田染郷の岩屋探訪 2013年2月27日(水)くもりのち晴れ

青鬼さんに誘われて豊後高田市田染地区の岩屋探訪に参加した。
荘園の里小崎「ホタルの館」に8時集合。地元から荘園の里推進委員会長をされていた河野繁利さん達3人(全員が河野さん)がナビゲーターとして参加。
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青鬼さんから以前よりお聞きしていた行入寺副住職の隈井修道さんと木田さんの7名の編隊でスタート。
田染小崎の奥の空木へと向かう。途中に垢離場(禊をする水場)や大山観音(入口)などもあり、かつての六郷満山本山本寺(もとやまほんじ)西叡山高山寺(さいえいざんたかやまでら)の霊場にいることを感じる。
奥愛宕社からは5人が軽トラの荷台に乗って林道を上がっていくと子ども時代を思い出す。

最初に轆轤(ろくろ)岩屋へ向かう。
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84歳の繁利さんについて60代5人と30代1人が昔山田だった石垣を通って山道を入る。
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轆轤(ろくろ)岩屋に着いた。横長の岩屋で、奥の上部が煤けている。修験者が暖を取ったり食事をしたりしたのだろう。
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この岩屋は繁利さんが平成22年11月の国土調査の際に発見したようだ。
参拝者には板に奉書してもらうようで、皆で記帳する。
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同行した行入寺の修道さんは国東半島にある修験の岩屋の調査活動をされており、地元の新聞にも取り上げられている。
(2013年2月13日・大分合同新聞)
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この轆轤(ろくろ)岩屋にも数回訪れており、今回はさらに奥深くにある岩屋をさがしているのだ。紙上では「豊後豊前六郷山百八十三カ所霊場記」を基に調査を進めており、あと数か所が見つかっていないようで今回もそこらあたりが目的らしい。
それにしても若い僧侶が一人黙々と自寺や六郷満山の古い歴史をたどる活動をしていることは立派の一言。じなしとの会話にも聡明さを感じさせます。
岩屋の中から外を見る。
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急坂の道なき植林帯を次の岩屋をめざす。
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下りついたところに古い道があってその左手に岩屋がある。
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この岩屋は、かつては地区の人たちに守られていてお接待も出されたようでしたが…今では荒れている。
木箱の中には4体の仏が祀られている。左の1体は西叡山高山寺にあった焼け仏らしい。
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江戸時代初期、高山寺は比叡山から来た尼さんの付け火で焼失したとも言われている。
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一旦軽トラへ戻り、昼食タイム。
小崎荘園へと下り、桝渕から林道を登っていく。修道さんと河野さんと確認しながら再度奥深い岩屋をめざす。
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途中から尾根に上がり急坂を登っていく。317mピークあたり。
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前には岩峰がそそり立つ。
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さらにピークを巻いて登っていく。
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やっとたどり着いた岩屋。
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ここも岩が煤けた部分があり、厳しい修行が偲ばれる。
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すぐ上のピークに上がってみる。うしろにそびえる岩峰は西叡山に続く。
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ピークから見る小崎荘園。間戸の峰も見えている。平成22年には国選定重要文化的景観に指定されている。
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一旦軽トラ近くに戻り、最後の岩屋へ向かう。
荒れた沢沿いの急坂を登っていく。
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右手上部の崖に上がるとその先に岩屋が現われた。
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棚状の所には仏が祀られていただろう。このあたりに何度か通った修道さんもこの岩屋の発見に感動の様子だった。
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往路を慎重に下って、ほたるの館へと戻る。
平安末期には国東半島に六郷満山という仏教文化が隆盛を極めたといわれている。それはこのような岩屋が多くあり、行者がこもって修行するのに都合がよかったことも大きな要因だったのだろう。

3人の河野さん、修道さん、大変お世話になりました。
Commented by へんろみち大将 at 2013-03-03 00:03 x
もの凄いですね。
読みながら興奮しました。

奥が深いですね。まだまだ何が隠れているのか
ほんとうに分かりませんね。

大将も行きたいです^^
Commented by jinashi at 2013-03-03 21:06
大将さん こんばんは。
今日のコースは・・入門編というところでしょうか?
4月・・5月と厳しい岩尾根も出てきます。
 今日は無事に皆さんが下山できたのが一番でした。
里歩きなどで体力をつけていただき次回のツアーにご参加をお願いします。

Commented by トトロのとなり at 2013-03-04 10:55 x
修道さんの活動は素晴らしいですね。彼は新聞記事の中で「将来きっと役に立つ」と言ってますが、きっとそうなるでしょう。ありきたりの観光にあきた人々はきっと巡礼路を求めるようになります。ところでこれらの岩屋は天然のものですよね?国東各地の岩峰の中腹に穴があいてるのを見ますが、修験者が掘ったのかな?とも思いましたが、あれも天然ですよね?
Commented by 豊津の信ちゃん at 2013-03-04 15:49 x
じなしさん、お疲れ様です。
探検隊、みなさん子供のころを思い出しながら歩いているのでしょうね。
国東は行けば行くほど奥が深くて・・・・
私どもは上っ面だけですけど興味がありますぅぅぅ
Commented by jinashi at 2013-03-04 21:24
トトロとなりさんこんばんは。
ほんとに、不思議と?国東半島の岩峰には岩屋が多くあります。六郷満山寺院には奥ノ院という秘仏安置所?や宇佐八幡の六所権現がありますが、その建屋の半分は岩屋の中に入っています。というよりその岩屋が修験者の修行場であったということなのでしょう。
修験道が華やかだった平安時代の遺産ともいえるでしょう。その後武士の時代となって禅宗の時代へ移る中で山岳密教も衰退していったようです。
Commented by jinashi at 2013-03-04 21:32
信ちゃん&俊ちゃん こんばんは。
今日はさっきまでNHKBSでにっぽん百名山「大山」を見ていました。あ~、先月信ちゃんがあの大雪の中を登ったところなんだ…としみじみと見ました。
3日(日)から国東半島トレッキングで福岡からバス1台40人のツアーが入ってきました。両子寺から文殊仙寺の約7Kmを歩きました。これから毎月1コースが3~5回の開催で9月まで6コースの受け入れをします。合計20回ほどの受け入れ(ガイドは3人ずつ交代しますが…)で忙しくなってきました。ガイドを務めながらも不動明王様、観音様や地蔵尊、五輪塔や庚申塔など次々と出会う仏様にご挨拶しながらの山里歩きは心洗われます。
その間隙をぬっての九州百名山は厳しくなりそうです^^
Commented by のんびり夫婦 at 2013-03-07 19:27 x
こんばんは。
岩屋…が何か良く判りませんでした。
納得です。
日頃はピークハントとお花巡りの私達ですが、こんなのも面白そうですね。

私達もNHK-BSの百名山、いつも楽しみにして見ています。
最近、隔週になったのが残念。
Commented by jinashi at 2013-03-07 22:12
のんびり夫婦さん こんばんは
今日はずいぶん春めいた一日でしたね。 お山の花々も一気に開花モードに入ったことでしょう…
しばらく天気もよさそうなので日曜日はどこに行こうか?と考え中です。
リンクしていただきありがとうございます。
~今日はどちらがライターなのでしょうか?
by jinashi | 2013-03-02 19:12 | 国東半島あれこれ | Comments(8)