300円(一人)を前払いする。駐車料は無料でした。
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 本日のコースマップ → 「九州オルレ奥豊後コース」 

駅前にあるオルレのスタート地点。済州島の野生馬を模った「カンセ」が向いている方向へ歩き始める。ゴールの豊後竹田駅まで約12Km。9時48分。
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豊肥線の踏切を越える。
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設置された木製のオルレ標識に従って進む。青は竹田への正コース。
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コースの木などに付けられた目印の赤青リボン。
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スタートした朝地駅あたりを見下ろす。
写真を撮ったあと、見たような列車が通過した。
「アッ!ななつ星だ!」とあわててカメラを取り出すと…行ってしまった。
※調べてみるとその日は西・中九州を周回する1泊2日コースでした。「ななつ星」は豊後竹田駅を10時に出発したのです。
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案山子がハングル語でウエルカム!韓国人ウオーカーも多いのだろう。
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圃場整備されてない棚田も多い。古いものが守られていることが良い。
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こんなところになんでトンネルが? コースはトンネル手前を右へ入る。
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水路橋を潜ると用作(ゆうじゃく)公園へ降りて行く。
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紅葉の名所だ。
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「用作」という名は、鎌倉時代にこの地の地頭であった大友(志賀)能郷(大友能直の八男)が所有する用作田があったことに由来する。大友氏の改易後は、岡藩主中川氏の領地となり、寛文4年(1664年)には第3代藩主中川久清から家老の中川平右衛門長伸に別邸地として下賜された。中川平右衛門はこの地に書院造りの屋敷を構え、庭園を整備した。庭園には、用作田で湧水が多かったことを利用して心字池と丹字池の2つの池が作られ、多くの楓や松が植えられた。岡藩の参勤交代の経路に位置するこの地には、藩主中川氏が参勤交代の途上などにたびたび立ち寄るとともに、田能村竹田や頼山陽といった文人墨客も多く来訪し、岡藩の玄関、接客所としての役割を果たした。(wikipedia)

道端のショウジョウバカマが見ごろ。
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この辺りは起伏の多い土地なのだろう…地下や地中を通る用水路、そして水路橋が多くつくられているようだ。これもすばらしい歴史遺産だ。
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先の雪害でコースのあちこちに竹が折れて妨げている。係りの人?が撤去作業をされていた。
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土の上を歩くのは気持ち良い。
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赤いヤブ椿
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すみれ
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古い楼門の真言宗筑紫山普光寺(ふこうじ)へ着く。
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別名「紫陽花寺」ともいわれ境内一面にアジサイが植えられている。
ピアノ寺とも言われているようで、本堂でコンサートでもされているのでしょうか? 
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有名な不動明王の磨崖仏。高さ11.4m。鎌倉時代の作。
左(向かって右)に矜羯羅(こんがら)童子、右に制多迦(せいたか)童子を従える。
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クヌギ林の横を歩く。竹やぶからウグイスの鳴き声も。
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コンクリートの坂道を登りきるとミツマタの花が迎える。
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梅も見ごろ。
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岡城方向へ。
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大友時代、家臣志賀氏の旧城下町だった十川(そうがわ)地区。通りの左右に武家屋敷の?石垣が残る。
播磨三木から中川秀成が入部した後に、城の正面や町並みが現在地(西側)へ移ったようだ。
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昼を過ぎてカレーパンの小昼(こびり)タイム。
稲葉川に昔の橋桁。川床に柱状節理(の上部)が連なる。これもジオパーク。
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川を渡って九電竹田発電所よこから岡城へ登る。まもなく石垣が現われてくる。
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志賀氏時代の大手門(正門)「下原(しもばる)御門」へ到着。13時。
中川氏が入部した後に、加藤清正の指示により正門を現在の大手門へ移したという。
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4等三角点(岡城・313.4m)を発見。
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御廟跡から米倉跡を通って本丸跡へ。
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本丸跡へ上がる。
岡城は緒方三郎惟栄が源義経を迎えるために築城したと伝えられている。
本丸から見えるはずの祖母傾やくじゅう連山、阿蘇山などは雲の中。
岡城の守り神といわれる天神社。
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二の丸にある滝廉太郎像。少年時代を竹田で過ごし1901年(明治34年)21歳の時に中学校唱歌「荒城の月」を作曲している。2年後に満23歳で没。
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すばらしい曲線美の城壁。
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賄所跡~家老屋敷跡から近戸門を通って城を下りる。
以前に数度訪れているが、今日は東西に2kmほどある広大な岡城をほぼ廻った。1586年(天正14年)島津3万の大軍の攻撃を退けたことから難攻不落の城と言われるだけある素晴らしい城址でした。

