霧立越(きったちごし)縦走往復 向坂山~白岩山~扇山  2011.4.24(日)

宮崎県五ヶ瀬ハイランドスキー場登山口
 ~ごぼう畑登山口  ~向坂山  ~扇山

・・・霧立越縦走・・・
向坂山(むこうざかやま・1684m)   
白岩山(しらいわやま・1647m) ~九州百名山・67座目
扇山(おうぎやま・1661m)
 
~九州百名山・68座目

ガイド本やネットで見ていつか歩いてみたいと思っていた霧立越(きったちごし)。歴史とロマンを感じるいい響きの名前だ。  そして・・・ 「カシバル峠」や「ごぼう畑」ってどんなところなのだろう?

霧立越は九州脊梁山地の向坂山~扇山にかけて霧立山地の尾根伝いを辿る峠道で、その昔には「駄賃付け」の道といわれ、熊本県馬見原~宮崎県椎葉村間は馬による物資の輸送コースとなっていたという。
鎌倉幕府から平家追討に赴いた那須大八朗が平家落人の娘と恋におちた伝説や西南戦争で西郷軍が人吉まで敗走した道としても知られているようだ。


道の駅高千穂で車中泊して早朝に登山口に向かう。R218を一旦熊本県に入り山都町馬見原からR265へ入り五ヶ瀬町本屋敷を五ヶ瀬ハイランドスキー場の看板に従って右折すると「霧立越登山口」のゲートが迎えてくれる。
波帰集落から向坂山方向を望む。
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もみじ坂、アカマツ坂、カシバル坂をくねくねと登っていくと「カシバル峠」に登り着く。スキー場駐車場入口を左に見てここからダート道となった林道をさらに1kmほど登ると「ごぼう畑」という登山口に到着。R265から約8km。
ここから扇山山小屋まで8900m。
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スキー場へと続く作業道を歩き始める。6時25分。ここの標高≒1400m。
今日は天気も良さそうだ。
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途中にある残雪。
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スキー場上のロッジに着く。シーズンオフでひっそりとしている。
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ゲレンデの最高地点(リフト降り場?)へ上がる。ここからゲレンデ最下部へ下り北へ向かうと小川岳への縦走ルートとなる。
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北東方向に2年前の今頃登った祇園山(左)と揺岳(右)を望む。
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ゲレンデ最高地点横から山道へ入る。
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丸木階段を上がっていく。
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バイケイソウがいっせいに新芽を出している。
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イチイの大木を過ぎると向坂山の山頂だ。7時22分。
遠くは霞んでいるものの枯木立から九州脊梁の山並が望める。西へは三方山方向への縦走コース。
これから南へと向かう。
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向坂山から丸木階段を下ると20分ほどで杉越(日肥峠または白岩峠)へ降りつく。ごぼう畑登山口からまっすぐ登れば25分ほどで着くところだ。温度計は2℃。晴れているものの寒い。まっすぐに白岩山へと向かう。
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ネットゲートを開けて白岩山山頂部へ入る。ここは「白岩山石灰岩峰植物群落地」という宮崎県特別記念物に指定されている。生き残こる豊かな植物群を鹿の被害から守るために設けられたようだ。
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石灰岩の急坂をひと登りで白岩山山頂に上がり着く。
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山頂写真。8時5分。
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遠くは少し霞んでいるが360度の景観を楽しめる。西方には九州山地最高峰の国見岳から山並が広がる。
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左の手前は水呑の頭。南へと扇山までの霧立越の山々が連なる。
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山頂から南へ急坂を下るとヤマシャクヤク(山芍薬)が群落している。まだ蕾。
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コショウノキ(胡椒の木)も多い。
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しばらく先へ進み分岐を左へU字に戻るように登ると水呑の頭(みずのみのかしら)へ着く。8時35分。3等三角点があり、国土地理院地形図では白岩山(1647m)となっている。木立で展望はよくない。近くにシャクナゲの大群落があるようだ。
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水呑の頭分岐へ戻り扇山へ向かって気持ちのよい自然林の縦走路を歩く。緩やかに下っていくところでは帰りは登りとなることを考えている。扇山まで6900m。
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「馬つなぎ場」というところを通過する。杉越から扇山への中間点で休憩ポイント。
このあたりから天気が急変し、氷雨も降りだしてくる。鼻水も垂れてくる。
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「平家ブナ」といわれるあたり。ブナの大木が多い。空には風が音を立てて舞い木立を揺らせている。
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先に扇山山小屋が見えてきた。やっと辿り着いた感じだ。登山口から約11kmほど歩いてきた。11時3分。
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小屋の中でお昼とする。室内の温度計は2℃。寒い。
囲炉裏もありきれいに片付けられている。こんどは泊りがけで来てみたいものだ。
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ザックを預け、山小屋の横から扇山へと登って行く。山頂まで600m。
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グラニュー糖のような雪が横殴りとなって体にあたる。
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シャクナゲ群をかき分けて小屋から20分ほどで扇山山頂に着く。11時57分。
天気がよければ向坂山から歩いてきた霧立越の山並や九州山地の絶景が楽しめるのだが・・・。
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山小屋まで降りてザックを拾い長~い往路を戻り始める。しばらくはくだり気味の道となる。
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 「馬つなぎ場」を過ぎると緩やかな登りとなってくる。水呑の頭分岐近くになると疲れた足には辛い登りが続きスピードも落ちてくる。白岩山は巻道を通過して戻る。
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すこし足をひきづりながらやっとの思いで杉越に戻ると疲労もピークとなる。分岐をごぼう畑へと下って行く。
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左ひざにややダメージを感じながらも何とか無事にごぼう畑の登山口へ戻りつく。16時2分。
ママは以外と元気。本日もこのすばらしい縦走路を誰にも会わず貸切で楽しんだ。 
 あの霧立越縦走往復をとうとう完歩したぞ!   
今日の総歩行距離≒23km
時間=9時間35分(休憩時間も含む)
歩数≒40000歩
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 雪の舞う寒い中初めての長い山歩きだったが無事に下山できたことを感謝。
やはり・・・ここは2台(2組)で交差縦走するのが良いのだろう。またいい季節の天気の良い日に歩いてみたいところだ。

                   マンサク(満作)
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                    アセビ(馬酔木)
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                  ケクロモジ?(毛黒文字)
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Commented by お宮 at 2017-06-29 10:54 x
7月末に霧立越の縦走に行く予定です。
ごぼう畑登山口と松木登山口に車をデポします。それでも約14km~15km。
ごぼう畠から扇山を縦走されたとは…、さすがです!

山口チームも参加予定です。jinashiさんも来られませんか?
初日は鉾岳・鬼ノ目山、真夏の暑い中を最後まで歩けるか心配してます(笑)。
Commented by jinashi at 2017-06-29 20:01
お宮さん~ ありがとうございます。
 日程調整?してみます・・・
  また連絡させてもらいます。
by jinashi | 2011-04-26 14:44 | 宮崎県の山歩き | Comments(2)