十二燈石と盃状穴

十二燈石(じゅうにとうせき)
国東市国見町井上の岡公民館前に「十二燈石」という高さ1m足らずの窪みだらけの石造物がある。猟師などが山に入るとき12箇所(閏年には13箇所)の窪みに油を入れて灯し山の神に祈ったという。
近くに住むYさんによるとこの十二燈石はかつて公民館裏の旧道にあったそうでその位置から南東方面にある竹田津社元宮立石と鬼籠のストーンサークル(環状列石)とラインが繋がっているとも言われているそうだ。
(蒲の穂を入れて菜種油を注ぎ元宮を拝んだとも・・・京都の六角堂信仰にも関係した?)
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同じような十二燈石が豊後高田市田染の真木大堂前にもある。十二支燈明石(別名~拝み石)といわれ地元ガイドの方も似たような説明をされている。
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盃状穴(はいじょうけつ)
盃状穴とは寺や神社の境内にある置き石や灯籠の台石などに灯明をあげるため彫られた盃状の小さな窪みのことで気をつけてみると(燈籠の基礎部などで)目にすることがある。
豊後高田市蕗の富貴寺大堂山門の石段にもこの盃状穴がある。かつて宇佐神宮宮司の祈願所としての阿弥陀堂だった時一般人は参拝が叶わなかったので夜間こっそりと石段に穴を彫り、油を入れて灯明としここからお参りしたといわれている。
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Yさんの屋敷にある一字一石供養塔。隣の道路拡張で移された際おびただしい数の経文が書かれた小石が出てきたそうだ。(すべて埋め戻された)
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この一字一石供養塔の横に秋葉社や恵比須社などが一緒に祭られている。そしてその前にたくさんの穴が彫られた角石が横一列に(4つ)並んでいる。
これらも灯明皿として彫られた盃状穴なのではないだろうか?
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盃状穴はほかにも
 「十二支と北斗七星をあらわし真言密教の占星術に使われたもの」という説や
 「単に子供たちが遊びで作った石のくぼみ」という説などがあるようだ。
by jinashi | 2010-07-05 22:56 | 国東半島あれこれ | Comments(0)