釈迦ヶ岳(しゃかがだけ・830.6m)
九州百名山(地図帳)~73座目 九州百名山(新版)~79座目
(国富町法華嶽薬師寺登山口)
釈迦ヶ岳は九州山地最南部にある山で山腹にある法華嶽薬師寺建立の際、山頂に釈迦尊像を安置したという言い伝えに由来する。養老2年の創建で日本3薬師のひとつ。
平安時代の女流歌人和泉式部が法華嶽薬師に参籠した後、都へ帰る途中で病となり、43才の生涯を終わったという伝説の地でもある。 (西都市の鹿野田神社に墓がある)
早朝ナビで薬師寺へ向かう。茶畑の向こうにどっしりとした山容の釈迦ヶ岳を望む。
朝日が昇る川面に靄が立ち上る。
薬師寺前のロータリー横に広い駐車場がある。 6~7台が駐車している。
薄曇りのもと、4人の子供を連れた男性(パパ)2人とほぼ同時のスタートとなる。
8時5分。
ゲート横から法華嶽公園に入る。モミジの植林の廻りを鹿に新芽を食べられないように電柵が囲んでいる横を通る。
次のゲートから公園を出て林道へ入る。ここの標高280m・山頂まで3,600mの標識あり。
ゆっくりと2合目の舗装路を登って行く。
右に尾根を登る山道があるようだがまっすぐ林道を緩やかに登る。
その先林道は右急カーブの坂道となり、上がりついた4合目には先の子供たちが先回りしている。尾根道はショートカットとなっているようだ。
この先山頂まで子供たちのにぎやかな声を聞きながら登っていく。
未舗装となった道を緩やかに登っていく。合目の他にも所々に標高や山頂までの距離表示があって今の位置が分かりやすい。元気な2人は5年生。
林道が終点となり小広場にベンチが置かれている。休憩ポイントの6合目。
6合目を過ぎるといよいよ山道の急坂となるが要所にはロープ場や擬木階段が整備されている。明るく朝日も射してきた。
登山路脇のところどころに山神様の祠も。
7合目を過ぎて急坂をひと登りで展望所に着く。日向灘や宮崎市街地などが望めるようだがすこし霞んでわかりにくい。ベンチもあってここも休憩ポイント。
南西方向からドーンという音がして一瞬日出生台演習?と思わせる。子連れのパパから桜島の噴火音だと教えてもらう。昨年は噴火回数が最も多かったと聞いてはいたが今も活発な活動をしているようだ。それにしてもここまで聞こえるとは…。
8合目で一旦鞍部に降りる。前の樹間に山頂部らしきピークも見えてくる。
登り返しは岩登りのロープ場となる。
9合目から最後のきつい登りが続く。この先に2度目の展望所が現われる。
右に木造の小屋が見えてくる。壁はないが避難小屋のようだ。
頂上直下の登り。
釈迦堂のある山頂に飛び出す。10時4分。
釈迦堂の一段上に2等三角点があり、さらに5分ほど先へ進むと展望所に着く。木製の朽ちた方位板があるがはっきりわからない。米良三山方向か?風があって寒い。
山頂部に戻って昼食とする。パパたちはベンチで子どもたちにカップメンを作っている。
円型方位板を前に山頂写真。
次々と登山者が上がってきて山頂部も狭くなった。追い出されるように下山とする。下山では登りで使わなかった巻き道を下る。
2合目林道に降りついたショートカット道。
無事下山する。11時50分。
初登りの多くの登山者と出会いました。特に危険なところもなくファミリーで楽しめる宮崎(近郊)市民人気の山という感じでした。
コショウの木(花)
マンリョウ(万両)
ミヤマシキミ(の実)
帰路に見た千切り大根干し。トラクターが満載した大根をカットする機械を引っ張る。宮崎県は切り干し大根日本一。(全国の90%以上を生産)霧島おろしの冷たい西風にさらす冬の風物詩。~国富町にて。
お昼は西都市の超有名店「うなぎの入船」へ。本日より営業。
覚悟はしていたがこれほど多いとは…。受付番号は84番。受付時にスピーカーで呼び出されたのは52番。1時間ほど待つようだ。店の手前には待合所もある。
スーパーのように広い駐車場も車がいっぱい。
店の前にある南方神社へお参りして時間をつぶす。祭神は「素戔鳴尊(すさのうのみこと)」。
境内にある宮崎巨樹百選の大楠(くすのき)。幹回11.5m、樹高42m。デカい!
やっとうなぎとご対面したのは1時間30分後。「うなぎ定食」(並)2300円也。
味は?待たされておなかもすいたので、それなりに美味しい…。
天気に恵まれて2日間、宮崎の九州百名山の2山を楽しむことができた。帰路に日向の「お舟出の湯」で疲れをとって大分へ戻る。