夷谷~春のお接待 2012・4・11

同級生のてるちゃんからご案内?があって富さんと豊後高田市夷のお接待に出掛ける。

この日は旧暦3月21日。弘法大師(空海)の祥月命日だ。
(今月の旧暦には「閏月」があり、19年に7回(子、辰、申年に)1ヶ月分の旧暦月が挿入される)
宇佐国東半島は最澄(伝教大師)による天台密教・六郷満山仏教文化が花開いた地だが、共に唐で仏教を学んだ空海(弘法大師)との縁も深い。
代々の家々にはお弘法様(像)が祀られており、その縁日には古くからお接待行事が継承されている。
以前より地区の行事として行われるお接待とは、外から来た人を温かく迎え入れ、お茶やご飯でもてなすことにより功徳として現世や来世に幸福をもたらすことが約束されるという思想が受け継がれたものだろう。
近年ではお接待にはお菓子を出すのが一般的だが、国東半島の国見や香々地では今でもごはんやうどんを出すところが多い。この季節はちょうど筍や蕨のとれる時期でごはんやうどんに添えて出されるところもある。
4月21日の直近の日曜日に行われる地区が多くなったが、ここ豊後高田市夷では今でも旧暦により行われている。

昼前に西夷の公民館会場に着く。あいにくの雨模様だ。
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お弘法(大師)さまと一緒にまつられる不動明王(右)。さすがに六郷満山密教の歴史ある地だ。鐘も立派。お供えに採れたての筍。そしてお賽銭箱の中にお米が敷かれて?いるのも珍しい。
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お賽銭を入れ、お弘法様におまいりしたらパックに入れられたお接待ごはんをいただきます。
天気が良ければ外の長椅子でいただく人が多い。
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特別に奥の部屋にあげてもらってお接待ごはんをいただきました。
おこげ(左にチラッと見えている)やおからも特別にいただく。うん、美味しい! 
てるちゃん、地区の皆さんありがとうございました。
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近くのお接待場へと移動する。お供えの炭酸まんじゅうが美味しそうだ。ここでもパック入りのごはんをいただきました。
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もう一カ所お接待ごはんが出されていると聞いて行ったところが、以前エコツーリズム学習会でお世話になった秋光の施恩寺さん。
ここは禅宗のお寺さんだが、その昔は六郷満山天台宗のお寺だったようだ。
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本堂前に弘法大師の祭壇が設けられていて、前には数種類のごはんがパックに入れられている。じなしは豆ごはんをいただきました。
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じなしが子どもの頃、お接待の日は小学校の授業は午前中で終わりだった。学校の(粋な)計らいで先生たちの家庭訪問の日としていたように記憶している。
同級生と一緒にあちこちへお接待廻りに出掛けたことが懐かしく思い出される。
もう50何年も前のこととなる。

最後にCM~オンパクのお知らせ
国東半島の魅力を発見する小さな旅です。ご参加をお待ちしています!
  5月12日・19日・26日・6月2日の毎土曜日に開催
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六郷満山、 祈りの道をたどる
Commented by Kenny at 2012-04-18 20:58 x
ひぇー!まだあるんやね「お接待」。吾輩が子供のころも待ち遠しくて当日は何軒も回ったことを思い出します。知ってる「かんころもち」?サツマイモの粉で作った黒い色の見栄えの悪いやつ。もうないでしょうけど。会社の同僚で夷の近く豊後高田草地出身の人に見せたら懐かしがっていました。じなしさん、消えそうな記憶の襞を引き延ばしてくれてありがとう。
Commented by jinashi at 2012-04-19 11:15
木皿に薄く載せられたごはんにフダンソウと切干大根、そして薄いお豆腐の煮たのが添えられているの一般的でしたね。そんなものがあのころも今もとてもおいしいのはなぜでしょう?
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by jinashi | 2012-04-16 19:35 | 国東半島あれこれ | Comments(2)