九州山地の二山を登る~石堂山 2013・7・15(月・祝)晴れ

石堂山(いしどうやま・1547m)
  九州百名山(地図帳) ~97座目
  前(新版)九州百名山 ~97座目


石堂山は市房(いちふさ)山、天包(あまつつみ)山とともに米良三山と呼ばれる信仰の山だ。3年前の9月に登った市房山からはガスで石堂山(天包山も)を見ることができなかったが、今日は視界も良く二山の山容を楽しめそうだ。

車中泊した西米良村の某所を発って石堂山登山口へ向かう。
R265を北に向かい竹原トンネル手前を右折して舗装林道へ入る。カーブを繰り返して高度を上げて行くと井戸内(いどうち)峠へ着く。峠から左のダート道へ分かれ、やや下り気味に2.5kmほど進むと仮設トイレがある登山口に着く。6時20分。

今年の九州は7月8日の早い梅雨明けから連日の猛暑が続いている。「梅雨明け10日」と良く言うが…遠征2日目の今日も暑くなりそうだ。
準備をしてスタート。6時43分。ここの標高≒880m。
a0166196_1345369.jpg

すぐに杉林の急坂となりジグザグに登る。
a0166196_1342456.jpg

勾配が緩んで尾根に上がると上米良からの登山路に出合う。ここは「ぼちぼち登ろう6合目」だ。
上米良コースはアプローチが長く標高差(1300mほど)もあるハードなコースで現在あまり使われていないようだ。
a0166196_1353935.jpg

ここから自然林の厳しい登山路を北よりに向かう。
a0166196_135652.jpg

左が開けてさっそく市房山の山容が佳い。
a0166196_1361063.jpg

今日は透明度があり、遠くまですばらしい展望だ。
さらに高度を上げた所から南を振り返ると、霧島連山が見事!(拡大します)
a0166196_1353574.jpg

自然林の気持ち良い尾根道を進むと左前方の樹間に山頂部らしきも見えている。
a0166196_137143.jpg

急坂が続いたあとすこし勾配が緩んで「いい事ありそう7合目」。
a0166196_1374664.jpg

緑色のロープに掴って登り上がると林道に出る。標高1240m辺り。
a0166196_1381341.jpg

林道から山頂部を望む。
a0166196_1383683.jpg

林道を100mほど歩いた先から、山頂にかけて「尻張坂」というやせ尾根の急登が続く。国土地理院マップにはギザギザの崖マークが南北に連なっている。
a0166196_139021.jpg

急登をひと頑張りで「何事もやればできるぞ8合目」に着く。
a0166196_1392494.jpg

南を振り返れば天包山(1188.8m)が。
a0166196_13523040.jpg

森を抜けてさらに登ると小石片のザレ場も現われ高度感とともに緊張も高まる。
「くるしさのりきれ9合目」を過ぎ、先のピークへ上がると左右と後方に雄大な展望が広がる!  
東は尾鈴山や地蔵岳方向。
a0166196_13101532.jpg

前方に山頂らしき高まりが次々と現れて惑わされてきたが…こんどこそ山頂だろう。
a0166196_13102957.jpg

ロープ場を登り上がれば「昭和54年宮崎国体山岳競技開催記念」石柱がころがる山頂に着く。9時23分。
絶景を楽しみながらのスローペースでした。
a0166196_13105729.jpg

しばらくしてママも到着。
山頂標識がないので記念石柱を起こして「霧島六社権現」の祠石へ立てかけさせてもらいました(お許しください)  山頂写真。
a0166196_13143545.jpg

谷の向うに市房山。
a0166196_13112457.jpg

日向市方向。沖の小島は門川町の枇榔(びろう)島のようだ。
a0166196_13114559.jpg

山頂先を北へすこし下ってみたが、昨日登った三方岳は樹木にさえぎられて確認できず。
木陰で早いお昼を済ませ、来た道を下山とする。9時50分。

下山途中の展望岩から霧島連山と右手に白髪岳方向。
a0166196_1312112.jpg

「尻張坂」から林道へ下りる。
a0166196_1315410.jpg

蜩の喧しいほどのシャワーの中を下って無事登山口へ下りつく。11時58分。
登山届に下山時刻を記入する。
a0166196_131232100.jpg

思った以上に厳しい(標高差≒790m)お山でしたが透明度ある大展望に大満足でした。

(GPSマップ~拡大します)
a0166196_13162949.jpg


        山頂のノリウツギに舞うキアゲハ。
a0166196_13155072.jpg

        視線を感じると鳴き止む蜩くん。
a0166196_1316015.jpg


下山後、西米良村の「かりこぼうずの湯」で汗を流す。
※かりこぼうず=米良地方で昔から言い伝えられている精霊(妖怪)で、春の彼岸から秋の彼岸までは川に住み「水神」に、秋の彼岸から春の彼岸までは山に住み「山の神」になると言われている。
a0166196_13125469.jpg

