鉾岳のツチビノキ 2010.7.18

上鹿川登山口

鉾岳(ほこだけ・1277m)  宮崎県延岡市北方町  
    九州百名山~53座目

17日には九州地方(全国的にも)は梅雨明けしたようだ。天気予報も所により雷雨とはあるものの九州は全般に晴れて猛暑の予想だ。この時期には宮崎県北方町の鉾岳に希少植物ツチビノキが開花しているだろう。森の巨人たち100選の鬼の目杉も見てみたい。
前夜に車中泊した日之影町道の駅青雲橋では星が瞬いていたが、夜半から雨が落ちてきた。小雨の中早朝に青雲橋を出発。今は廃線となった旧高千穂鉄道槇峰駅より県道214号に入る。昨年ちょうどこの時期に登った比叡山登山口を過ぎ、さらに網の瀬川沿いの狭い道をくねくねと上鹿川(ししがわ)へと向かう。上鹿川の棚田が広がる盆地から見えるはずの鉾岳など回りの山々は雨雲に隠れている。
槇峰からほぼ1時間で鹿川キャンプ場駐車場に着く。長崎ナンバーのパジェロミニが1台のみ。
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時々青空もみえるものの小雨がぱらついておりしばらくは様子をみる。
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天気の回復を信じて雨具はズボンだけで出発。ここは標高725m、山頂まで550mほどの登りだ。チェーンソーアートのふくろう君に見送られてキャンプ場を右に見ながら入山。6時50分。
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舗装路からまもなく山道に取り付く。自然林を進むと右前方から沢音が大きくなってくる。大岩を過ぎて次第に尾根筋の急坂となり木の根や岩を掴みながら登って行く。
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指導標があって左へすこし上がると雌鉾(めんぼこ)南面の大スラブ(一枚岩)を見上げる基部へとでる。高さ250m、基部底辺は400mもあってロッククラーマー垂涎の的という。
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岩壁にこんな木製プレートが。どうもクライミングのコース名のようだ。
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第1渡渉点は雨で水量が多くなっているようだ。滑りやすい岩場をロープ伝いに慎重に渡る。
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分岐を滝見新道へと進む。切れ落ちた山腹の左を巻くようにフィックスドロープや岩や根っこをつかみながら足場の悪い厳しいコースを登って行く。まもなく左前方谷の向こうに落差100Mのナメ(水流のある滑らかな岩盤)大滝が見えてくる。このあたりであちこちにツチビノキの開花を見つける。
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ハシゴ場で本道と合流しナメ床の第2渡渉点を越えゆるやかに上がると突然林道へ出る。左へ向かい5分ほどで右へ急カーブするところから左の指導標を入る。
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ナメ沢(この下流が大滝のようだ)を渡り、2Mほどのうるさいスズタケを屈みぎみに登ると雄鉾(おんぼこ)山頂だ。9時43分。
雨が降り続き薄暗くなった山頂部にツチビノキの花が灯っている。
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好天ならば先端部で絶景を楽しめるはずだがこの雨ですぐに下山する。林道に戻って鬼の目杉へと思ったが沢の増水が気になり今回はパス。・・・なるほどこの辺りは杉の大木が多い。
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ここまでだれにも会わなかったのに長崎ナンバーの男性を始めに次々と登ってくる登山者に出会う。第1渡渉点の飛び石を無事クリアして一安心。すこし下って昼食とする。
ひと休みのあと一気に下って駐車場まで戻ると8台が駐車している。11時43分。
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景観や鬼の目杉を楽しめなかったのは残念だが、山頂を踏み、大スラブやツチビノキを見ることが出来た。何よりもこの悪天候の中、厳しい登山路を無事に下山できたことを満足としよう。
駐車料200円を投入して帰路につく。 後になってここ(南九州)は20日が梅雨明けと知る。

                 今日の花~ツチビノキ(土斐ノ木)
世界中でも鉾岳・鬼の目山辺りにしか自生していないという。絶滅危惧種IA類に指定されているジンチョウゲ科の植物。
淡いピンクの花びらのように見えるのはガクで花弁は退化しているそうだ。
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                        シャラの花
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帰路に2008年12月に廃線となった高千穂鉄道「日之影温泉駅」の湯で疲れを癒す。駅舎の2階が浴場となっている。入浴料500円也。
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旧ホームには足湯もあり、譲渡された車両が宿泊施設として利用されている。
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県境では口蹄疫の防疫のための消毒ポイントが設置され24時間体勢での警戒が続いている。こちらは宮崎県から大分県へ入ったところ。係員の誘導に従いスローでポイントを通過する。
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by jinashi | 2010-07-19 22:23 | 宮崎県の山歩き | Comments(0)