くじゅう慰霊登山  2010・8・8(日)

赤川登山口

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くじゅう遭難慰霊碑復元と80回忌法要
 久住山(1787m・8回目) 扇ケ鼻(1698m・4回目)
6月17日の大分合同新聞東西南北にくじゅう遭難慰霊碑のことが書かれ80年前の遭難のことを知る。昭和5年8月11日、沢水(そうみ)本道登山口より登った当時21歳の若者2名が猛烈な嵐に出会い寒さと飢えで遭難死した。1年後に旧友や縁者たちによりその場所に慰霊碑が建立される。この新聞記事をきっかけに台座から脱落倒壊した慰霊碑を見つけ出した大分市の「山のいで湯愛好会」の山男たちがパイプや角材、ジャッキなどの重い機材機具を運び上げ700kgほどの石板碑を人力にて台座に戻す。
そのことを再度東西南北で知り加藤会長さんや挾間さん、高瀬さんなど愛好会の皆さんの男らしさとやさしさと結束力行動力に感激する。さらに愛好会が現地にて80回忌法要を執り行うことを知り参加させていただくこととする。遭難したのは筑前木屋瀬(現北九州市八幡西区)の人で九大医学部学生だった廣崎秀雄氏と友人渡邊邦彦氏。九州で初の山岳遭難死、それも真夏とあって当時話題になったようだ。

吉兆か!?・・・朝の虹。(やまなみハイウエイ飯田高原あたりから)
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今日は赤川登山口から入山する。すこし厳しいが静かで良いコースだ。2006年7月16日以来4年ぶり2度目のコースで前回と逆周りで久住山への直登コースに入る。7時26分。
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大分大学工学部の登山道浸食防止開発の実験地となっている登山道。
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久住山の岩場を見上げる台地へ出る。山頂まであと一時間ぐらいかな? ここからは大石の多い急坂を両手をフルに使って登って行く。
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山頂に上がると高校生の団体が賑やかだ。山頂温度計は16℃。久住町方面からガスが湧いてくる。
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稲星方向へ進み南登山道の神明水を左折して池の小屋方面に進む。ガスで方向感覚がなくなり後から来たおじさんについていって池の小屋へ上がる。そこから新聞にあった方向(西方に240mほどの標高1748mピーク)へ進むと小雨交じりのガスの中に人だかりがあり法要の準備をされているようだ。
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碑の大きさは縦130cm、横200cm、厚さ15cm。石板上部に梵字のキリーク(阿弥陀如来)が刻まれている。阿弥陀様により浄土へとお導きいただくために刻んだものであろう。 前で記念写真。
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開式時間の11時前になって雨脚が強くなり法要は池の小屋の中で行うこととなる。小屋の中には50名ぐらいが参列。先ずは主催者「山のいで湯愛好会」の加藤会長さんがあいさつと経過報告。
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白水寺法華院第二十六代院主弘藏岳久氏(法華院山荘主人)が読経と全員が焼香。碑文の説明があり、最後に現存する渡邊氏の弟さん(81歳)から3日前に届いたという手紙が挾間さんにより朗読されて閉式となる。
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池の小屋を後にして星生崎下非難小屋で昼食をしていると夕立が通り抜ける。初秋の花々が咲き群れる扇ケ鼻に上がる頃には晴天となってくる。山頂から一気に下って無事赤川に下山する。14時50分。
(下山途中で左扇ケ鼻、右肥前ヶ城を振り返る)
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この法要は多くの山を愛する仲間が集いこのくじゅう連山の大自然に対して畏敬の念を感じながら今後も安全な山登りを楽しむことを再確認するためでもあった。
ちょうど11時の開式時刻に降った雨は廣崎、渡邊両氏の魂の涙だったのかもしれない。
参加した皆さんはきっと満ち足りたそして暖かい気持ちとなって下山されたことだろう。
下山したあとはすっきりと快晴の夏空となった。
「山のいで湯愛好会」のみなさん、ありがとうございました。

                           ママコナ
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                          イヨフウロ
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                          シモツケソウ
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                          マツムシソウ
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                          イブキトラノオ
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                           ノギラン
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Commented by 山のいで湯愛好会会長 at 2010-08-29 16:44 x
先日の80回忌慰霊登山に参加いただきありがとうございました。
詳しいご報告を拝見させていただきました。
ところで8月24日付けの西日本新聞夕刊に当日のことが掲載されておりました。
記事はおゆぴにすと「掲示板」をごらんください。
その写真の左の人物がもしかしたら貴方様ではないかと思いご連絡したしだいです。
西日本新聞の記者も当日取材にみえていましたが天候が悪くなりさむさに耐えられずさきに下山し後日私のところに電話取材していた関係で掲載がおそくなったようでした。
余談ですが先日直方市在住の渡邊道夫さん(渡邊邦彦さん実弟)を訪問し慰霊祭の報告をしてきました。
大変喜んでおり当時のいろんなお話もきけました。
本当に今回の80回忌慰霊祭を思い立ってよかったなあと感じたしだいでした。
Commented by jinashi at 2010-08-31 10:09
加藤会長様 書き込みいただきありがとうございます。
西日本新聞の記事を拝見いたしました。
写真はたぶん自分のような気がします。(バナナをお供えしてお参りをさせていただきました)
今回の慰霊祭は多くの人と人の心を繋げたすばらしい催しでした。加藤会長さんのお父さんのこと、(息子さんのこと)、弘蔵さんのご先祖のことやくじゅう山の歴史などいろいろと学ばせていただきました。たまたまその時間の雨もまた何かを語り掛けました。池の小屋も昨年暮れに新装なったばかりでグッドタイミングでした。(2009年10月4日に傾山山頂で首藤宏史先生とお出会いし(名刺をいただきました)池の小屋修復の話などをお聞きしていました。~当日も出席されておられたようでしたが)
これからも「山のいで湯愛好会」の発展と会長さんをはじめ皆さんがお元気でいつまでも山と温泉を楽しまれますようお祈り申し上げます。
by jinashi | 2010-08-08 21:23 | 大分県の山歩き~くじゅう山系 | Comments(2)