九州脊梁山地の小川岳を歩く~キレンゲショウマと初対面  2011・8・28

スタート~五ヶ瀬ハイランドスキー場

小川岳(おがわだけ・1542m)    九州百名山地図帳63座目(九州百名山71座目)
九州山地北端の山。この山から南へ扇山まで霧立越(きったちごえ~昔馬の背で物資を運んだ「駄賃付け」の道)が続く。

先月津江の御前岳でお会いした日田市のUさんからキレンゲショウマの写真ハガキを頂いた。Uさんご夫婦が20日(土)に霧立越の白岩山に登ったときに撮られたようで「後一週間は楽しめそうです」と書かれている。宮尾登美子さんの小説「天涯の花」にも登場するこの花は九州では脊梁山脈や祖母傾山などに自生しているらしい。レッドデータブックでは絶滅危惧種の2類に指定されているのだが、群生地では10年ほど前から鹿による食害が目立ち始めたようだ。
夏休み最後の日曜日は残暑厳しい晴天となりそうだ。九州百名山未登の小川岳を五ヶ瀬ハイランドスキー場から登りついでにそのキレンゲショウマに出会いに行ってみよう。


高千穂からR218を行き山都町馬見原からR265に入り、五ヶ瀬町鞍岡で五ヶ瀬ハイランドスキー場の看板に従って右折すると霧立越のゲートが迎えてくれる。
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スキー場までカーブの多い急坂を登っていく。スキー場大駐車場入り口のカシバル峠からはダート道となり白岩林道を1Kmほど進むとごぼう畑に着く。ここは白岩山への登山口でこの4月に霧立越を扇山まで往復したときに駐車した場所だ。今日はさらに作業道をすすんでスキー場ゲレンデ最上部のスキーセンターまで車で上がる。ここは標高≒1600m。鞍岡の霧立越ゲートから900mほど登ったことになる。向坂山(1684m)への登山口でもある。東からガスが湧いてきて半袖では肌寒いほどだ。
用意をして7時30分にスタート。
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まずはパラダイスコースのゲレンデを下っていく。
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前方の遠見ケ岩が近づいてくる。
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小川岳と書かれた小さな標識があって山へと入る。
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急坂を10分ほど登ると尾根へと上がり分岐を左へ向かい遠見ケ岩へ寄り道する。ここは別名黒岩ともいわれ標高1582mで小川岳より40mも高い。これから小川岳へ登るというより下るほうが正しいのかもしれない。
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スキー場へとガスが続き向坂山は姿を見せてくれない。
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阿蘇俵山あたりから熊本市方向は晴れていて金峰山、二の岳三の岳が望める。
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分岐へ戻りまっすぐに稜線伝いで小川岳へ向かう。ブナやツガ、イチイ等の大木を縫って緩やかに下っていく。道ははっきりしており自然林の気持ち良い尾根伝いを歩く。
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標高1390mほどの最低鞍部あたり。遠見ヶ岩から標高差190mばかり下ってきた。ここから小川岳本峰へと緩やかに150mほど登り返す。
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左が開けてオブジェのように聳える立ち枯れのブナのむこうに見えるのは三方山や天主山あたりか?
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右手の樹間から2009年4月に登った緩岳(右)と祇園山(左)。
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緩やかに登りあがると草むらの中の山頂に着く。9時46分。
丸い広場のような山頂は自然林に囲まれて展望はない。山頂標識のそばには2等三角点がある。
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一休みして下山とする。しばらくは下るが鞍部からは「登りの下山」となる。途中の露岩で一休み。戻るスキー場と向坂山が見えている。
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熊本市からの中高年のやや高年の明るい男女10名ほどの団体とスライドする。
この稜線は「九州脊梁山脈トレイルランin山都町」のコースとなっていて、第4回目となる今年はすでに250名がエントリー済で9月24日朝7時にスタートするようだ。35Kmに及ぶこの周回コースを3時間41分(第3回優勝者タイム)で駆け抜けるという山の鉄人レースだ。(熊本県山都町観光協会HPより)
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遠見ケ岩分岐をスキー場へ下りていると後ろから若い男女が走って降りてきた。大会の下見で試走しているようだ。若いっていい!
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ゲレンデへ下りると駆け上るトレイルランの若者を見ながら最後のつらい登りがはじまる。
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スキー場ではバードウオッチングの人が数組。大きな望遠レンズで飛ぶ鳥を追いかけている。
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山中でうまく?撮れたじなしのデジカメの野鳥写真を見せると名前を教えてくれた。
「相思鳥(そうしちょう)」という野鳥で中国南部やベトナムあたりの鳥で我が国へ人為的に持ち込まれた特定外来生物のようだ。日本の侵略的外来種ワースト100選定種となっているが・・・姿はかわいいく、口笛を吹くように鳴く。
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いったん車へ戻る。12時15分。  
いよいよあのキレンゲショウマに会いに行く。
Uさんの奥様が言われていた場所を目指す。群生地は鹿よけのフェンス(ネット)で取り囲まれていた。ドキドキしながらゲートを開けて中へと入る。
沢音がしてくるところに大きめの緑の葉に点在する黄色の群落を見つける。
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開花したものは花弁の縁が黒ずんで盛りはすぎているがまだ蕾も多い。肉厚の花弁はパステルイエローのいい色をしている。
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Uさんが訪れた1週間前が一番の見ごろだったでしょう。
旬は過ぎてはいてもはるばると訪ねてきて花園に巡りあうことができて大満足。

帰路は高森の月廻り公園で一休み(ひと眠り)。その間ママは温泉でリフレッシュ。

by jinashi | 2011-08-29 17:33 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)