根子岳東峰(1408.1m) 九州百名山~2回目
木々の芽吹きが始まりいよいよ野山の花が次々と開く季節となった。
阿蘇ではオキナグサが開花している頃だろう。
大戸ノ口峠から根子岳東峰に登ってみよう。
早朝に出掛けるとこの時季ずいぶん夜明けが早くなってきたことを実感する。
R212で外輪山を下りる途中の見晴らし台から阿蘇五岳が涅槃像となって横たわる。根子岳はそのお顔の部分で東峰は額(ひたい)あたりか。
阿蘇市坂梨からR265を高森町へ向かう。くねくねと登りあがって高森町に入った辺りが大戸ノ口峠だ。右手の舗装路へ入ると前に根子岳が横たわる。
放牧地の狭い舗装路を進むと広い駐車場がある登山口へ着く。
根子岳東峰には3年前に大戸尾根コースを登っている。(その日は鹿納山へ登ろうとして悪路の日隠林道を走りお化粧山登山口に着いたところ、なんとママの登山靴を積み忘れていて撤退したのだ。そのあと高森のホームセンターでズック靴を買って根子岳に登ったのです。)
ここは標高差350mほどを直登する厳しいコースのようだ。
準備をしてスタート。8時02分。ここの標高≒1050m。
登山口からいきなりの急登となる。一昨日の雨で阿蘇の黒土の急坂はまだ滑りやすい。連続して取り付けられた虎ロープやベルトに掴って登っていく。ウグイスが完成まであと一歩の鳴き声を繰り返している。
高度があがってくると後ろに波野高原が広がってくる。くじゅう連山や祖母山も良く見えだした。
連続する急坂を一歩一歩登っていく。「危険」の看板がある崩壊地の上部を緊張ぎみに通過する。
さらに急登は続きママはいつものスローダウン。クマザサの急坂を登っていくと左に高森町方向が良く見えてくる。このあと登る清栄山方向。
前方に大岩が現われて見覚えのある大戸尾根コースと合流する。ここまで登り一辺倒でフラットなところはほとんどありません。
右へと山頂部へ向かう。少し上ると左のカヤ越しにあの天狗峰が見えてくる。これを見るとなぜかドキッとします。天狗峰は阿蘇涅槃の鼻にあたる所です。
左から天狗峰からの登山路が合流すると2等三角点のある東峰の山頂へ到着する。
2度目の山頂写真。9時12分。
全方位が見渡せ、高度感のある山頂だ。西に天狗峰(1433m)と後方に阿蘇高岳(1584m)。
分岐を天狗峰の方向へ行ってみる。左へ行き止まりの展望所?からロッククライミングで天狗峰へ登る人達が見える。(アップ画像)
高いところに登ってみたいのは人間の本能なのでしょうが…過去に何度も滑落による死亡事故が発生しているところだ。縦走するにもザイルが必要で一般の人はこの辺りまでにしましょう。
振り返って東峰の崖を見ると…こちらも要注意!上にいるとわからないが、頂上直下の崖はえぐれているようだ。
ホットコーヒーをいただいて一休みしたら往路を下山する。
転げるようにしてぐんぐん下りれば30分ちょっとで無事下山。10時12分。
今日のGPSマップ。(拡大します)
大戸ノ口近くの牧場。肥後の赤牛、豊後の黒牛(と聞いていたが)が仲良く草を食んでいる。
本日のハイライト~オキナグサに出会いに根子岳の麓へ。今が見頃!
オキナグサ=翁草は花が終わると白く長い綿毛となり翁の白髪のようになることから…。有毒植物で牛などは食べない。
大戸尾根登山口の駐車場はマイクロバスも2台あり登山者の車でいっぱいでした。
写真を撮りに来ていた方から「以前に比べて随分株が少なくなった…盗掘が原因なのでは?」と言われていました。 ~とっていいのは写真だけです!
最後にCM~
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