第4回国東半島エコツアーガイド学習会~鬼ケ城から黒木山へ 2012・2・25

夜半まで雨が降っていたが今日は曇りの予報。
鬼が好きな青鬼さんのリクエストで「鬼ケ城」を訪ねる。じなしも以前一度登ったことがある。
国東市国見町赤根と豊後高田市夷の市境となる黒木山山腹にある鬼が城は刀匠・紀行平新太夫(きのゆきひらしんだゆう)が生涯仕上げの一振りを打ったといわれるところだ。
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説明板によると~
「鬼ケ城は紀新大夫行平の鍛刀の地と伝えられる。行平は香々地町夷に生まれ育ち、父定秀に鍛刀の術を学び、諸国に修行し、三十八歳の頃には、その名は日本国中に知れ渡った。故あって上野国刀祢庄に配流されたが、そこでも刀を打ち続けた。正治二年、十六年間の流罪を赦されて豊後国に帰り、鬼籠で鍛刀し、暫くして野田に移った。承元二年、後鳥羽上皇から御番鍛冶に召され、晩年夷に帰ってきた。齢七十に近くなお矍鑠とし、ただひとり鬼が城に籠って完全無欠な刀を打ち上げた。」
今日の参加者は~O隊長、青鬼さん、ありさん、とみさん、じなしの5名と少しさびしい学習会となった。
赤根の「あかねの郷」から金ケ峠(かねがとうげ)を越えて少し下ったところの鬼ケ城入口(登山口)へ9時に集合。
2年前の六郷満山峰入りで満願を果たしたO隊長の先導で山へ入る。ここの標高≒270m。
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植林帯の山腹をトラバースしてからは小さな指導標柱を辿る。
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右上が開けて明るい尾根の近くまでジグザグに登る。
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倒木などで進路が分かりにくいところもあるが、左へと山腹を水平に向かうと祠が現われる。
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刻まれた文字は…なんとなく読めそうな…?芳本先生から天花粉(ベビーパウダー)を振りかけると判読できると聞いてはいるが…。
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祠から見上げると先の高いところに鬼ケ城の大石群が見えてくる。
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鬼ケ城の入口。周辺の大石は緑のツタで覆われている。登山口から30分ほど。標高は420mあたりか。
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内部は広い空間となっている。周囲にも雨風を凌げる空間が数か所につながっている。
行平が真っ赤に焼けた玉鋼を鬼のような顔で打ったところはここなのだろう。
ここから金クソ(たたら製鉄で出来た鉱滓)も見つかったという。
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O隊長から「一望岩からこのあたりに柱のようにそそり立つ岩峰が見えた」というので周辺を探索するが…霧も出ていてよくわからない。
大岩の上部に上がる。鬼ケ城の屋根にあたる辺りか?この岩屋根は広い!
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鬼ケ城の裏あたりの木に赤テープがついていて奥へ誘っているので行ってみる。
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前方上部に現われたのがO隊長が見たという岩峰(群)なのかもしれない。急坂に足を滑らせながらその尾根に上がりつく。GPSナビを見ると黒木山の支尾根に上がりついたようだ。
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岩峰(群)の反対側(東)へ支尾根を15分ほど上ると黒木山への本峰尾根登山路に出会う。
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そこから何度もアップダウンを繰り返して黒木山山頂に着いた。11時5分。
標高は499.6m。円柱4等三角点がある。じなしは2度目の山頂。
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金ケ峠に向かって下山する。(一度道迷いあり)1時間ほどで峠に降り着く。12時1分。ここの標高≒340m。
峠でここまで歩いて来たという香々地の中学生3人に出会う。休日に家でゲームばかりしているより探検気分でここまで歩いてきた行動は良いものだ。きっと大人になって思い出すだろう。
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少し下って鬼ケ城入口へ戻り周回を果たす。12時12分。
本日のGPSルートマップ。(拡大します)
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午後はO隊長を通じて芳本先生(元香々地町教育長先生)に文化財の話などをしていただくようにお願いしている。その会場となる香々地の佐古公民館へ移動すると先生はすでに部屋を暖房して待っていてくださいました。
昼食を済ませて先生のお話を聞く。
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今日のお話は
~ ①虎御前と宝筐印塔 ②北原白秋2番目の妻で歌人の江口章子(あやこ)③中山仙境の隠れ洞(うど)と黒田官兵衛 ④六所神社の足利尊氏6本杉 ⑤江戸の数学者・吉田光由と夷の隠れキリシタン  
 ~ についてじっくりお話をしていただきました。
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これらについては今後の現地学習の課題となりました。
 芳本先生にはお忙しい中をありがとうございました。

最後に長崎鼻の海蝕洞窟(県指定史跡)にある行者洞窟を訪ねる。
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かつて三浦梅園も調査のためここを訪ねたという。
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お堂の入口にある蔵王権現。
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お堂の中は右から不動明王(と前鬼・後鬼か?)、役行者(木造~海から拾ったという)、役行者、蔵王権現。
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修験者が崇める役行者や蔵王権現だが、一般的には厳しい山岳で修行を積む修験者が、こんな海岸部も修行の場となっていたのだろうか。
役行者の守護神といわれる蔵王権現は…国東半島には①鷲巣岳山頂②行者窟③霊前寺と④ここ長崎鼻の4カ所で見ている。
洞窟内部からみる周防灘の海。シルエットは何かの形に似る? コントラバス?
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本日のエコツアーガイド学習会はこれにて解散。
Commented by yokobaba at 2012-03-06 20:14 x
長崎鼻の海蝕洞窟は知らなかったなぁ~
国東出身とは言えないですね。あの頃はカカジは遠い町だったからでしょうか。
それにしてもよくぞ見つけましたね。
確かにコントラバス?
引き潮でないと行けませんか?
この場所まで行って観たい…
Commented by jinashi at 2012-03-07 10:19
じなしもはじめてでした。県史跡だけあってすばらしいところです。
キャンプ場の駐車場からすぐ下にあります。お堂へは潮がひかないと渡れません。機会があればぜひお立ち寄りください。
by jinashi | 2012-02-28 12:43 | 国東半島・宇佐の山歩き | Comments(2)