帰路はあえて?山道のR265 を2時間ほど走って椎葉村へ出る。
たどり着いたのは「鶴富屋敷」。江戸後期文政年間(1818~1829)の築といわれる。
a0166196_13131841.jpg

鎌倉幕府の命により平家の残党を追った那須大八郎は、平清盛の末族と言われる鶴富姫と恋仲になる。幕府から帰還の命があり、大八郎は名刀「天国丸」を姫に与え、「男子ならば(那須の)本国へ差越せ、女子ならば遺すに及ばず」と告げて鎌倉へ出立する。鶴富姫は女子を産み、婿を迎えて以後那須姓を名乗る。その一族が長く椎葉を支配したと伝えられる。(パンフレットより)

屋敷隣は那須家が旅館、売店を営む。その隣にある鶴富姫の墓。宝篋印塔のような?
a0166196_13134934.jpg


五ヶ瀬~高森~竹田~大分とロングドライブで2日間の山旅から無事帰着。
九州百名山(地図帳・新版)もあと天主山(熊本県)、七ツ岳(長崎県五島福江島)と洲藻白岳(長崎県対馬)の三座となる

Commented by へんろみち大将 at 2013-07-20 20:53 x
連日もの凄い記事ですね。

この九州最奥部の山、そして歴史。
深いです(--)
Commented by jinashi at 2013-07-21 20:27
先ほどくじゅうから帰還しました。
今日も涼しい扇ケ鼻でした。一暦早い草花もぼちぼち始動していました。
さて、大将さんがこれまで調べられてきた「大分キリシタン遺跡学」をまとめて世に出しましょう! 地元組と一緒にこの秋にでもそういうフォーラム?はどうですか?
Commented by kiyo at 2013-07-21 22:51 x
じなしさん こんばんは
九州百名山 97座登頂 ご苦労様でした。
もう3座・・・ 目標は見えてきましたね。
Commented by へんろみち大将 at 2013-07-22 01:40 x
夏のくじゅうですね。
扇ヶ鼻は樹がなくて暑かったのでは・・・

キリシタン遺跡はまだほんの一部しか書けtません^^
大将のブログにとても興味を持ってくれているマスメディアの方も
たくさんいます。
できれば「N〇K特集」くらいでドン!と紹介されると
「深海の大王イカ」以上の反響があるのではと思っています^^

教授もとても興味を持たれていて
何時どのタイミングで世に出すか。
楽しみではありますね。^^
Commented by MORI at 2013-07-22 15:20 x
じなしさん、こんにちは。
毎日暑い日が続きますね。
九州百名山巡り、着々と進行中で何よりです。
私も先日、今夏のアルプス山行第一弾を無事終えてきました。
Commented by jinashi at 2013-07-22 17:19
kiyoさん~歳と競争です^^ 離島があと2つ。
フィニッシュは天主山ということにしています。仲間が一緒に登ってくれそうです。
Commented by jinashi at 2013-07-22 17:30
へんろみち大将さん~ 国東半島キリシタン遺産がらみで九州百名山の百座目はキリシタン城代結城弥平次の居城があったといわれる熊本県山都町の天主山としました。
Commented by jinashi at 2013-07-22 17:34
MORIさん~アルプス第一弾、お疲れさまでした。
じなしも来年こそは(時間とマネーと野暮用を振り払って)アルプスデビューをと思っていますが・・・ その節は何かとご指導ください。
Commented by のんびり夫婦 at 2013-07-23 19:21 x
九百、あと少しですね~。
標高のある山はこの時期でも歩きやすいですね。
今年中には達成ですか。

日曜日に秋吉台、他を歩きましたが、暑いのなんの。
あまりお花もなかったので、一時間半足らずでやめました。
Commented by jinashi at 2013-07-23 23:07
のんびり夫婦さん~
白馬、いいですね!皆さんからよく耳にするお山です。
じなし組も来年こそはアルプスのどこかに… レポを楽しみにしています! デビューのおすすめコースなど教えてください。
by jinashi | 2013-07-19 13:18 | 宮崎県の山歩き | Comments(10)