駐車場近くにあるかまぼこ石。クリスチャン墓石だったとも?
竹田市歴史資料館にある「聖ヤコブ像」もキャッチボールのボール探しでこの辺りで見つかったらしい。
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素掘りのトンネルを通って町中へ向かう。
竹田は大分県でも特にトンネルが多くレンコン町ともいわれるらしい。
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時間も下がってお腹が空いた。
竹田のB級グルメといえば駅前通りにある丸福食堂のトリ天定食~660円。
列車の時間もせまって早食いとなりましたが…ボリューム良し!味も良し!
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JR豊後竹田駅へゴールイン。
赤い列車は15時12分発大分行普通列車。
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15時18分、朝地駅へ戻り、インフォメーションへ。
コース整備をされていた3名の男性スタッフの方も居てコース状況や感想など雑談してお別れする。
未舗装の里道は雰囲気がよく、程よいアップダウンや12Kmの距離もちょうど良い。コースもほぼ間違わず安心して歩けた。歴史遺産も続きファイナルの岡城の素晴らしさを再発見できました。
Commented by いーさん at 2014-03-06 02:31 x
こんばんは。歩こうと思っていたコースですので、大変参考になりました。岡城に桜の咲く頃に歩いてみたいと考えています。お陰で楽しみが増えました。お疲れ様でした。
Commented by のんびり夫婦 at 2014-03-06 07:40 x
趣があり、ゆっくり歩いて歴史とお花に風景が楽しめますね。
このような場所だったら、時間の概念がなくなってしまいそう。
今回は列車での移動だったのですか。
煩わしさから解放されて、自然に入り込めます。
Commented by satomi at 2014-03-06 10:35 x
武雄のオルレを歩いたことがありますが、こちらのコースは車がいっぱいの車道が無くて良いですね!高低差が100メートル以内(武雄だけ例外)という決まりがあると聞いたのですが、結構登りもあるのですね。奥様案山子がかわいい!
ロングトレイルと違って誰でも迷わず歩けるオルレって良いですね~。
Commented by jinashi at 2014-03-06 18:26
いーさん こんばんは。
山歩きから里歩きとしゃれ込み?ましたが、たまには知らない風景を見ながら土の道を歩くのも良いものです。季節感や歴史遺産も楽しめます。
ところで今日は由布の野焼き見物でしたか?
Commented by jinashi at 2014-03-06 18:30
のんびり夫婦さん こんばんは。
このコースは帰路をJRで周回できるのが良いです。豊肥線は乗ったことがなかったのでうれしい6分間でした。
九州オルレの12コースを少しずつ歩いても良いかナ…なんて思いました。
オルレコースは山口にもあるのですか?
Commented by jinashi at 2014-03-06 18:37
satomiさん 今日はお疲れさまでした。
武雄コースを歩いたのですね。
マップを見ると結構町中歩きとなっていますね。お昼はどこかのレストランで…ということでしょうか。とはいえ山岳コースなどもあって面白そうです。
そのうち歩いてみましょう。 
 オルレも癖なるかも^^
Commented by トトロのとなり at 2014-03-06 22:30 x
なかなか面白そうですね。ロングトレイルとの明確な違いは何なのですか?岡城や用作公園など行った事があるところばかりではありますが、我家から1時間ちょいで行けそうなので、トライしてみようかな。しかし12kmは長いな。3時間では済まないでしょうね。用語が韓国語ばかり、というのもなんか奇妙ですね。
Commented by jinashi at 2014-03-07 19:19
オルレやフットパス、ロングトレイルと似たようなものですが…日本人がカロリー摂りすぎてせっせと歩き始めたのでしょうか?
オルレコースもはじめの歩く道や景色は新鮮です。裏道が多く人々の暮らしが垣間見れます。トトロのとなりさんホームグランドの高千穂にも九州オルレコースがあるようです。
奥豊後コースは6時間ほどかかりそうです。奥様と二人歩いてみたらいかがでしょう!?
Commented by へんろみち大将 at 2014-03-07 20:40 x
志賀氏時代の旧城下町はとても風情がありますよね。
キリシタンを守護した志賀氏だけに川の名前も
十(クルス)川ですよね。

岡城は田舎の城にしては過分な石垣ですが
イエズス会の資金提供があったと思われます。
大手門のあたりは西洋の城を思わせます。
この岡城の地下に人道トンネルが発見できました。
竹田と国東、とっても共通点が多いように思います。
楽しみです。
Commented by jinashi at 2014-03-08 09:14
さすがは「キリシタン遺産研究家」ですね。
当日、おたまや公園や鏡処刑場跡など見てきました。
竹田はまだまだ知らないところ(キリシタン遺跡)がたくさんあります。 またいろいろとご指導のほどお願いします。
Commented by tikuzenootomo at 2014-03-13 15:13
こんにちは~

九州オルレ あちこちで誕生していますね^^
奥豊後コース 楽しそうです♪

島津の大軍を追い払った志賀親次は、なんでも楠正成の再来といわれていたんだとか ^^
Commented by jinashi at 2014-03-14 09:30
tikuzenootomoさん~
岡城を守った大友系志賀氏もそのあと入ってきた中川氏もクリスチャンだったのですね。竹田にはそんな歴史遺産が多く残っていて、このオルレコースにもいくつか散らばっています。
 さすが大友の末裔?・・・お詳しいですね。
by jinashi | 2014-03-05 22:08 | 九州オルレ | Comments(12)