峰入り
10年ぶりの峰入り行の追っかけをする。国東六郷満山を開基した仁聞菩薩ゆかりの地を4日間で150Km歩く荒行だ。今日はその2日目。山歩きの師匠大日向さんを激励するためいっちゃん、きよさん、ありながさんと香々地の夷実相院へ着く。行者の皆さんは昼ごはんが済んで六所宮下で午後の隊列をつくりはじめている。
先達の若僧がぞうりの紐をしめる。
夷から西方寺最奥に先回りして一行を待つ。お接待を準備して待ちうける地元の住人は今回で3度目という。
もろぶたに用意したお接待のおかし。
夷から小一時間かかりすこし遅れて西方寺に到着。文殊仙寺秋吉文隆大先達以下一行がほら貝を鳴らして到着。
西叡山高山寺の船津大乗和尚も元気に下ってきた。
一般行者で全コース修業の大日向さんもお接待をうける。まだまだ元気です。
全員が揃ったら清浄光寺に向かって遥拝。大藤岩屋、阿弥陀越から大不動、小不動岩屋、尻付へと向かう長い行列。
千灯へ先回りする。まだまだ時間がありそうなので、野田全光寺の板碑や十王堂、下払坊の不動明王、国東塔、小一郎神などを見学してから千燈寺へ。
地区や檀家の皆さん、取材陣など多くの人々が待ち受ける中、行列は予定時間を遅れて千燈寺へ辿り着く。
3回前?の峰入りよりここ千燈寺では「虫封じの行」が執り行われている。子どもたちの頭に錫杖をかざして加持をする。ここらは年長さん?
かわいい年少さん。行者様から御札をいただく。
この日のために無動寺~天念寺で寒行を続け、息子二人をこの修行へ送り出した千燈寺の尼僧(奥様)が見送ります。立派です。
予定をだいぶ遅れて千燈寺を出発。今日の目的地岩戸寺まで無事辿り着いてほしい。
行者の背中を桜吹雪が追う。
国東の寺院によく似合う〈シャガの花〉。ぼちぼち咲き始めている。(下払坊にて)