恩送り
NHK朝の「ラジオビタミン・ときめきインタビュー」で女優の斉藤とも子さんと村上アナの対談を車中で聞いた。斉藤とも子さん(49歳)のことはほとんど知らなかった。両親や家族のことから芸能界入り、そして広島の被爆者支援に係わるまでのことなどを聞く。離婚後には子育てをしながら大検に合格。数年の浪人を経て東洋大学へ入学し社会福祉士に合格するほどのがんばりやだ。女優業やボランティアを通じて人生で人とどう係っていけばいいのかを自問自答している中で「恩送り」という言葉と出会いその意味を知ることで救われたと話す。
ウイキペディアに「恩送り」の説明がある。
恩送り(おんおくり)とは、
誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく(返そうにも亡くなっていたりして適切な方法が無い場合に)、別の人に送ること。「恩」とは、めぐみ、いつくしみのこと。誰かから受けた恩を、自分は別の人に送る。そしてその送られた人がさらに別の人に渡す。そうして「恩」が世の中をぐるぐる回って社会に正の連鎖を起こすこと。とある。
また、日本人に古くから定着している言葉で『情けは人の為ならず』というものがある。「情け(=親切)は、いずれは巡り巡って(他でもない)自分に良いことが返ってくる。(だから、ひとに親切にしておいた方が良い)」という意味で「恩送り」と同じような表現である。
この日は朝からいい話を聞くことが出来た。
(ネムの花)
象潟や雨に西施がねぶの花 (きさがたやあめにせいしがねぶのはな)
~ 芭蕉「奥の細道」