一ノ岳 (1124m) ~2回目
求菩提山 (くぼてさん・782m) ~九州百名山・2回目
早朝より一斉清掃(河川草刈り)があって家を出たのは7時30分を過ぎていた。梅雨明けの発表が待たれるところだが…今日も雷雨の予報もあって九州地方ははっきりしない天気となりそうだ。
どの山に行こうか決まらずに家を出る。豪雨被災地は(心が痛んで)通過したくない…豊前の一ノ岳から求菩提山を周回してみよう。オオキツネノカミソリやイワタバコにも会えるかもしれない。
豊前市千束のR10を左折、県道32へと入る。緩やかに左カーブすると現われてきた求菩提山。かつて英彦山、福智山とともに栄えた修験道の山で特徴のある山容をしている。
求菩提山公共駐車場から歩き始める。9時28分。ここの標高≒360m。
先の分岐は左へ橋を渡って犬ケ岳登山口方向へ向かう。左上はキャンプ場となっていて若い男性グループが川に飛び込んだりして水遊びを楽しんでいる。水量も多く水深もありそうだ。
1kmほど行くと犬ケ岳登山口駐車場とトイレがある。左へすすめば笈吊峠から犬ケ岳へ登るウグイス谷コース。右へと岩岳川の小橋を渡って山女魚料理屋「ふきのとう」の横から林道へ入る。ここから大竿峠まで3.1km。
最初の沢を渡る。これまでの雨で増水しているようだ。
植林帯の荒れた石段を上る。
オオキツネノカミソリの群落に出会うとママの足取りも軽やかになる。
恐淵(おそろしぶち)へと入っていく。これより事故多発の看板あり。
木橋を渡る。
鎖が掛けられた沢を渡る。
鈴の中尾というところか?岩場を(下は見ないで)トラバースする。
急坂となった丸木の階段を登って経読林道へ上がる。ここの標高≒950m。
林道を右へ100mほど行って再度山へと入る。すぐに現われる大木。捻れているのでネジキか?
ひと登りで大竿(おおさお)峠に着く。12時31分。登ってきた恐淵方向から追いかけるようにガスが湧いてくる。
左(東)へ向かえば二ノ岳から犬ケ岳(三ノ岳)へ続く。
ベンチで昼食をとって一休みしたら丸木階段を登って一の岳へと向かう。
雨が落ちてきて雨具をつける。登り上がったところから快適尾根歩きとなる。
鞍部から望む一ノ岳山頂部。
ひと登りで一ノ岳山頂。13時15分。天気が良ければ英彦山やくじゅう連山を望めるところだが…今日は雲の中。雨は止んでいる。
2010年11月以来、2度目の山頂写真。
すぐに求菩提山方向へ向かう。ここからは初めてのコースで「求菩提山登山歩道」。
途中から左下に林道を見て一ノ岳から20分ほど下るとその林道を横切る。
さらに築城方向への林道を平行気味の斜めに横切るとフラットで気持ちの良い尾根歩きとなる。
山伏が秘法の行を伝授したという「杉の宿跡」を過ぎる。
造成中?の林道を横切ってどんどんと下っていく。少し上り返して山伏の行場跡の「虎ノ宿跡」に着く。一の岳から1時間30分ほど。標高は806m。
ここから一気の下りとなる。時に日も差してくる。
下り終えた鞍部が見覚えのある「胎蔵界護摩所跡」。2009年3月に登ったときにここに出た。
護摩場跡から400mほどの求菩提山山頂部へ向かう。
結界石のよこを通る。
国玉神社上宮のある山頂へ着く。15時25分。社殿前の石段で山頂写真。
先週の「神武東征と一柱騰宮」では宇佐安心院地方を訪ねたが…何と!神武天皇御一行はその後ここ求菩提山上宮を訪れているのだ。後になって知ったのだが…何かがじなしをこの山へ登らせたのだろうか?
「国玉神社」の記録には~
「神武天皇東征ましまさんとして、先ず筑紫を平らげ給ふ時、この山にて天神地祇を祭り給ひし所にして、その地を人皇が嶽と号す。蓋し天皇の龍駕し奉る地なるが故御尊号を称し奉りたる可し。」と記録されている。
鬼の石段を下っていく。(下ってきた石段を下から見上げる)
中宮を過ぎて舗装路を下る。
ママを置いて座主坊園地Pから湾曲した車道をグングン下ると立派な県道32号に出る。さらに延々と下って朝の駐車場へ着いたのは16時45分。山中でだれにも会わない(そんな時間?)九州百名山でした。
車でママを拾いに座坊主園地へ戻る。
中宮下の分岐を阿弥陀窟へ向かい「行者帰りの道」から下りていれば…(反省)。
行動時間=7時間15分。歩数24500。久々によく歩きました。
本日のGPS(拡大します)
畑冷泉(はたのれいせん)
帰路に求菩提温泉「卜仙の郷」で疲れをとる。
湯を出て白鵬・日馬富士の全勝対決を観戦。モンゴルの嫁さんが応援していた日馬富士が快勝。
受付のお嬢さんに近くで水汲みが出来る湧水場を聞く。
20分ほど走って着いた豊前市大字畑の「畑冷泉(はたのれいせん)」。
かつて求菩提山修験者の禊ぎに使われていた神聖な湧き水で、樹齢830年ほどの大楠の根元から湧き出ている。「九州三名水」に数えられるという。
水神社にお参りしたあと100円を入れて汲ませていただきました。
翌日23日には気象台により九州地方(北部・南部とも)の梅雨明けの発表がある。去年より半月も遅い今年の梅雨明けだ。
オオキツネノカミソリ
これは「タマゴタケ」か?
「タマゴタケ3兄弟」
恐淵(おそろしぶち)の小滝群
期待したイワタバコはまだ早かったようです。